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もう何でもありっていう感じ。

2009/02/28

Category: General
Posted by: b02
 結婚は三日目、三ヶ月目、三年目に危機が訪れ、その後は毎日が危機だという話を読んだ。
 
 パウダーは三日滑ると「おっ」というコツを掴み、三ヶ月でやみ付きになり、三年目には人生の危機を迎える。
 ちょっと前に某旅行会社の元CEOの方と一緒に滑らせていただく機会があった。その方が20年ぐらいまえにウイスラーに滑りにきた時に、現地のスタッフも何人か同行した。その中で、そのCEOについていくのがやっとだったスタッフに「スキーは仕事や女房を犠牲にしてもそんなにすぐにうまくなるものではないんだよ、仕事を一所懸命しなさい」というような言葉をかけたというお話を聞いた。
 三年以上やって毎日人生の危機を続けている我々としては、「いろいろな意味で、仕事を一所懸命やってられる方々のおかげで、今こうしてパウを滑っていられる」、「だからやはりこれからも楽しくパウを滑り続けなければならない、感謝合掌拝」。という悟りの境地に至る。

 一日報告が遅れたけれど、2月26日は今シーズンベスト3に入る一日だったと思う。一週間で80cm以上降って晴天となったこの日はなんでもありっていう感じだった。

 カフェロックではクリフジャンパー多数。
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L: Café Rock @ Blackcomb Mt

 ウイスラーでもウオーターフォール多数、エアジョーダン数人。今シーズンで一番多くの人がクリフジャンプにいっていた。
 また、ピークチェアー下のでかいクリフにも新しいラインが現れた。みんな、よく雪のつき具合とか見て勉強しているなあっていう感じだった。

 そして行列のできるスパンキーズ・ラダー。
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L: Spanky’s Ladder @ Blackcomb Mt

 サファイアやダイアモンド、ガーネット、ルビーといったそれぞれのボールに思い思いのラインを刻むために移動。
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L: Toward Diamond Bowl or Sapphire Bowl 

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L: Ruby Bowl

 次の写真は、バンクーバーの英語学校の先生に「明日は休む」とちゃんと断ってウイスラーに滑りに来た17歳のI君。彼のリフト券は勿論親のクレジットカード払い。でも、極パウ体験はとてもお金に換えられるものではないので、ある意味とても賢い選択をしていると思う。育ててくれて、こういう体験をさせてくれているご両親に感謝ですね。

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L: Ruby Bowl R: ISAYAMA Ken 

 写真はすべて2月26日に撮影。

 2月27日 新雪2cm 7日で84cm 積雪178cm 山頂温度-12℃ ビレッジ-2℃

隠されたトリガー。

2009/02/26

Category: General
Posted by: b02
 前回の極パウで“雪崩の状況を楽しみながら”なんてちょっと不謹慎に書いたけど本当は、雪崩はとても怖いものです。
 
 昨シーズンの5月下旬、ウイスラー山やブラックコム山で、大きな全層雪崩が起きていた。
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L:Couloir Extreme @ Blackcomb Mt

 夜の間に落ちたみたいで、誰も巻き込まれたものはいなかったけれど、背筋が凍るようなでかさの雪崩が、かなり多くの場所に見受けられた。
 次の週のPIQUEには“12月上旬に山全体に雨が降ったときの層が深く隠されていたのだろう”というリポートが出ていた。
 
 今シーズンの1月1日に、通常はゲレンデ内だが、雪が少なかったのでOB(OUT OF BOUND=Not Patrolled)だった場所で、雪崩がおきて二人が亡くなったのは記憶に新しい。
 その後、ウイスラーブラックコムの公式HPにおいて雪崩に関する情報を発信している項目が増えた。「二人の犠牲は無駄にはしたくないしさせたくない」。そんな気持ちが伝わってくる。
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 雪崩に関する危険度を、森林限界を越えたアルパインエリア、森林限界線のエリア、森林限界より低いエリアの雪崩の発生しやすさを表示してくれている。もちろんゲレンデにいる限りはパトロールによって雪崩のコントロールはなされている。それでもあくまで自己判断が必要で、ゲレンデ内でもオフピステに入るときにはある種の“センス”が必要になってくる。
 また、HPを見なくても、ゲレンデ内からBC(Back Country)にいくアクセスの場所には雪崩に関する危険度を示す看板が設置されている。
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 僕らは山の自然をリスペクトして、またこういった情報を発信してくれているパトロールやスタッフに感謝して、より深く、より楽しく山を楽しみたい。
 人生の贅沢をし尽くした人が最後にやりたい事って“勉強と旅”だっていう話を聞いたことがある。このウイスラーの山を滑るということを突き詰めていくと、“勉強と旅”の要素が入ってくる。ここにきて、この自然に抱かれてPOWを滑るっていうことはもしかしたら人生で一番贅沢な時間をすごしていることになるのかもしれない。

