さて、新年の決心が崩れるこのごろです。今年の初夢は、覚えている夢としてはなぜかオバマさんの就任式に出席して、目の前にオバマさんがいて一緒にワインを飲んだり食事をしたりするという夢だった。まあこれが正夢になる可能性はまったくない。
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 まあ、オバマさんの話題が出たところでアメリカ。
 1960年代のアメリカ、「春になっても鳥の鳴き声が聞こえない」。「どうしたのだろう?」という事実から1962年にレイチェル・カーソンさんが「沈黙の春」という著書でDDTや農薬などの科学部質の危険性を訴えた。それが現在の「緑の運動」や「エコの運動」につながってきていると思う。

 ところで今年のウイスラーは変だった。冬になってもダイナマイトの音が聞こえない。アバランチ・コントロールをする必要がないぐらい12月下旬までずっと雪が少なかった。

 山では「イーハー!!」「ホーリー!!」「スイート!!」「#%&@!!」といった意味不明の歓声が聞こえなくて静かだった。

 僕らはこの「沈黙の冬」から何かの変化を感じていた。

 だがクリスマスのころから違ってきた。POWが降り始めた。

 ウイスラーではPOWを滑るために仕事をするし、「より高い資格を取るために勉強するのは冬に滑る時間を拠出するためだ」。という友達もいる。
 このウイスラーでは最初にPOWありきなのだ。
 だからPOWの日に仕事で滑れないとしたらそれはまさに本末転倒であり、地元の人から“That’s too bad!! ”と言われてしまう。だからもし万が一仕事が理由でPOWを逃したとしたら「仕事だった」などと言い訳をしてはいけない。

 数日前まで毎日のように新雪が降っていた。
 ダイナマイトの音、「イーハー!!」「ホーリー!!」「スイート!!」「#%&@!!」といった意味不明の歓声。「沈黙の冬」から本来の滑走感謝感激感動快感の冬に戻ってきている。

Photo: Bombing@Peakchair Area Shale Slope

 また毎週日曜日のファイアー&アイスショーも楽しい。11日は「誰か歌を歌ってくれる人に賞品!!」って司会者が声をかけたら、小さな子供が手を上げて、歌いだしたのがオーストラリアの国家。その場にいたオージーが凄く盛り上がった。



Photos:From Jan11th Seven Eleven Fire and Ice Show

 まだウイスラー山はピークチェアーも開いていない。ハーモニーチェアーは一瞬開いてすぐ閉まった。シンフォニーチェアーも開いていない。数日間晴天が続く予想。このところ毎日のようにボムの音が鳴り響いている。

 なんか今週辺り楽しそうだぞ〜。

1月12日 新雪0cm 1週間で53cm 積雪150cm 山頂温度-5℃ ビレッジ温度2℃