今日は楽しみにしていたスラローム。
　
　ウィスラーの天気はややこしい。

　24時間の新雪は10cm。深いところはかなりの深さだと思う。
　
　スラロームの会場となるウィスラークリークサイドは小雨が降っていた。インスペクションの時にはアバランチェ・コントロールの音がクリークサイドにも鳴り響いていた。

　やっぱり一番応援したいのは日本の選手。



　もちろん地元のカナダ人も応援したい。
　でも、モロッコやらイスラエルやらレバノンやらブラジルやら、こんなに沢山の国から選手が出ていたんだって競技を見ていて思った。





　これって絶対にスキーの広がりと可能性だなって思う。雪の降らないところの選手に対しても、本当に完走することにみんな拍手を送っていた。
　オリンピックの応援ってこういうことなんじゃないかな？

　
　今日の回転競技の解説者の中にいたフリースキーヤーのクリス・ダベンポート（左端）。



　もしかして雪を楽しむ事を一番知っている人かも知れない。面白い人選だよね〜。 なぜクリス・ダベンポートが解説者だったのか知っている人は教えてください。

　最後は佐々木明選手の滑り。




オリンピックも残すところあと一日です。

2月27日　新雪3cm　24時間で10cm　積雪298cm　山頂温度-3℃　ビレッジ温度3℃

　今日は新雪3cm。ゲレンデはそこそこ空いている。雪はかなりいい感じ。クリークサイドでは女子の大回転。

　皆川賢太郎さん、調整中。


Photo By Junji Mizoguchi

数日前に見かけたミス・ウィスラーとミス・ブラッコム。あたまにはP2PG



夜は9時からFire & Ice Remix.



ブラッコム・ウィスラーから16人のインストラクターのプロライダー。






ファイアーダンサーも。



オリンピックも佳境を迎え盛り上がっています。




2月24日　新雪3cm　24時間で6cm　積雪289cm　降雪1105cm　山頂温度-6℃　ビレッジ温度3℃

“Everyday is a good day if you’re on the mountain.”

　ウィスラーのスーパーレジェンドのジム・マッコンキー氏の言葉だ。昨年夏に82歳になったジム・マッコンキー氏は今でもよくウィスラーに来るという。主に春にやってくるということだが、朝には山に登って滑り、午後はペンバートンでゴルフ。
　このプランはどんな天気の日でも基本的に変わらないという。それが晴れても嵐でも、びっしょりになるような日でも視界がとても悪い日でも…。


P：Pique誌にのったジム・マッコンキー氏の記事。

　今日の女子スキークロスのサイプレス山もちょっと天気が悪かったみたいだ。TVで見ていたけれど結構大変そうな天気だったが、ウィスラーのアシュリー選手がゴールド。ややこしい雪で天気がよくないなんて気にしない。さすがウィスラリティー。

　オリンピック新種目でカナダ選手がゴールドをとるという予想はぴったり当たったね。

　ソチ五輪辺りではスキーのパイプも新種目になるかな？

　福島のり子選手ももちろん応援していました。あんなすごいコースで戦うなんて別世界の人達です。もちろん男子クロスも応援していました。

写真はここ数日のウィスラーから。


P： P2PGもGo Canada Go.


P：写真中央浅見氏曰く「日本語だけの応援旗より英語の方が地元TVに写りやすい」んだとか。カナダ人が分からない言語で、オリンピックスポンサーに対抗するような企業名が書かれていたりするとよくないとの事。浅見氏はカーリングできちんとカメラ目線で地元TVに写りまくり。オリンピックではいろいろな達人がいます。



P：団体決勝での葛西選手のK点越え大ジャンプ。

　今度各チームに、一人は35歳以上がいなくてはならない。男子と女子が混合でなければならないという、ウィスラーで行われるピーク２バレー・レースみたいなルールにしたら面白いかも。

