もうすぐオリンピック。
2010/01/29
このところ慌しく行われる工事が、オリンピックが近いことを知らせてくれるウィスラー。
写真:工事の進むセレブレーションセンター。
ウィスラーのロイヤルバンクの屋根の上にもう一つの小屋もできています。
なんか強風がふいたら落っこちてきそうな気もしますが、その辺は考えられていることでしょう。
2月になったら、昼間の時間帯は自分の車でビレッジに行くことができなくなるため2月のバスパスを購入。
写真:2月のバスパス。一ヶ月で$38.50、 通常の一ヶ月パスより安い。
しかもバスは世界最先端のハイドロジェン(水素)を使ったバスもあるウィスラー。これは世界に向けてのデモンストレーションになります。
以前乗ったけれどかなり静かでいい感じ。
今年のウィスラーは1月28日現在で993cmの降雪。これは観測の始まった79−80シーズン以来の記録。以前の記録は06−07シーズンの1月31日で945cm(観測地点は1650mのPig Alley観測所)だったからその記録を再び塗り替えたことになる。
ただし、ビレッジの標高では意外と雨が多く、あまり雪が積もっていないので、2月は交通規制に引っかからない自転車通勤のローカルも多くなるんじゃないかなあって、そんな気がしている。
1月28日見かけました。すでに自転車通勤しているのかな?
1月28日 新雪2cm 積雪279cm 降雪993cm 山頂温度-3℃ ビレッジ温度1℃
参考:
〇ウィスラーから出場するオリンピック選手などピックアップ。(Pique Magazineより)
Alpine Men’s Team: Robbie Dixon, Michael Janyk
Alpine Women’s Team: Britt Janyk
Women’s Ski Cross: Ashleigh Mclvor, Julia Murry
Snowboard Cross Women’s: Maelle Ricker.
Halfpipe Women: Mercedes Nicoll
〇他にウィスラーに関係したオリンピック選手。
Halfpipe: Justin Lamoureux, Brad Martin, Sarah Conrad
Mogul Skier: Kristi Richards.
Australian Mogul Star: Dale Begg-Smith
Snowboard Cross: Rob Fagan, Drew Neilson.
もう一つのニュースとしては、視覚障害(一般の人の10%の視覚とのこと)カテゴリーのパラリンピックXCスキーのBrian Mckeever選手(アルバータ出身)が、正式なオリンピック選手として今回出場。
彼はガイド役の兄弟Robin Mckeeverと共に2002年パラリンピックで3個のメダル、2006年パラリンピックでは6個のメダルをとっている。彼は今回、オリンピックとパラリンピックの両方に出場予定とのこと。
写真:2009年3月のウィスラーオリンピックパークで行われた大会で優勝したMckeever選手(中央)。
カナダからも様々なストーリーが生まれそうな今回のオリンピック。
日本の選手もカナダの選手も、思い切り自分の力を発揮して下さい。応援します。
写真:工事の進むセレブレーションセンター。
ウィスラーのロイヤルバンクの屋根の上にもう一つの小屋もできています。
なんか強風がふいたら落っこちてきそうな気もしますが、その辺は考えられていることでしょう。
2月になったら、昼間の時間帯は自分の車でビレッジに行くことができなくなるため2月のバスパスを購入。
写真:2月のバスパス。一ヶ月で$38.50、 通常の一ヶ月パスより安い。
しかもバスは世界最先端のハイドロジェン(水素)を使ったバスもあるウィスラー。これは世界に向けてのデモンストレーションになります。
以前乗ったけれどかなり静かでいい感じ。
今年のウィスラーは1月28日現在で993cmの降雪。これは観測の始まった79−80シーズン以来の記録。以前の記録は06−07シーズンの1月31日で945cm(観測地点は1650mのPig Alley観測所)だったからその記録を再び塗り替えたことになる。
ただし、ビレッジの標高では意外と雨が多く、あまり雪が積もっていないので、2月は交通規制に引っかからない自転車通勤のローカルも多くなるんじゃないかなあって、そんな気がしている。
1月28日見かけました。すでに自転車通勤しているのかな?