 ついでに昨年の5月の写真から。5月下旬のウイスラーをお楽しみください。
 
 山の中腹に出来た大きな水溜りで自然発生的にスラッシュ・セッション。
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 もちろん渡りきれずにクラッシュするもの多数。
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 ファンクション・ジャンクションというところでは頻繁にクマをみた。
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 でも、そのそばでは夏のウイスラー恒例の最大社交行事(毎週木曜日に行われるMTBの草レース。
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 全日本の選手が来てそのレースに出て、「全日本の大会より楽しいし人が集まっている」って言ってました。)

 さあ、今日も新雪17cm、3日で70cm、ベースも188cmになったのでますます本格的に楽しくなってきた。しかも明日から数日天気が良くなる予報。こりゃあもう滑るしかないでしょう。

2月25日午後4時 新雪17cm、3日で70cm!! 積雪188cm 山頂温度-18℃ ビレッジ温度-9℃

よかったよ〜。

2009/02/24

Category: General
Posted by: b02
 今日は山の中腹より低い標高では重々の雪でしたが、それより上ではとてもいい雪でした〜。しかも朝の9時過ぎからはお日様も見え、かなり最高の一日でした。
 
 朝のスノーフォンでは25cmの新雪、24時間で30cmの新雪。今日は子供の学校を休ませて家族で滑っている人も見受けられました。シーズン中でもたまにしかないような一日。それも賢い選択だと言えるでしょう。
 
 これだけの新雪が降った割には10時30分過ぎにはウイスラーのピークチェアーもオープン。「やるな!!」って思いました。ピークに並んでいると、アバランチェコントロールの後であるにもかかわらず、かなり大き目の表層雪崩が発生。僕がみたのは2回でした。2回目の雪崩の時には滑っている人を追いかけるように雪崩が発生して、二人ぐらい雪煙に見えなくなりました。でもすぐあとで、その人が見えるようになると、ピークに並んでいる人達から大歓声が上がりました。
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 こんなことは経験ないので、かなり面白かったです。
 その後ピークのHWY86の裏側を回ると、誰も入っていないかわりにちょっと踏み込むと表面がどんどん崩れる雪。でもひととおり崩して、木の陰にまわりその下の新雪を堪能。

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L: Behind The HWY86 @ Whistler Mt R: Satoru Takeda

 急斜面だと今日積もった表面の雪が崩れやすい状態。雪崩のアドバーサリーでは5段階の丁度真ん中のコンシダラブル(崩れるかもしれないし、崩れないかもしれない)。いずれにしても自己判断。ゲレンデの中だということもあり、雪崩の状況を考慮し楽しみながらも新雪を楽しめるという面白い一日でした。
 ただし、これはあくまで日頃からスキーパトロールが雪崩コントロールをしてくれているゲレンデ内だからこそ。ウイスラーだからこそと言えると思います。BCではまったく状況が違うのでこれを読んで勘違いしないようにしてください。

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L: Head Wall @ Whistler Mt

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L: Cliff Area Under the Harmony Chair @ Whistler Mt.

昨日は50/50なんて書きましたが、100%楽しいウイスラーです。

2月23日 新雪25cm 24時間で30cm 積雪160cm 山頂温度-3℃ ビレッジ温度1℃


50/50(フィフティーフィフティー)。

2009/02/23

Category: General
Posted by: b02
 2月21日は男子リュージュのWC杯がウイスラー・スライディングセンターで開催された。この日も3000人の観衆でチケット売り切れ。この場所でのオリンピックのテスト大会は成功裡に終わったといえる。

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P: Men’s Luge.

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P: @ First Curve.

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P: 1st GER Moller David 2nd ITA Zoggeler Armin 3 rd GER Loch Felix

 さて、1962年9月12日、アメリカのケネディ大統領がテキサスのヒューストンにあるライス大学で「この10年以内に人類を月に送る」という有名な“The Moon Speech”をした。そのわずか7年後の1969年7月20日に人類は月に降り立った。
 
 果たして現在の人達にそれだけの困難を乗り越えて何かを成し遂げようという力があるのだろうか?
 