　今回女子ジャンプが種目にならなくて問題になったから、とりあえず団体特殊みたいな感じでね。どうかな？？？



　天気は今日から崩れ気味。明日当たりはちょっとパウダーっぽい。明日は久しぶりにウィスラーで滑る予定。

　オリンピックってやっぱりすごいです。最後まで日本選手を始め、カナダ選手も他の国の選手もみんな応援します。
　最近バンクーバーでは泥酔してケンカも増えているとのこと。オリンピック、最後まできちんと応援したいですね。


2月23日　新雪0cm　積雪285cm　山頂温度-5℃　ビレッジ温度2℃

　久しぶりにウィスラーにもどってきた。バンクーバーのロブソン通りとかイェ−ルタウンは夜中まで大騒ぎだけれど、ウィスラーのビレッジ広場あたりも大騒ぎでした。
　
　実は今朝、バンクーバーのグランビル通りを通って来たけれど、路面からビール臭さが漂ってきていた。もちろん係りの人が毎日きれいに掃除しているんだけど、ビールの匂いが完全には取れ切れない。オリンピック終了までは仕方ないだろうなあ。

　まあ、オリンピックだ!!

　今日はジャンプをみた。




団体戦では日本チームにメダルを期待しますよ僕は。今日は葛西選手が惜しかった。



ところで団体戦のときもビキニねえちゃん出てくるかなあ。



おまわりさんもにやけていた様な…。


ウィスラーの夜も盛り上がっていてヤバイです。

P:スキーヤーズ・プラザにて。


P:ビレッジ広場にて。


　オリンピックの後、3月上旬にはゲイウィークがあって3月中旬はパラリンピックがある。
　4月はTWSSF。ウィスラーはノンストップでヤバイです。

2月20日　新雪0cm　１週間で45cm　積雪290cm　山頂温度−3℃　ビレッジ温度4℃　

　バンクーバー賑やかです。ちょっと賑やか過ぎるぐらい。バス、電車がすごく混んでいて日本のラッシュアワーみたい。
　
　でもオリンピックもすでに1週間がすぎちゃいました。
　
　ウィスラー関連の選手では女子スノーボードクロスでメール・リカー選手がゴールド。まだまだウィスラーに関連した選手がメダルをとるような気がする。

　この間スノーボードのHP見に行く機会があったけど、偶然会ったウィスラーの人の話を聞くと、山は相当すいていて、パウダーもすごくいい状態だとか。
　彼らは朝から仕事して、昼からウィスラーで滑って、夜はサイプレスでHP観戦。深夜にウィスラーに帰って朝から仕事。で、午後はそのまま滑るんだとか。

　滑る見る仕事。寝る間も惜しんで、というより最初から寝る時間のことは考えていないようだ。

　ウィスラーの友人から写真を送ってもらった。日本人のTAKAさんがオリンピック期間にライブアート。


写真提供：加門孝行さん。

　TAKAさんはいろいろなメディアのインタビューも受けていたみたい。いろいろな形で日本人が活躍するのは嬉しいね。
　TAKAさんは半年東京、半年ウィスラーという生活。都会の喧騒と山の静けさの両方からインスピレーションを受けているとの事。独特のセンスだなって思う。
　TAKAさんのライブアートは24日の1時45分にもう一度あります。

　で、ボードのHP。


P：ショーン・ホワイト選手。


P:国母和宏選手。

　国母選手も青野選手も決勝の練習ランでは完璧に決まっていたけれど、本番でミスが出てしまうのはやっぱりオリンピックの重圧だったのかな？？本当に残念だった。

　次の日には女子のHPも見に行ったけれど、中島志保選手が準決勝でこれも惜しかった。

　国母選手の時には、会場からKAZUコールが起きたし、中島選手の時は家族の応援団のそばにいたカナディアンたちが一緒になってSHIHOコールをしてくれたって。「日本だとなかなかそういうコールはおきないなあ」って日本のカメラマンの人が言っていた。
　応援の仕方が本当に気持ち良いね。心から観戦を楽しんでいる。

　あと、ちょっと前だけれどカナダの新聞から。



ジェニファーの記事だけれど

THIS IS NOT ABOUT MOGULS
It’s how proud we are of Jenn Heil. How we held our breath on her final run. The goosebumps we got when she stepped onto the podium, This is not about wining a medal. This is about how she won all our hearts.