1月28日 新雪2cm 積雪279cm 降雪993cm 山頂温度-3℃ ビレッジ温度1℃
参考:
〇ウィスラーから出場するオリンピック選手などピックアップ。(Pique Magazineより)
Alpine Men’s Team: Robbie Dixon, Michael Janyk
Alpine Women’s Team: Britt Janyk
Women’s Ski Cross: Ashleigh Mclvor, Julia Murry
Snowboard Cross Women’s: Maelle Ricker.
Halfpipe Women: Mercedes Nicoll
〇他にウィスラーに関係したオリンピック選手。
Halfpipe: Justin Lamoureux, Brad Martin, Sarah Conrad
Mogul Skier: Kristi Richards.
Australian Mogul Star: Dale Begg-Smith
Snowboard Cross: Rob Fagan, Drew Neilson.
もう一つのニュースとしては、視覚障害(一般の人の10%の視覚とのこと)カテゴリーのパラリンピックXCスキーのBrian Mckeever選手(アルバータ出身)が、正式なオリンピック選手として今回出場。
彼はガイド役の兄弟Robin Mckeeverと共に2002年パラリンピックで3個のメダル、2006年パラリンピックでは6個のメダルをとっている。彼は今回、オリンピックとパラリンピックの両方に出場予定とのこと。
写真:2009年3月のウィスラーオリンピックパークで行われた大会で優勝したMckeever選手(中央)。
カナダからも様々なストーリーが生まれそうな今回のオリンピック。
日本の選手もカナダの選手も、思い切り自分の力を発揮して下さい。応援します。
Ausie, Ausie, Ausie.(段々と強く高く発音)
2010/01/27
1月26日はオージーデイ(オーストラリアの建国の日みたいなもの)。
毎年々々同じことが繰り返されるこの日(ウィスラー在住オーストラリア人が飲んだくれる)。これも持続可能な成長と言えるのか? それとも成長がないと言えるのか?
ちなみにオージー、オージー、オージーは段々強く高く発音してください。
今年もウィスラーにいるオーストラリア人は“Joy”に満ち溢れていました。
ウィスラー山頂イヌクシュクの前で。
今日はまたまた“The Day”パウダー良かったですよ。
シンフォニーチェアーエリア。
シンフォニーボウルエリアのパウダーライン。
ビレッジに下りてくると、ハダカのオージー。盛り上がっています。
おなじみ、バファロービルズはオージー達に占拠されております。
夜半まで飲むんだろうなあ。
ちなみにオーストラリア人に聞いたところ、本国ではオージーデイでこんなに騒がないとの事。ウィスラーの雰囲気がそうさせるんでしょうか?
オリンピック近し、だんだんセキュリティーの厳しくなるウィスラーでした。
1月26日 新雪0cm 48時間で25cm 積雪287cm 山頂温度‐4℃ ビレッジ温度1℃
毎年々々同じことが繰り返されるこの日(ウィスラー在住オーストラリア人が飲んだくれる)。これも持続可能な成長と言えるのか? それとも成長がないと言えるのか?
ちなみにオージー、オージー、オージーは段々強く高く発音してください。
今年もウィスラーにいるオーストラリア人は“Joy”に満ち溢れていました。
ウィスラー山頂イヌクシュクの前で。
今日はまたまた“The Day”パウダー良かったですよ。
シンフォニーチェアーエリア。
シンフォニーボウルエリアのパウダーライン。
ビレッジに下りてくると、ハダカのオージー。盛り上がっています。
おなじみ、バファロービルズはオージー達に占拠されております。
夜半まで飲むんだろうなあ。
ちなみにオーストラリア人に聞いたところ、本国ではオージーデイでこんなに騒がないとの事。ウィスラーの雰囲気がそうさせるんでしょうか?
オリンピック近し、だんだんセキュリティーの厳しくなるウィスラーでした。
1月26日 新雪0cm 48時間で25cm 積雪287cm 山頂温度‐4℃ ビレッジ温度1℃
The Day After The Day.