 世界中で最小努力の最大効率を求めるという現在に我々はいるわけだが、明日はあえて、ある意味50/50(フィフティーフィフティー)の賭けにでようと思う。

 現在ウイスラーは約2週間ぶりの雪に覆われつつある。
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 今日の午後からのほんの数時間で、山全体の木々は雪を纏いはじめ、ツリーランには静かに雪が積もり始めた。
 
 そしてひとかたまりが5cmぐらいあるかと思えるぐらいのでかい雪が夕方には舞い始めた。
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 このまま冷え込んで雪が降り続けば明日は“チョーやばい(Awesome!!)”日になりそう。しかし、もし中途半端に雪が止むか、温度が上がって雨に変わるようだと“ウイスラーらしいとても大変な雪”になってしまいそう…。
 神のみぞ知る明日の状況。50/50ですが、明日はどんな困難な状況であろうとも滑るつもりで準備をして、今日はビールでも飲んで早く寝ることにする。

2月22日午後 新雪5cm 積雪134cm 山頂温度-3℃ ビレッジ0℃ 
 

リュージュのWC。

2009/02/21

Category: General
Posted by: b02
 ウイスラーではリュージュのWCが開催されています。WC開催中の明日までは天気がよさそう。予報によると日曜からしばらく荒れ模様。新雪が降るかな?

 ウイスラーのスライディング・センターは16カーブで構成されている高速コースという評判が定着しつつあるけれど、そんな評判を裏付けるかのようにいくつかのカーブには固有名詞がつけられていた。
 例えば最後の16カーブは“THUNDERBIRD”,13カーブは“50/50”(フィフティーフィフティーで転ぶからだとか?)、11から15にぬけるカーブは全体で“GOLD RUSH”。LUEDERという選手がボブスレーでよく転んだから“LUEDER’S LOOP”と名づけられた7カーブ。
 この日のアナウンスではこの固有名詞が使われていて、なんか遊び心満載。
 
 コースのマーキングもリュージュ用に変わっているし、ちょっとしたところに楽しい仕掛けが沢山。
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 今日の女子リュージュには日本の原田窓香選手が登場。
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 今回結果は17位でしたが、
 
 このコースの印象は?
>そうですね。そんなに言われているほどそんなにスピードを感じるコースではないので、氷が綺麗だって言うのもあるんですけれど、もう少し力を抜いて滑れればいいかなって。
 課題はまだまだありますが、すごく転びやすいコースだなって、ちょっとタイミングがずれたりとか、コースの入り口出口でちょっと失敗しただけで、簡単に転げちゃうんで、そこもすこし気をつけないといけないかなあって。すごく難しいというより、転びやすいコースだなっていう印象があります。

 ウイスラーの印象は?
>トリノはすごく田舎な感じですが、ウイスラーは思ったより都会だなって。スキーで有名だって聞いているけれど、私はスキーをやらないので知らなかったんですけれど、綺麗なところだなっていう印象をすごく受けています。私たちも自炊をしているんですけれどスーパーいっても日本の食べ物とか一杯あって。なんか楽しいです。

 来年に向けては?
>はい、頑張ります。

こんな感じで力強く、明るく語っていました。



 WCの結果は1位から4位までドイツが独占。
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 続いてダブルス(男子)が行われた。日本の選手は残念ながら昨日の予選を突破できなかった。この競技は初めて目の前で見たけど、150km近いスピードであれだけむき出しなのもすごいなって思った。
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結果は1位2位がドイツ、3位にオーストリア。
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 ドイツ強しを印象づけた大会だった。

 今年のウイスラーは降雪量、積雪量も記録的によくない年だけれど、それでもなんか楽しいですよ〜。

 2月20日 新雪0cm 積雪130cm 山頂温度-4℃ ビレッジ温度-2℃

ちょっと気になるDVD。

2009/02/19

Category: General
Posted by: b02
 最近ちょっと気になるDVDがGLC(ウイスラーゴンドラ乗り場の2階のパブ)で流れている。

 要するに昔のウイスラーの映像なのだ。“オールドスクール”でジム・マッコンキー氏らが滑っている映像や、細長い板で雪の中で舞ながら滑っている映像、誰か判らないけれど、昔の長い板でトリプル・バックフリップを決めてぶっ飛んでいる映像など。1966年のウイスラーオープン以来「用具は変われどもスピリットは全然変わってないなあ」って思う。かつて、カナダのトルドー首相が三浦雄一郎氏のエベレスト滑降に感動して「是非カナダのスキー場も滑ってくれ」って三浦氏ご一家を招いたそのスピリットそのもの。単純に判りやすい“すげえ”っていうことに対してリスペクトしている。

