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フレッシュトラック・ラッシュ。

2010/03/31

Category: General
Posted by: b02
 このところ本当にすばらしい雪の降っているウィスラー。3月28日18cm、29日26cm、今日は10cm。二日あかなかった7thエリアとかハーモニー、ピーク、シンフォニーエリアは60cmのパウダー。ピグアレーの観測所で369cmという記録的な積雪。
 天気は晴れたり曇ったりだったが、ハイアルパインエリアが軒並み開いた今日はTHE DAYと言える一日だった。

 
 朝の7時過ぎにはフレッシュトラックに長蛇の列。パウダーを求めて沢山の人がゲレンデに上っていった。
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 開かないだろうと思っていたシンフォニーエリアも午後にはオープン。
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P:緩斜面に見えるかもしれませんが、ピッコロ山のフェイスは40度ぐらいの斜度。


 シンフォニーエリアの中斜面もかなりいい感じでパウダーが残っていた。
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 3月下旬とは思えない素晴らしいパウダーデイの一日。

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P:急斜面に入れば腰パウ以上。

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 僕は4月のウィスラーは楽しい楽しいって言ってきているが、これは本当です。WSSFのことは毎日FMでいわれているし、これからが本当にまだまだ盛り上がるウィスラーです。

3月30日 新雪10cm 48時間で63cm 積雪369cm 年間降雪1353cm 山頂温度-8℃ ビレッジ温度2℃





With Glowing Hearts. (燃え上がる心で)

2010/03/23

Category: General
Posted by: b02
 バンクーバーオリンピックとパラリンピックが終了した。
 
 With Glowing Hearts.ずっと一貫したテーマだった。

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 人間という世界で一番素晴らしい奇跡を、世界で最も素晴らしい場所と瞬間で見させてもらっていたんだなあって思う。

 この素晴らしい体験が、ずっとソチに向けても続けられることを祈りたい。

 ソチのプレゼンではサンドアニメーションをバックに障害をもちつつも、多彩な才能に溢れる人々のエンターテイメントが行われた。


P:サンド・アーティストArtur Kirillov氏によって次々に描かれるアニメーションをバックにアイススケートダンスを踊るOlesya Vladykinaさん。彼女は北京パラリンピックのゴールドメダリスト。この日のためにアイススケートダンスを練習した。


P:パラリンピックの閉会式(ウィスラー)で挙げられた花火。



 ゲレンデでは、20日21日とHPのコンペティションが行われていた。5歳や6歳ぐらいのキッズから、今年のアップカマーまで多くのコンペティターが参加していた。



 この中から今年のWSSFに出てくるローカルもいることだろう。

 

 ウィスラーはまだまだ山の上では冬。


P:7thヘブンへ向かって一心に直滑降するキッズの後姿に未来をみたような気がした。

 すこしずつ春に衣替えが行われつつあるビレッジ。

 
 世界で一番楽しいところといわれるウィスラーの4月はもうすぐです。


3月22日 新雪4cm 1週間で36cm 積雪326cm  山頂温度-2℃ ビレッジ温度3℃

パウダーパウダー、カナダ人もパラリンピックで金メダル!!

2010/03/17

Category: General
Posted by: b02
 パウダー!!パウダー!!
 
 でもヴィレッジは大雨にやられているウィスラー。この悪天候の中、今日はアルペンの大回転座位で大日方選手が銅メダル、そして男子座位では鈴木猛史選手も銅メダルを獲得した。
 
 鈴木選手は回転競技では座位スキーヤーとして数少ない逆手テクニックを使って、アウトリガーをカニのように左右に振りながら滑ってくる選手。
 このアグレッシブさが観客にはすごく受け、他の国からも多くの声援を受ける本当に華のある選手だ。
 元々は福島出身だが、今は僕の生まれ故郷で実家のある埼玉県飯能市の駿河台大学に通う大学生。だからなんとなく親しみを持っていた。大学の近くには里山があり、僕は小さい頃その山にきのこ取りに連れて行ってもらった記憶がある。仮面ライダーの撮影も行われたことがあるという。
 もちろんそれは大学ができる以前の話し。

 話しはそれたが、昨日は天気予報が思い切りはずれてよい天気になった。

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P:ウィスラーのラウンドハウス前のリッジラン。穴場パウダーだ。


P:レッサーフルートも最後までパウダーの残るエリア。

 夜7時からは毎日ビクトリーセレモニーが行われていて、3月15日はカナダ待望の金メダルをXCの視覚障害のブライアン・マッキーバー選手とガイド役のロビン・マッキーバー選手が獲得した。
 ブライアン選手はバンクーバーオリンピックにも選手として代表に選ばれていたことでも知られている。残念ながら本番では控えになってしまったが、オリンピックでも通じる実力の持ち主。
 この日は20kmで2位に40秒、3位に1分の差をつけていたが、逆にそれは、パラリンピック選手の実力の高さを示すものといえると思う。
 パラリンの選手って本当にスゲエって思う。


P:表彰式でのブライアン選手。

 メダルセレモニーでは大きな五輪カラーのバルーンも飛び交いカナダの国旗もお決まりのように沢山振られていた。


 いろんな国から選手が来ているが、すごく分かりやすいのがオーストラリア人。とにかくカンガルーを持っていればすぐにオーストラリア人と分かる。



 僕はこのカンガルーを見て、何だか今日はオーストラリアを応援したくなったし、なんとなくカンガルーよりワラビーになってみたいなと思った。(彼女の胸元注目!!)