　これって、日本の選手のみんなを応援する僕らにも言えるなって。選手が本当に一生懸命やってくれる姿ってやっぱり素敵です。

　のこり10日、選手の皆さん、思い切り力を発揮してください、こころから応援します。

2月19日　桜咲くバンクーバーより。

　今年はちょっと暖かいけれど、3月にWinter Returnっていう感じで大雪が降るんじゃないかな。そんな気がしてる。ウィスラーはまだまだこれからですね。
　

　やったね。カナダ金メダル。

　多分ウィスラーでは、ローカルたちは今頃、まじめな社会人としてオリンピックを楽しみ、カナダ人の金メダルを祝ってビールでも飲んでいるんだろうなあ。

　でもウィスラーのスノーリポートをみると10cmの新雪。24時間で28cmっていうことは、昼間は間違えなく自由なスキーヤーとして、オリンピックなど関係なく滑りまくっていたはず。

　いいね。昼は自由なスキーヤー、夜はビールを飲みながら自国を応援して金メダルに乾杯。オリンピックを楽しむまじめな社会人。楽しみ方を知っているね。

　僕は、日本人が勝ってもカナダ人が勝っても嬉しいので、まじめな社会人としては毎日ビールを飲まなければいけない。

　ところで、バンクーバー。空に光。これ綺麗ですよ。




P：写真には写らないけれど、オリオン座と光の饗宴でした。本当に綺麗です。これはバンクーバーに今いないとわかりません。

　これってまるで空に向かうオーロラみたいです。

　オーロラっていうと、いくつも心に残るオーロラを見ているけれど、ミネソタの野外学校でボランティアをしていた時に見たオーロラ。

　スペリオル湖の湖畔で空一杯のオーロラ。

　そのオーロラは湖に反射して、空と湖とダブルでみえて凄かった。
　そのオーロラから一本の光が伸びてきて、湖に反射しているオーロラの一本の光と交わった時。本当に光のラダーを使って神様が下りてくるかと思った。周りの人達も“Oh My God!!”って言っていたけれどその通り。これは20年近く前ですが、絶対に忘れえぬ光景でした。

　バンクーバーのオリンピック聖火も綺麗です。



With Glowing Heart!!

　選手のみんなは結果が何位であっても、その人の“サイコー”を見せてくれたら、本当にそれに感謝。何位であってもそれは世界の中での何位であるから、本当に素晴らしいことなんだなって思う。

　選手たちは、オーロラにも勝る光であって、本当に僕らの未来なんだなって思う。


　ところで、日本の札幌の大泉洋さんが来ていたようだ。ウィスラーでもちょろっと見かけたけれど、ジャンプの会場で思い切りフェイスペイントしていたみたいで、こっちのYahoo Newsにでておりました。（これ、実はMIXI知り合いから知りました）
　http://news.yahoo.com/nphotos/slideshow/photo//100212/483/olysj14302122117/

　応援するならここまでいかないとね!!　素敵です大泉洋さん。

2月14日　新雪10cm　24時間で28cm　積雪307cm　山頂温度-7℃　ビレッジ温度1℃

　オリンピックが始まった。

　でも今日は20cm以上の新雪。


　僕は観光で山に登ったが、みんな普通にパウダーを楽しんでいた。まるでオリンピックなどやっていないかのようなゲレンデだった。もちろんオリンピックのために閉鎖されているのは10%に過ぎない。だから90%はいつも通り。というよりいつもより人が少ないのでオリンピック様々でパウダーを滑りまくっているローカルも多いと思う。