 GLCで一緒にDVDを見ていた日本のお客様が、昔“悪雪のパンチョ”と呼ばれた人がいたと教えてくれた。その人は佐藤勝俊さん。僕はまったく知らなかったがインターネットで調べたところ、“パンチョターン”なるものがあったとのこと。とても気になる。
 まあ、積雪が少ないとか、粉雪がないとかそんなことにはあまり気にせず、“あるがまま”を単純に喜び楽しむこと。これでいいんじゃないかと思う。

 ところでウイスラーはやっぱり人が多くて賑やかです。アメリカのプレジデントウイークが終わったかと思えば、ヨーロッパの方では灰の水曜日(ASH WEDNESDAY)のホリデイらしく、チェコやドイツの方からも多くの人達が来る。かと思えばブックホリデイ(なんでも本を読むために学校が休みになるらしい)なるものがあるらしく、イングランドからこのホリデイだから来たというキッズもいた。
 日本からも中学受験が終わったから来ているというキッズもいる。
 
 何でもいい。賑やかで滑って楽しむことは良いことなのだ。

 今週末はリュージュのWC。他にもいろいろなイベントがひかえている。2月27日はエア・ダンスがマウンテン広場で行われる予定。このところ毎日そのリハーサルが行われている。
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L: Mountain Square

 3月4日にはロバート・F・ケネディJrがウイスラーにきて環境に関する何かの講演をしてくれる。僕にとっては“ウイスラーで滑るのか滑らないのか”が気になるところ。
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P: Poster

 そういえばカナダのスポーツ大臣やBC州の首相はオリンピック・カウントダウンイベントには来たけれど滑ったのだろうか?
 まあ、酔っ払って“すべる”くらいなら、実際に滑ってほしい。

 現在、雪崩の危険度はかなり低くなった。本当に多くの人達がBCに出かけている。ゲレンデからのBCが容易なことはウイスラーの大きな特徴であり楽しみである。雪は一生かかっても楽しみきれるものではない。まだまだ隠された楽しみが沢山あるんだと思う。

 今年のウイスラーは雪が確かに少ないかもしれないけど、山の上までの雨もほとんどない。だから雪は硬くしまっているところが多いけど、溶けて凍ったアイスバーンではないから雪質の状況は、僕は全然悪くはないと思う、というより結構いい。というより良い。

 今年はブラックコム氷河コースの◆◆、ある意味名物急斜面練習コースのブローホールも入りやすい。安全に50度弱ぐらいの急斜面の練習ができる。
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L: Blow Hole @ Blackcomb Glacier

 ウイスラーはまだまだこれからも楽しいですよ〜。

2月18日 新雪0cm 積雪131cm 山頂温度-7℃ ビレッジ温度0℃


イベント、イベント、イベントのバレンタイン・デー。

2009/02/15

Category: General
Posted by: b02
 2月12日の朝にオリンピックトーチとリレーユニフォームの発表会、その夜にはオリンピックカウントダウンの行われたウイスラー。カウントダウンイベントは15日まで続き、ビレッジ広場では毎日無料の野外コンサートが行われている。

 まずはカウントダウンイベントより。
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 それぞれのマスコットは大人気。抱かれたら暖かそう〜。マスコットについてはこちら

 午後6時には盛大にカウントダウン。


 
 その後コンサートが行われ、夜の7時過ぎにはファイアー&アイス・ショー(極パウ1月21日参照)がなんの告知もなく行われて盛り上がった。

 アートとスポーツ、エンターテイメントの3つが最近のイベントの大きな柱になってきているウイスラー。
 でもあくまで最初に山有りき。ビレッジができたりリフトが架かったりしたのも、あくまで最初に山があったから。そんな中でアートが生まれエンターテイメントも生まれてきた。オリンピックも所詮その延長でしかない。あくまで最初にあったのは“なんか楽しんじゃおう”という心とそこにあった山や湖のウイスラーの自然。

 今日はいい天気でした。山ではイベントのテント。


 バレンタイン・デーだったからかハートのマークのはいった天使の羽をつけている人がいた。リフティー達はタキシードだったりしてコスプレ。

 夕方の6時からはKing Of Railのジャム・セッション。


 エンドレスでイベント、イベント、イベントのバレンタイン・デーでした。

Love suffers long and is kind; love does not envy; love does not parade itself, is not puffed up; Does not behave rudely, does not seek its own, is not provoked, thinks no evil; Does not rejoice in iniquity, but rejoices in the truth; Bears all things, believe all things, hopes all things, endures all things, Love never fails. (From 1 CORINTHIANS 13:4-8)