3月16日 新雪6cm(1週間で96cm)積雪320cm 山頂温度-5℃ ビレッジ温度3℃

かなり極パウな3月。

2010/03/15

Category: General
Posted by: b02
 この一週間で80cmの新雪。積雪324cm、降雪量は1219cm。このところかなり極パウなウィスラーです。
 
 ビレッジまで雪に覆われたのは2ヶ月ぶりぐらいかな?今日から夏時間になったのにビレッジの風景は冬景色だ。

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オリンピック前に設置されたビレッジのイヌクシュク。これが雪に覆われたのははじめてかも。

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交通規制の行われている詰め所に通せんぼの雪だるま。


 ところでパラリンピックが3月12日に始まった。
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パラリンピック日本選手団入場、日の丸がハートのようになっている。

 オープニングセレモニーでは、障害者の驚くべきパフォーマンスやカナダの英雄テリー・フォックスの紹介などが行われた。
 僕は正直、オリンピックの人達も奇跡みたいなものだが、パラリンピック選手や、障害を乗り越えて人々に感動を与えるこういう人達の間により多くの奇跡を見たように思った。

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モントリオールの松葉杖のヒップホップダンサー Luca”Lazylegz”Patuelli


 で、ウィスラーなのだが13日の初日は早速霧と雪のためダウンヒルが延期になった。今日からアルペン種目はすべてスケジュールの変更が行われてスラローム競技が最初に行われた。

日本人選手メダル第一号は大日方邦子選手。スラロームで3位入賞。
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これを弾みに日本選手団が沢山のメダルをとりますように。


3月14日 新雪0cm 一週間で80cm 積雪324cm 山頂温度-5℃ ビレッジ温度1℃

パラリンピックがはじまるぞ。

2010/03/12

Category: General
Posted by: b02
 24時間で25cmの大雪が降ったウィスラー。実は明日からパラリンピックが始まります。
 
 開会に先立ってダウンヒルの公式トレーニングも始まっている。日本チームもダウンヒルの公式トレーニングやスラロームの調整など行っていた。

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P:3月9日、日本選手がスラロームの調整をしていた。


 3月8日には日本選手団の入村式が行われたが、同じ日パラリンピックのトーチリレーも行われていた。
 よく晴れ渡ったこの日。トーチはウィスラーの先住民文化センターを昼前にでて、ブラッコム山のウィザードチェアー、ソーラーコースターチェアーと上って来て、雪山をバックにリレーされた。そしてP2Pゴンドラでウィスラーに移動したトーチはウィスラー山山頂へ。


P:雪山をバックにリレーされるトーチ。


P:今週のPIQUEの表紙を飾るトーチ。ウィスラー山山頂のベアリアーはPHIL CHEW氏

 その後ウィスラーゴンドラでビレッジに到着したトーチは、ライブバンドの歓迎コンサートの行われるビレッジ広場とスキーヤーズプラザを何人もの手によってリレーされた。

 その中に日本人が一人いた。

 カナダ観光局の招待ランナーとしてウィスラーにきた安直樹さん。安さんは車椅子バスケ選手でアテネパラリンピックの代表だったとのこと。2007年には日本人ではじめてプロ選手としてイタリア・リーグのPDMトレビゾに移籍し活躍中とのこと。


P:巧みにチェアーを操りトーチを運ぶ安直樹さん。

 安さんはウィスラー山にも上り、初めてチェアースキーに挑戦したとの事。周りの人が「初めてとは思えない」と驚いていたとの事。「ウィスラーって街も自然もきれい」って言っていた安さん、この際だから夏も冬もパラリンピックの選手として活躍して欲しいなって思いました。
 車椅子マラソンの選手がチェアスキーマラソンもやって、夏冬両方のパラリンピックに出ている例はあるらしいので、車椅子バスケとアルペン・チェアースキーもありでしょう。
 パラリンに出てくるような選手はもともとものすごく運動神経の発達した人達だから。

 
 3月11日の今日はウィスラーのCSBAで日本選手を招いての激励会が行われた。


P:選手や監督、CSBAの生徒やOB、応援に駆けつけた人々。

 監督の松井さんは「バイクやスキーの事故でけがをしたことには不注意があったかもしれないが、今またこういう舞台で日の丸を揚げることができる。みんなの応援が選手の力になる」と、CSBA主催の激励会に感謝の言葉を述べていた。


 ところで、明日も大雪の予想。ダウンヒルの公式トレーニングはキャンセル。
 13日の本番の午前中に公式トレーニングをして午後にホンちゃんのレース予定だとパラリンピックのあるスーパーバイザーが言っていた。
 