2010/01/24
このところ、毎日のように軽く雪が降り、時々晴れ間が見えるという天気が続いている。
オリンピック期間も90%以上が普通にオープンするウィスラー。もうすぐオリンピックです。これはもちろんローカルにとってまったく初めての体験。多くの人が“See What’s Happen”といったところは変わらない。
前回“The Day”の話を書いたが、その名物ダブルクリフのエアージョーダン(YOUTUBE。また双葉社刊:FREESKIINGのDVDでもみることができます)に関する質問が殺到した(ウソ)。
僕は繰り返し極パウで書いたので、以前からの読者の方はご存知かと思うが再びおさらい。
その名物ダブルクリフは、そこを最初に飛んだJordan Williams氏の名前からとられた。
「1985年ごろだと思うけどね」。
「小さい時からピークのあたりはハイキングしたりスキーしたりして、あのクリフのことは10年ぐらいずっと見ていたんだ。で、結局女の子に見せるためにやったんだよ(笑)」−ある雑誌より−
もちろん本人も「ちゃんと準備ができてないのにやろうとする人のことは心配だよ」とのこと。
このダブルドロップは公式のゲレンデマップにはのっていない。でもそういうところに載っていない伝説のランやドロップが沢山あるのがウィスラー。今日はその一つDOA(Dead On Arrival:来院時心停止状態:1980年代半ば、最初に滑った人はDanny Redoford and Trevor Peterson)を紹介。
語りつくせぬウィスラー。
先日山でマイク・ダグラスさんに遭遇。フリーだったのかな?楽しそうに超上級ランに消えていきました。
ウィスラーでは24日にこんなイベントが開催されます。
このイベントではパウダーマウンテンのキャットスキーが当たるみたいです。ウィスラーらしくていいですよね。
オリンピックイベントも大切ですが、現実に今とても苦しんでいる人がいることも忘れないようにしたいですね。
1月22日 新雪0cm 7日で74cm 積雪285cm(数日前には300cm超えてました)山頂温度‐4℃ ビレッジ温度-3℃
オリンピック期間も90%以上が普通にオープンするウィスラー。もうすぐオリンピックです。これはもちろんローカルにとってまったく初めての体験。多くの人が“See What’s Happen”といったところは変わらない。
前回“The Day”の話を書いたが、その名物ダブルクリフのエアージョーダン(YOUTUBE。また双葉社刊:FREESKIINGのDVDでもみることができます)に関する質問が殺到した(ウソ)。
僕は繰り返し極パウで書いたので、以前からの読者の方はご存知かと思うが再びおさらい。
その名物ダブルクリフは、そこを最初に飛んだJordan Williams氏の名前からとられた。
「1985年ごろだと思うけどね」。
「小さい時からピークのあたりはハイキングしたりスキーしたりして、あのクリフのことは10年ぐらいずっと見ていたんだ。で、結局女の子に見せるためにやったんだよ(笑)」−ある雑誌より−
もちろん本人も「ちゃんと準備ができてないのにやろうとする人のことは心配だよ」とのこと。
このダブルドロップは公式のゲレンデマップにはのっていない。でもそういうところに載っていない伝説のランやドロップが沢山あるのがウィスラー。今日はその一つDOA(Dead On Arrival:来院時心停止状態:1980年代半ば、最初に滑った人はDanny Redoford and Trevor Peterson)を紹介。
語りつくせぬウィスラー。
先日山でマイク・ダグラスさんに遭遇。フリーだったのかな?楽しそうに超上級ランに消えていきました。
ウィスラーでは24日にこんなイベントが開催されます。
このイベントではパウダーマウンテンのキャットスキーが当たるみたいです。ウィスラーらしくていいですよね。
オリンピックイベントも大切ですが、現実に今とても苦しんでいる人がいることも忘れないようにしたいですね。
1月22日 新雪0cm 7日で74cm 積雪285cm(数日前には300cm超えてました)山頂温度‐4℃ ビレッジ温度-3℃
The Day+α
2010/01/18
1月16日はまさに“The Day”でした。47cmの新雪が降った次の日の晴天。ウィスラー山のピークチェアーには長蛇の列。
P:ピークチェアーに並ぶ人々。
リフトの目の前の急斜面にはお約束のビッグライン。そしてやはりお約束のクリフジャンプ。
P:ウオーターフォールをとぶ一般人?