 2月14日 新雪0cm 積雪134cm 山頂温度-11℃ ビレッジ温度-3℃

オリンピック・カウントダウン・イベント真最中。

2009/02/14

Category: General
Posted by: b02
 ウイスラーはオリンピック・カウントダウン・イベントの真最中です。2月12日はちょうどオリンピックの一年前。昨晩からビレッジ広場では無料コンサートが行われ盛り上がっている。そしてこのイベントは週末の15日まで行われる。
 
 今年の2月12日といえばリンカーン大統領の生誕200周年記念だそうだ。そういった記事の新聞も見受けられたが、ウイスラーではとりあえずオリンピック。もちろんパウダーがふればパウダー。
 2月11日にウイスラーで行われたIOC会長のロゲ氏を迎えての記者会見では「オリンピック会場もほぼ完成しているし、テスト大会も順調だ」と高い評価。

 で、2月12日の朝8時にはビレッジ広場でオリンピック・トーチの発表会が行われた。
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 カナダのハーパー首相のビデオ挨拶や連邦政府スポーツ担当国務大臣のギャリー・ラン氏の挨拶、IOC会長ジャック・ロゲ氏の挨拶、BC州首相の挨拶、ウイスラー市長の挨拶などテンポ良く進む。予定は朝の8時から9時。僕はそのあとは滑る。

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P: Minister of State for Sport Gary Lunn.

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P: President of IOC Jacque Rogge.

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P: Premier of British Columbia Gordon Campbell.

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P: Whistler Mayer Ken Melamed.

 ふと会場を見るとウイスラーでよく滑っているCHEWさん。パラリンピックのコーチですがご本人が出たほうがいいのではないかと思えるぐらいのアスリート。片足でMTBのTest Of Metalという大会にも参加しています。

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P: Head Coach of the BC Disable Ski Team Phil Chew.

 で、いよいよトーチの入場です。
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 トーチのカーブは雪に残された“流れるようなライン”やカナダの景観からインスピレーションを得たもの。
 ウエアは、冬の風景や踊るようなノーザンライト(オーロラの揺れ動くカーテン)、バンクーバーとウイスラーを結ぶSEA TO SKY REGION(海から空へ向かう地域)をイメージしたもの。赤いミットの手袋はカナダ人にとって“おばあちゃんがこんな手袋を編んでくれた”という思いを慈しむもの。(日本の“母さんの歌”を思い出します。)

 ちなみにトーチはボンバルディア社製、ウエアはハドソンベイ・カンパニー社製です。

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P: Torchbearer Caleb Taylor and Patricia Moreno

 2月12日 新雪1cm 積雪139cm 山頂温度-11℃ ビレッジ温度-2℃ 

ちょっといい感じ。

2009/02/12

Category: General
Posted by: b02
 今日は晴天のウイスラー。ちょっといい感じです。気温は冷えているのに日差しがよくてちょっと暖かく感じられました。
 こんな日は、本格的にOBにバックカントリーに出かけている人もたくさん見受けられて、“ウイスラーらしくていいなあ”って思いました。ブラックコム氷河からOBに行った人達はコロナ・ボールやフスミ・シュート、ディジーズ・リッジあたりを攻めていたのではないでしょうか?
 そういえば昨日はGLCでランチをしていたら、MGWのチャンピオンにそっくりな人がスキーのウエアでいました。アレ?って思ったけれど声をかけそびれてしまいました。もしホントにMGWのチャンピオンだったらちょっともったいなかった。まあ、もし本当に縁があるのならまたお会いすることでしょう。

 ところで写真はブラックコム氷河をちょっとハイトラバースしてプープ・シュートへいくところ。
 写真の右後ろはダイアモンド・ボウル。トラバースラインにまだ石が多いのでちょっと穴場のパウダー。

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L: High Traverse @ Blackcomb Glacier

 写真のシュプール分かりますか?
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L: Poop Chute S: M/M OISHI Kazuteru & Emi

 ビレッジでは明日のオリンピック一年前カウントダウンに向けてかなり盛り上がっています。今日はIOC会長のJacques Rogge氏もウイスラーを訪れており、ウエスティンホテルでニュース・カンファレンスも行われていた。ビレッジ広場ではコンサートで盛り上がっていました。
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 なんかウイスラー、やっぱりちょっといい感じ。