　また、ブラッコム山ではトーチリレーの終わったアーノルド・シュワルツェネッガーさんが滑っていたらしい。

　僕だったらここ滑るだろうなあって思っていたところを誰かが滑っていた。


P:オリンピック練習コースの横パウ。

　ここはほとんど人が入らないから絶対良いはず。レーバンの横からクラブ21のツリーに抜けて、最後はセッポーを出てくるラン。これは穴場でしょう。


　でも本戦コース脇は入ると捕まりますよ。

　PIQUEマガジンには、CAKE HOLEといわれるなが〜いパウダーランを滑って、選手村近くに不法侵入したということで捕まった人の話が出ていた。
　CAKE HOLEは有名な老舗のバックカントリーのスキーアウトコース。確かに選手村近くに出てしまうが、そこはどこにも進入禁止やクローズドのサインはない。「おれはどのサインも無視していないし、越えていない」とコメントしていたが、とんだ災難だったと思う。

　オリンピック開会式を見た人は知っているとおもうが、今日、グルジアのルージュの選手が事故でなくなった。とても悲しいオリンピックのスタートとなった。

　ウィスラーの五輪マークに彼の写真と花束が飾られていた。



　本当にご冥福をお祈りしたいと思います。。


　夕方6時からはバンクーバーの開会式に合わせてウィスラーでもビレッジ広場を中心にいろいろなところで人々が集まり盛り上がっていた。


P：ビレッジ広場にて。

　そしてバンクーバーの開会式に出なかったカナダ選手がウィスラーに登場。


P：カナダ選手がビレッジ広場の会場に登場して盛り上がる。

　ローカルは山ではいつも通りに自由を楽しみ、町では社会人としてオリンピックを楽しんでいる。そんな感じがした。

　ところでトーチの最後はカナダのホッケーの名選手だったグレツキーさんでした。カナダ総督は初めから出ていたけれど、僕は深読みしすぎました。


　さあ、日本選手団、頑張ってください。応援します。




2月12日　新雪22cm　積雪284cm　降雪1043cm　山頂温度-4℃　ビレッジ温度2℃

　オリンピック開幕まで16時間ぐらい。

　Happy Olympics!!

　このところ私用と仕事でウィスラーとバンクーバーを行ったりきたり。4日も滑っていない。
　バンクーバーに移動した2月10日は、スピードスケート会場のあるリッチモンド市でトーチリレーがあった。


写真：リッチモンド市Oゾーンにて。

　その時に2月12日のトーチベアリアーの一人にアーノルド・シュワルツェネッガー氏が選ばれたとの発表があった。
　トーチリレーの後にコンサートが行われ、最後は花火があがった。


写真：リッチモンドの町の中であがった花火。マンションが燃えているかのようにもみえる。

　今日はウィスラーでの仕事。ウィスラーに突然新しい五輪のマークがメダルプラザの前に出現。いろいろな国の取材陣が訪れていた。



　さて、今回は仕事の関係で、この数日バンクーバーで何回かタクシーに乗った。タクシーの運転手はパキスタンからの移民やアフガニスタンからの移民、インドからの移民と毎回乗るたびに違う国からの出身者ばかりだった。
　移民で成り立つ国、カナダを最も象徴しているかもしれない。


　さて、数時間後にはじまるオープニング・セレモニー。
　最後に聖火に火を灯すのは誰なんだろう？？？

　今日、インド人のタクシードライバーと話したら、彼は「カナダ総督じゃないか」って言った。カナダの　国民的英雄であるスポーツ選手たちではなく、カナダ総督。
　彼は「今のカナダ総督はハイチからの移民だから」と言った。

　僕もハッと思い、そうじゃないかと感じた。でもそうじゃないかもしれない。
　現カナダ総督は初の黒人総督でハイチから移民してきた女性のミカエル・ジャンさん。

　オリンピックのもう一方で苦しむ人達がいることを忘れてはいけないだろう。
　僕は本物のスポーツ選手は、けがをしたり、苦しんだりしながらもそれを克服してきた人達。だから　いろいろな意味で人の痛みは分かるのが本物のスポーツ選手なんだろうと思う。

