3月4日から4日間にわたって開催されたIPCノルディックWCが本日終了。

 来週月曜からはIPCアルペンWCファイナルが始まる。各国の選手たちがウイスラー山を滑っているのを見かけたが、一足スキーやチェアースキーでかっとんでいました。勿論本人たちにとってはゆっくり滑っているのでしょうが、見ていてとても速かったです。オフィシャルトレーニングがあって、本選は3月11日のダウンヒルから始まります。
 日本の選手も大勢出場予定ですので、この時期ウイスラーにいる人は是非応援しましょう。

 ところでIPCノルディック最終日の今日はXCスプリントでした。日本選手では男子立位の新田選手が決勝に進み5位入賞。
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P: NITTA Yosihiro @ Just Before the Goal.

 日本の荒井監督は「選手たちもヨーロッパの遠征が終わって一度日本に帰って、日本でジャパン・パラリンピックという代表選考会があったので、それに全員でてからカナダに来ましたので、時差の調整とかなしに来ています。ですからちゃんとしたトレーニング計画と時差調整をやれば充分戦えるだろうなと思います。特にロシアとウクライナが大変強い国で、彼らの一角にこの日本がどのくらい入っていけるかが課題になると思います」。と語った。

 また、本日5位入賞ですが、とても悔しがっていた新田選手に関しては「足の障害と手の障害の選手が一緒にレースしていますんで、どうしてもXCはダブルポールが主流になってきていましてですね、シングルポールで推進するというのはどうしてもきついです。でも今、頑張っている各国の選手たちが沢山いますから、障害の違いを超えて、真に世界チャンピオンが誰かを決める大会にはふさわしいと思っています。新田選手は技術的にはダイゴナル(XCクラシカル)のテクニックでは世界のトップだと思います。今日の悔しさを、本番に向けて一年間トレーニング積めば結果がでると」と語った。
 僕も、今回の大きな悔しさが本番では大きな笑顔に変わってほしいと思います。

 また男子座位の長田選手や久保選手については「LW10(障害のカテゴリー)の選手はこのコースは大変きついと思います。ですから大変エキサイティングなコースになっている。我々も普段あまり経験したことのないコースですね」と語り、

 また、今回のチームの最年長、45歳の長田選手に対しては
 「でも、その年齢と言っても彼は21歳の時に交通事故で、脊損になって、そこからリハビリだとか車椅子の生活に慣れていって、で好きなスポーツをみつけて、こう考えていくと僕らにとって彼はまだ24歳とか25歳とかの、本当にそういう青年期なんですね。ここで今初めて世界で戦えるようになってきているので期待しています」と語った。
 久保選手にたいしては
 「彼も高校3年のときに交通事故で脊損していますので、まだまだこれから伸び白がたくさんあると思います。本当に期待しています」。と語った。
 その久保選手は6日に行われた長距離バイアスロンでは、5位に入賞しており、一時は3位争いにも加わっている。。
 
 より詳しく知りたい方はこちら


 続いてちょっと会場の雰囲気を。

 車椅子のカーリング体験コーナー。
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視覚障害者が音を聞き分けて射撃をする、その体験コーナー。
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 来年、このウイスラー・オリンピックパークで、今回参加された選手や、来年に向けて努力されている選手たちの輝くような笑顔を見たいと思います。

3月7日 新雪2cm 積雪185cm  山頂温度-15℃ ビレッジ温度-6℃