 2月11日 新雪0cm 積雪139cm 山頂温度-10℃  ビレッジ温度-2℃

はい11cm。 頑張らなくても、いいでしょう。

2009/02/10

Category: General
Posted by: b02
 今日は11cmの新雪。予想に反して天気が好転。

 ホストマン氷河エリアやブラックコム氷河エリアも9時30分過ぎにはオープンして、みんな良いシュプールを楽しんでいました。
 11cmはあくまでもピグ・アレイという観測点で計ったもの。ハイアルパインの風下になるこのエリアは実際20cm以上のパウダーでした。しかも朝方より冷え込んで-13℃だったので、ウイスラーらしからぬとても軽〜いパウダー。頑張らなくても、いいでしょう。
 まあ、重かろうが硬かろうがパウダーはパウダーですが、ホントに今日はいい感じ。

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L: Horstman Glacier Area @ Blackcomb Mt

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L: Blackcomb Glacier Area @ Blackcomb Mt

 2月9日 午後新雪11cm 積雪139cm 山頂温度-13℃ ビレッジ温度-3℃

11cmの新雪!!でもちょっとその前に。

2009/02/10

Category: General
Posted by: b02
 スノーフォンでは今日は11cmの新雪!! まだまだ降る予想!!!

 でもちょっとその前に、ウインタープライドのMGW( Mr Gay World)の報告。
 今年のウインタープライドの大きな目玉の一つにMGWが行われることは以前記した。2月7日にこの大会が開催されたので簡単に報告しておこう。
 また、このチケットはサービス料込みで$27だった。この“サービス料”というところにちょっと引っかかったのだが、結局は何のサービスも行われなかったので、なんとなくホッとした。 
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 まず予選を勝ち抜いた各国のMGWのお披露目のあと、来年のMGWの開催地の報告が行われた。
来年はノルウエーのオスロ。ノルウエーと言えばムンク“叫び”が有名だ。
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 “この絵は、ムンクが感じた幻覚に基づいており、ムンクはこのときの体験を日記に次のように記している。
私は二人の友人と、歩道を歩いていた。太陽は沈みかかっていた。突然、空が血の赤色に変わった。私は立ち止まり、酷い疲れを感じて、柵に寄り掛かった。それは炎の舌と血とが、青黒いフィヨルドと町並みに被さるようであった。友人は歩き続けたが、私はそこに立ち尽くしたまま不安に震え、戦いていた。そして私は、自然を貫く果てしない叫びを聞いた。 ”(ウィキペディアより参照)

 この“叫び”がスクリーンにドカドカっとでかくなってくる。「オー!!」。

 インターミッションの時には歌やダンスのショーが行われる。踊っているのは各国のMGW代表。
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 また、世界の中で70カ国ではゲイはイリーガルであり、国によってはその報酬は死に値するというようなゲイを取り巻く状況の報告が行われた。ウイスラーを初めとして、容認している国の状況も報告されていた。

 MGWがベスト5に絞られると、彼らに対してアドリブでいろいろな質問が主催者からなされて、MGWは容姿だけでなれるものではない厳しさが伺えた。

 最後に優勝者。
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アイルランドの代表が今回の優勝者になった。

 さて滑りましょう。

2月9日新雪11cm 積雪143cm 山頂温度-11℃ ビレッジ温度0℃

4人乗りボブスレー。

2009/02/08

Category: General
Posted by: b02
 ボブスレーと言ったらイメージするのは四人のり。今日は四人乗りボブスレーのWC。このウイスラーのスピードコースでは、四人乗りボブスレーは150km以上のスピードがでていて迫力満点。通過する時の音が凄いです。
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 スタート時のみんなが乗り込むタイミングやコンビネーションも見所のひとつ。
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 2位になったアメリカチーム1はプレイボーイのマークが可愛かったです。
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 カナダチーム1も4位に入賞。
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 女子二人乗りで2位になったカナダ人のHEATHER Moyse選手が「北米の大会でこんなに人が見に来てくれることはなかった」と言っていたが、今日のチケットは完売。この3日間のWCには24カ国から250人の選手が集まって開催され、3000人以上が見に来ていたみたいです。兎に角こんなのを見ることができて超ラッキー。ウイスラーは楽しいよ。遊びに来るべきですよ〜。

 レースは1位ラトビア共和国、2位アメリカ、3位ロシア、4位にカナダで盛り上がりました。
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2月7日 新雪0cm 積雪134cm 山頂温度-4℃ ビレッジ-2℃