　さあ、Happy Olympics!!　　もうすぐです。

　2月12日　午前2時　

　2月12日のウィスラー：新雪5cm　積雪269cm　山頂温度-3℃　ビレッジ温度1℃

　オリンピック直前です。バンクーバーでもウィスラーでも選手らしき人をよく見かけるようになりました。準備も順調に進んでいるみたいです。


P:アルペン会場のゴールエリアもいい感じです。写真ポイントはちょっと離れているけれど、かなり全体を見渡せるところ。

　ウィスラーのゲレンデはというと、大雪も降らない代わりに小雪が降って、それなりに楽しいゲレンデ。駐車場が使えない関係もあってか、さすがに土日でもゲレンデはガラガラ。それでも地元のキッヅやバンクーバーからもキッヅが来て、なんだかキッヅたちが主役のようなゲレンデ。






　写真のキッヅたちはバンクーバーから週末に来ている上手なキッヅたち。いつもゲレンデ全体を縦横無尽に滑り倒して思い切り楽しんでいる様子。
　例によってクリフにはいって飛んでます。イントラが「まっすぐとべ〜」とか「もっとスピードを出してこい」とかアドバイス。このキッヅたちはクリフジャンプのすぐ後に無料のレースコースに入ってレース。　これが定番なのか自分たちでどんどんクリフを飛んでレースコースに入って行った。

　スキーって面白い。年をとっても楽しいし、大人でも子供でも本当に楽しい。
　このキッヅたちみたいに、カテゴリーなんてなくて、できることを思い切り楽しんでいるのが本来の姿だろうね。
　大変かもしれないけど、子供をどんどんスキーに連れて行って欲しい。一緒に雪と触れ合って欲しい。そこから大人も子供も、おじいちゃんでもおばあちゃんでも学ぶところが絶対に多いと思う。

　
　ところで今年はオリンピックの年だからか、ウィスラーのイルミネーションがいつもの年より綺麗な気がする。


P：タウンプラザのイルミネーション。


　商業的な意味もあるけれど、いろんな人が協力して一つのものを作り上げるというのはやっぱり素晴らしい。

　選手たちは普段の年もWC杯など世界を相手に戦っていて、実際オリンピックだけじゃない。でもオリンピックは特別。特別だけれど、このときだけ取り上げるのではなく、普段の年もきっちり応援したい。
　ウィスラー在住の元オリンピック選手（カルガリー五輪とアルベールビル五輪）、山本さち子さん（クリックしてください、別ページにとびます）は、オリンピックに対して

一つのことを一生懸命やっていくと、すごく挫折と言うか厳しいところもあるんですけれど、それを乗り越えていくと楽しいことがあるんだなっていうことがあって、スキーをやっていて、オリンピックが一つのご褒美みたいなもので。
　そういう意味ではスキーをやってきたからこそ辛いことをのりこえて、乗り越えたのかどうか分からないけれど（笑）、やり続けられたことがやっぱり生きていく上ではいい勉強になりましたね。
と語っていた。
　一生懸命やった人への“ご褒美みたいなもの”。本当はそうなのだろう。そういう意味では今回アルペンの女子が途切れてしまったのが残念だなあって思う。

　選手の皆様、自分たちのサイコー!!の滑りを見せてください。そのサイコー!!の滑りが子供たちに夢を与えるし、僕らがやっているスポーツの未来です。


P:バンクーバースタンレー公園からの五輪マーク。

☆2月中は五輪関連の仕事で、ウィスラーとバンクーバーを行ったり来たりの予定。なので、時々バンクーバーの様子もアップかも。☆

2月8日　新雪1cm　積雪268cm　山頂温度-6℃　ビレッジ0℃

　2月5日、オリンピックトーチ（聖火）がウィスラーにやってきた。

　昨日まで工事をしていたはずのビレッジ広場のコンサート会場で、今日は立派コンサートが開催され、トーチリレーの前哨戦を盛り上げる。さすがウィスラー。



　こんなに人がいたのか？っ思われるほどの人達がウィスラーにビレッジに溢れかえる。人々は手に赤いミトン、カナダの国旗とオリンピックトーチリレーのコースが描かれたフラッグをもって大集合!!