 毎日忙しそうにパラリンピックの運営に携わっているスーパーバイザー。「明日の公式トレーニングがキャンセルだから、俺は明日の朝はパウダーでも滑りに行くよ」とちょっと嬉しそうでした。
 
 3月12日はオープニングセレモニーです。


3月11日 新雪25cm 積雪313cm 降雪量1177cm 山頂温度-7℃ ビレッジ温度1℃

ウィンタープライド(ゲイウィーク)が始まった。

2010/03/05

Category: General
Posted by: b02
 オリンピックの余韻が残る中、ウィスラーでは毎年恒例のゲイウィーク。

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 昨年はMGW(Mr Gay World:ミスユニバースのゲイ版)があったので、かなり賑やかだったが、今年は本当にたんたんとゲイウィークが進んでいるように感じる。本当にもう当たり前の行事として定着したんだと思う。


 ちなみにオリンピック最終日のホッケー決勝戦。
 
 80%のカナダ人が、あの決勝戦を何らかの形で少しでも見たとの報告が新聞に載っていた。
 日本のフィギア女子の視聴率が40数%、韓国のフィギア女子の視聴率も40数%だったと聞いているので、カナダ人にとってどのくらいアイスホッケーが大切な関心ごとなのか?この80%という数字にも表れていると思う。
 あの緊張感溢れる現場にいたということは、カナダの大事な歴史の中に自分がいたということなんだなって思う。


 さて今回はよもやま話。

 ウィスラーは自然の中にある街。基本的にゆっくりしたスローライフなところ。アーティストといわれる人も多い。街中にもギャラリーが沢山あって、写真のようにギャラリーが集まっているところもある。

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 先日、友人とあるギャラリーに入ってきた。友人に言われて改めて気がついたのだが、そこのギャラリー、本物のシャガールの絵がある(80万ドルぐらい)し、ルノアールやピカソの素描画(8000ドルとか4万ドルぐらいとか)もある。
こういう本物を見ることができるのは本当に幸せなことだったんだって改めて思う。数年前にはホテルで絵のオークションがあったが、その時は、まさか本物とは思わなかったが、僕でも名前を知っているぐらいの人の絵があったように記憶している。

 そうかと思えばウィスラーのミュージアム、通路よこが昔のスキー。このあたりのギャップもウィスラーらしいところだなって思う。



 まだ3月上旬、あと2ヶ月半は冬として、これからが本当に楽しく滑れる時期だ。
 雪はハイアルパインではかなりいい感じです。

3月4日 新雪0cm 7日で22cm 積雪289cm 山頂温度-5℃ ビレッジ温度2℃

O Canada!

2010/03/01

Category: General
Posted by: b02
 今日はもう、オーカナダ! としか言いようのない日だった。
 
 アイスホッケーの決勝戦、カナダ対USA、午前中ウィスラーの町はちょっとピリピリした雰囲気に包まれていた。
 僕は経験がないけど、「戦争前夜ってこういう雰囲気なのかな?」って本当に思った。

 ウィスラーのゴンドラ中間駅には今までの新聞の記事が貼ってあり、今回のカナダの活躍を伝えてくれる。

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 ラウンドハウスに行くと、ウィスラーのCSBAという学校のOBに会う。午前中、佐々木明選手と滑っていたんだって。ちょっと羨ましい。佐々木明選手は閉会式に出席するために午後はバンクーバーに移動とのこと。

 僕はカナダがリードしているのを確認してビレッジに下りると、ビレッジ広場の大スクリーンの前でホッケーに見入る沢山の人だかり。

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 あまりに人が多いので、スキーヤーズ・プラザのスクリーンの前に移動。ここは空いていた。試合終了直前で同点にされると、「オー」というため息がビレッジ広場から聞こえてくる。
 でも、バファロービルというパブにはUSAの人が集まっていて、そこからは歓声が上がる。


 最後はご存知のとおりカナダが点を入れてゴールド獲得!!

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 カナダからしてみると「できすぎ!!」っていう感じですが、事実の凄さ。

 どこから出てきたか巨大な国旗がビレッジを練り歩く。

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 また、これもよく分からない髑髏の腰蓑をつけた人とみんなで盛り上がっている。なんでもありだ。

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 ホッケーの後はブルーロデオというバンドのライブが始まり、そのまま夜の閉会式まで盛り上がり続けたウィスラー。

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 ホントにカナダって凄い国だと思った。

 最後にカナダの国家を書いておきます。You Tubeで探して一緒に歌ってください。

O Canada!
Our home and native land!
True patriot love in all thy sons command.

With glowing hearts we see thee rise,
The True North strong and free!

From far and wide, O Canada,

We stand on guard for thee.

God keep our land glorious and free!

O Canada, we stand on guard for thee.
O Canada, we stand on guard for thee.

2月28日 新雪0cm 積雪294cm 山頂温度-4℃ ビレッジ温度3℃