ボブスレーの五輪テスト大会開催。

2009/02/07

Category: General
Posted by: b02
 ウイスラーのスライディングセンターでは、昨日のスケルトンに続いて今日は二人乗りのボブスレーのWCが開催された。
 日本人も女子二人乗りで桧野真奈美選手と熊谷史子選手が参加して18位になった。
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 桧野選手は、「難しくて世界一速いコースと聞いていたけれど、まったくその通りで、練習期間で4回転びました。1年に1回ぐらいしかいしか転ばないのにこの10日で4回転んだ。いつも同じカーブで…、13カーブなんですけど、苦しいコースだったけれど終わってほっとしています。もっと強くなってもどって来たい」。と語り、「もう一人日本チームの人(佐藤友恵選手)がいて練習台になってくれました。私のテクニックのせいで転んで痛い思いをしているけれど、練習期間中ずっとのってくれて、その人のおかげで今日できたので本当に感謝しています」。と語った。
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Photo: From Left HINO Manami(Pilot), SATOH Tomoe, KUMAGAI Fumiko 

 そんな言葉を証明するかのように、女子の後行われた男子大会でもトップレベルのチームが転倒。
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 多分140km以上で転んで、直後だと思うけど転んだまま129kmでていてそのままゴール。無事怪我もなく、一本目6位だったのに二本合計で20位になった。
  
 20 Servelle, Patrice/ Gattuso, Sebastien (MON1) Total: 1:46.66 +2.71
RUN1 4.90 16.28 30.16 39.07 46.77 52.12 (6) +0.14 133.3 148.1 66.8
RUN2 4.90 16.32 30.30 39.26 47.36 54.54 (20) +2.59 132.3 129.0 66.7
 (詳しくは後述の結果参照)

 女子の結果は1位アメリカ、二本目時速144.57km、53秒53のコースレコードをだした。
2位カナダ、3位アメリカ、4位カナダ。
 男子の結果は1位ドイツ、2位スイス、3位カナダ、4位カナダ。カナダチームは地の利を生かして大活躍して盛り上がりました。2月6日の詳しい結果はこちら

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Photo: Women’s Podium
 
 なんだかもうオリンピックを見ているかのようでした。実際多くの選手が来年のオリンピックの時も参加してくると思う。これだけ楽しめて、この観戦料がCa$5(400円ぐらい?)。オリンピックの時はもっと高いけどね。
 ウイスラーはなんだかんだ言ってもとても楽しいところです。

2月6日 新雪1cm 積雪134cm 山頂温度-6℃ ビレッジ温度-3℃

見ること、やること、食べること。WCスケルトン開催。

2009/02/06

Category: General
Posted by: b02
 このところウイスラーはすごく忙しいです。見ること、やること、食べること。WCは見たい。ゲイウイークのファッションショーも見たい。でも見そこなった。先週末はBC州のHPのコンペだったけれど「あ、やっていたんだあ」という感じで見そこなった。やることはもちろん滑ること。   

 今週末はピーク2バレー・レースという四人一組で行われるレースが二日にわたって開催される。
 草レースのくせに結構本格的。四人のグループには男女が混ざっていなくてはいけない。一人は35歳以上が混ざっていなくてはいけない。
 僕がこのレースに15年前ぐらい前に出ていたときには、仲間の中で35歳以上の人を探すのが大変だった。今は仲間の中に35歳以下を探すのが大変になった。
 カテゴリーは四人の合計年齢。合計225歳以上なんていうカテゴリーもある。かつてはこのカテゴリーのチームが一番少なかった。今や一番多くのチームがいるのではないだろうか?こんなことを書いては失礼だがこのカテゴリーは“ROJINの皮を被った少年少女たちだ”。とにかくスキーが好きでみんな元気です。

 ところで今日はWCのスケルトンの五輪テスト大会。
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 男子は1位と3位にカナディアンが入って盛り上がった。
 
 写真は一位のヨン選手のスタート。
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Photo: MONTGOMERY Jon
 
 表彰式。
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 日本選手は越和宏選手が男子15位。小室希選手が女子19位に入った。

 越選手は最高スピードでは上位に入っており、「すごいテクニカルなコースです」「スピードが速いので、ちょっとしたことですごく変わる」「操作はやわらかくやわらかくしないと…」と語り、「もう10日ぐらい滑らせろっていう感じだ(笑)」とかなり手応えを感じていた様子。
 小室選手はこのウイスラーのコースは「とてもスピードの出るコースで、今までに感じたことのないようなスピードを感じます」「ウイスラーは街がきれいですね、なごやかな雰囲気だなあって思います」と語り、来年のオリンピックに向けて?はという質問には「是非また来たいです」と語っていました。