子供たちもメインステージであるスキーヤーズ・プラザに大集合。





　トーチはいろいろな人の手をわたり、6時40分ごろJOHN SMART氏の手に。
　
　JOHN SMART氏はウィスラー在住のオリンピアン。92年アルベールビレと94年リレハンメルに出場。WC杯では13回表彰台に上った往年のモーグルスター。2001年ウィスラーで開催されたモーグル世界選手権でDJをやり、「最近のモーグルはすごい進歩していて、俺たちが数年前にやっていたことを、今は子供たちがやっている。俺はさっさと引退してよかったよ」とジョークを飛ばしていたのを覚えている。ちなみにその時にシングルモーグルで上村愛子選手は3位に入賞している。

　そしてトーチは、ウィスラー出身、今回のオリンピックにスキークロスで出場するJULIA　MURRYさん(21歳)に手渡される。
　
　その父親は、デイブ・マリー。男子のアルパインコース、デイブ・マリーダウンヒルコースの名前に冠された人。（極パウ読者はご存知ですね）
　1988年、ポール大野さんがデイブ氏と一緒に日本に行って椿山荘に泊まった。そのときはウィスラーを日本に紹介するのが目的の一つ。
　そのとき既に彼の身体は病に冒されていたという。
　強い薬を飲んでいたが、彼は苦しさや辛さを決して表に出さなかったという。（ポール大野談）
　1990年夏、彼はガンと闘い38歳の生涯を閉じた。
　
　そのときまだ小さかった娘のJULIA。
　
　どんなに悲しく辛く悔しい旅立ちだったことだろう。
　
　その小さかった娘さんがトーチのベアリアーとして登場。かつて父親のチームメイトでクレージーカナックスを支えた名選手の一人、ウィスラー在住のSTEAVE PODBORSKI氏にそのトーチが手渡される。



　そしてそのトーチはグレード12の高校生TYLOR ALLISON君（17歳）に手渡される。彼はスキーヤーで、MTBではカナダのトップ選手の一人。ロンドンオリンピックで活躍することが期待されるウィスラーローカルだ。
　彼は「カナダのためにオリンピックで戦いメダルをとりたい」と語っている。



　トーチは僕らの前で、現在過去未来へと手渡された。

　さあ、オリンピック前一週間。盛り上がりそうだ。


2月5日　新雪3cm　24時間で8cm　積雪270cm　山頂温度−5℃　ビレッジ温度2℃


おまけ：
　2月5日の今朝、車でビレッジに向かって行ったら、信号のコーナーにバンクーバーから来るバスが停車。
　「何こんなところで停まっているんだ？」って思っていたらすぐ後ろからウィスラーの市バスがそのコーナーを曲がっていった、と思ったら内輪差を考えていなかったのか、そのコーナーに停まっていたバスに接触。
　ゴンって結構でかい音がした。幸い両車ともに回送中。警察がすぐにやってきたが、停まっている方も、無理やり曲がっていった方も両方悪いんじゃないかなあ？
　
　ウィスラーバスは自慢のエコな水素燃料電池バスではなかったけれど、もしこれが水素燃料電池バスで、接触の衝撃で爆発でもしていたら、本当に“バスガス爆発”でしたよ。

　感動的なトーチリレーの日にこんな間抜けなことも起こっていました。

　ウィスラーはオリンピック直前です。

　で、ついに今年の降雪量が2月2日に1000cm突破しました（Pig Alley Weather Station）。
　これは今年の降雪が例年以上に素晴らしく、結構あちこちにパウダーが残っている証拠。
　今日も公式には全然新雪は降っていないけれど、場所によってはかなり面白いパウダーを滑れました。