 是非、来年のオリンピックにもきてほしいと思います。

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Photo: KOSHI Kazuhiro

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Photo: KOMURO Nozomi


2月5日 新雪0cm 積雪135cm 山頂温度-5℃ ビレッジ温度2℃

山にいてもビレッジにいても。

2009/02/05

Category: General
Posted by: b02
 2月2日の月曜は14cmの新雪、この1週間で25cmの新雪が降りました。まだ少ないとは言え“Just Enough”といった感じ。「ハイアルパインは岩が多くてより楽しい」とも言える。

 月曜は14cmの新雪なのでフレッシュトラックと朝食ツアーは結構人が多かった。朝の7時でこんな感じ。
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山の上のラウンドハウスで食べるビュッフェのブレックファーストはこんな感じ。
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 かつては40cmルール(40cmの新雪の日は仕事を休むことはやむおえない事とされるルール)と言われたが、それが30cmルールになり20cmルール、15cmルールとなり、最近では10cmルールとも言われるらしい。いずれにしても最初に山ありき。山があってパウがあってこその仕事。

 実は14cmといっても結構控えめな数字で実際はかなりのパウでした。
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 ただ、いきなり新雪が降った場合、ハイアルパインエリアは雪崩の危険が高くなるために、雪崩コントロールやパトロールのチェックが済まないとオープンしないので、以外とお勧めなのは新雪の次の日あたりのオープンしたハイアルパインエリア。だから雪が降れば当日もいいし次の日もいい。天気が良くなればまたそれも良い。まあ何でも良い。

 ビレッジではウインタープライドの真最中。
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 ウイスラースライディングセンターではワールドカップの真最中。
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 2月5日はスケルトンの決勝。
 2月6日は二人乗りボブスレーの決勝。
 2月7日は四人乗りボブスレーの決勝。

 山に登ってもビレッジにいてもどこにいても楽しいウイスラーです。

 2月4日 新雪0cm 7日で25cm 積雪137cm 山頂温度-3℃ ビレッジ-2℃

ウインタープライド。

2009/02/01

Category: General
Posted by: b02
 瞬く間に1月が過ぎ去っていきます。でもウイスラーでは冬のシーズンは5月一杯滑れるので折り返し前という感じ。雪もまだ5m降っていません。平均10mは降り、少なくとも2mの積雪は超えるはずなのでこれからがウイスラーの冬。

 今年も2月の恒例、1日から8日までウインタープライドが始まります。


 今回の大きな話題は何と言ってもMr. Gay World Competition(ミス・ユニバースのゲイ版)。24カ国からこの大会にコンペティターたちが集まってくるので、とても興味深く、賑やかになることが予想される。
 恒例イベントのスノーボール・パーティーを含め、レトロ・ビンゴ・パーティー、ユナイテッド・カラー・ファッション・ショー、マウンテントップ・パーティー、クアーリー・カナディアン・コメディ・ショーなどイベントが目白押し。ウイスラーにこの時期に来る人はホテルなどに小冊子があるし、ピークマガジンにも情報が載っている。また、その日その日でみんなが集まる場所がHPなどで詳しく調べられるので、興味がある人はここで検索してみよう。

 で、スキー場。雪の状況もかなり落ち着いてきているので、バックカントリーに出かける人も増えてきた。今年は雪が少ないけれど、雨になる日もほとんどないので、状況としては悪くはない。
 ハイアルパインエリアはいつもより岩が多めなのは前にも報告したが、岩を避けて(中には飛んでいく人も勿論いる)滑る楽しみがあるので、よりテクニカルで楽しいと思う。

Location: Blackcomb Mt Ruby Bowl Area

Skier: Aoyama Kyoko
 
 この写真はルビーボウルの一部で撮ったもの。こういうところを滑るとかなり満足感がありますよ〜。このルビーボウル、ちょっとややこしい感じの微妙なパウダーでした。

 ブラックコムでは昨日、今日とハーフパイプのコンペもやっているし、もうすぐボブスレーとスケルトンのWC。バンクーバーではモーグルやクロスのWC、勿論フィギアスケートの大会もある。
 
 いろんな意味で体がひとつではとてもとても足りません。

 皆さん、ウイスラーはいつもいつも楽しいですよ〜。

1月31日 新雪1cm 積雪123cm 山頂温度-12℃ ビレッジ温度-2℃