　お勧めは北斜面の氷河コースなどなど。

　で、新しい看板がブラッコム氷河コースに設置されました。


P:東京まで7798kmとかはよく分かる。でもKOKANEE（ビール名）まで6.6kmとは？？？

　この氷河コース、一回滑りはじめたら約11km近くリフトも休む場所もありません。

　なので、頑張れあと6.6km。ビールはすぐだ。


　続いてオリンピックに向けて本格的に準備が進むウィスラー。「本当に間に合うんじゃないか」って思う。
　ただし昼間の駐車場はオリンピック関連の車だけで、住民ですらバス通勤を余儀なくされる2月。バスの本数はすごく増えた。この時期だけのドライバーさんも多い。
　なのでバスのドライバーさんはまだあまりなれておらず、バス路線は間違えてバックするし、バス停は飛ばす。7分おきのバスのはずが15分待っていたら2台まとめてやってきたり…。
　地元住民で乗車している人が大きな声で「ストップ!!」とか、「ここ左折!!」とか言ってあげないとまともに進まない。僕もバス通勤だが、一度も声の上がらなかったのは30％ぐらい、つまり打率3割でまともに進む状況。まあ、もうすぐ慣れるのか、もっと混乱が進むのか？



　オリンピックのシンボルのイヌクシュクがウィスラーの入り口に本日お目見え。



　これはかなりカッコよく。


　通常は日曜日だけだったファイアー＆アイスショーが、オリンピック期間はビッグエアーっぽく毎日行われ盛り上げます。


P:火の輪くぐりをするスキーのインストラクター。


P:ボーダー4人、スキーヤー4人の飛び系インストラクターとファイアーダンサー。


　で、日本人の話題。



　TAKAさん。WSSFでのライブアートでも知られた日本人、オリンピック期間の2月15日と24日、タウンプラザにおいて1時45分からライブアートが行われます。

　これは日本人としては見逃せない。


　オリンピックまで本当にもうすぐです。


2月3日　新雪0cm　積雪269cm　年間降雪量1004cm　山頂温度-4℃　ビレッジ温度1℃

　雨の中、夜を徹して準備の進むウィスラー。

　オリンピックまでもう少しになりました。
　ウィスラーにはメディア関係らしい人も増えてきています。このところ雨というのはオーバーかもしれないけれど、小雨っぽくて曇りっぽくてあまりはっきりしない天気です。

　まあ、それでもとても楽しいウィスラー。2月からは駐車場は完全にオリンピック関係のためだけに使われるので、住人ですら車で仕事にいけません。公共のバスは倍近くに本数が増やされるので、これを機会に公共バスを使うのも良いかもしれません。
　前回書いたように、バスの中には水素燃料電池バスが２０台走っています。これは水素燃料電池車両としては世界最大のもの。また、水素燃料補充ステーションも世界最大のものがウィスラーにできています。エコな五輪のショーケース。

　何でもいい。楽しく行きましょう。

　僕の理想の生き方は労働なき富。まあ、富はなくても良いから働かなくても食っていけること。

　まだまだ理想に遠い生活だけれども、楽しむことに関しては理想に近い。

　
　ところで１月３０日３１日とクロスの大会が行われていました。出ていたのはキッヅたちばっかり。






　
　
　クロスの横では週末はパークで遊ぶキッヅ達が沢山います。





　ウィスラーブラッコム・フリースタイルスキー・クラブにはリージョナル・チームというのがあってクラブの中から選ばれたキッヅ達が１０人ぐらい所属しています。これは必ず大会には参加するキッヅたちで、金曜日は学校に行かないでスキーをします。土曜と日曜もスキーをします。金曜の分はオンラインで勉強をします。

　ウィスラーは特殊な状況かもしれないけれど、キッヅのレンタルスキーも充実しているので、初めてスキーをするキッヅも「楽しい」って思うことが多いみたい。変なレンタルスキーだったら嫌いになるばかり。
　状態の良いものだったらリユーズ（お古）でもまったく問題ないので、お互いに譲り合って都合しあうのは理にかなっている。服でもなんでも子どもなんてすぐに大きくなるからリユーズでも良いんじゃないかなって思う。

　まあ、スキーは本来大人がやっても子どもがやっても楽しいスポーツ。雪って不思議だ。できる限り多くの人が楽しむことができるようになって欲しい。
　
１月３１日　新雪３cm　積雪273cm　山頂温度−4℃　ビレッジ温度3℃