リフトのラインナップで、テンションが上がって「僕たちもどこかで飛ぼうよ」ってコーチに話しているキッズたち。
そしてコーチと一緒に。
P:自分の背丈以上のクリフをみつけて飛ぶキッズたち。
成功すると「イエー!!」って盛り上がり、「もう一回ラップしよう」ってコーチをせかしていた。
P:リフトからラインを見つける。写真左上が名物のダブルクリフのエア・ジョーダン。
とにかく素晴らしい一日でした。
この日の夕方はブラックコム山ふもとで“KING OF RAIL”ジャムセッション。
B: Unknown
S: Yu Sasaki
ウィスラー、盛り上がっていますよ。
1月17日 新雪11cm 7日で131cm 積雪288cm 山頂温度-4℃ ビレッジ温度0℃
P:ピークチェアーに並ぶ人々。
リフトの目の前の急斜面にはお約束のビッグライン。そしてやはりお約束のクリフジャンプ。
P:ウオーターフォールをとぶ一般人?
リフトのラインナップで、テンションが上がって「僕たちもどこかで飛ぼうよ」ってコーチに話しているキッズたち。
そしてコーチと一緒に。
P:自分の背丈以上のクリフをみつけて飛ぶキッズたち。
成功すると「イエー!!」って盛り上がり、「もう一回ラップしよう」ってコーチをせかしていた。
P:リフトからラインを見つける。写真左上が名物のダブルクリフのエア・ジョーダン。
とにかく素晴らしい一日でした。
この日の夕方はブラックコム山ふもとで“KING OF RAIL”ジャムセッション。
B: Unknown
S: Yu Sasaki
ウィスラー、盛り上がっていますよ。
1月17日 新雪11cm 7日で131cm 積雪288cm 山頂温度-4℃ ビレッジ温度0℃
47cmの椿事。
2010/01/16
一年前の1月15日、ニューヨーク市から飛び立った飛行機のエンジンにギースが突っ込み、エンジンが停止した。乗客はほぼ死にいたる危機におちいったが、機長のすばやい判断で凍てつくハドソン川に不時着。レスキューの迅速な行動によって、大事に至らずにすんだ。
それは“Miracle on the Hudson”と賞賛され、乗客は“We have a second chance in life”(第2の人生のチャンスを得た)とシンプルに喜んだ。
その同じ日の今年、今日のウィスラーは47cmの新雪。人々はフレッシュトラックに殺到した。
僕の後ろにいたオーストラリアの女性は初めてのフレッシュトラック。「これって、食べてから滑るの?それとも滑ってから食べるの?」って聞いてきた。「友達から誘われて、時間通りに来たのに、友達は勝手にずっと前の方に並んじゃっているの」って困っていた。“パウダーの日には友達はいない”と普段から言われているが、まさにその通りの行動。
ゴンドラに乗ったら、「おい、クローズドされているオリンピックコースは絶対にいいパウダーだぞ」。「そんなところはいったらテーザーガン(電気銃みたいなもの)でやられるぞ」(以前、テーザーガンの使用に関していろいろ議論された事件があった)ってジョークを言い合って盛り上がっている。オリンピックに関してはいろいろなジョークも生まれているようだが、今日のウィスラーは“Miracle on the Whistler”といえるような日になるはずだった。
しかしながら、強風とあまりの降雪のために、ゲレンデ内のなんでもないような所でも雪崩発生。天気が落ち着き、ゲレンデ内のチェックが終わるまで、ウィスラー山もブラックコム山もクローズドされた。
僕らは折角ラウンドハウスまで上がったのに、そこから滑ることができず、ゴンドラ中間駅までゴンドラダウンすることになった。
しかしながら第二のチャンスはすぐさま昼前にやってきた。急速に天気が回復し青空が覗く。そしてゲレンデは少しずつだがオープンされはじめた。ハイアルパインに行くことができないので、今日はソーラーコースター・チェアー(ゲレンデの中腹にある)にすごいラインアップ。
ソーラーコースター・チェアーのラインナップ。
ツリーランには重いけれど楽しい47cmのパウダー。
L:Around Easy Out Area S:Unknown
そして今日降った47cmのパウダー、両山のハイアルパインエリアは完璧にアンタッチで残された。
完璧にリセットされたブラックコム山のクーラーエキストリームエリア。
今日の午前中は10年に一度もないような大変な天気であったが、午後には晴れ間。そして明日は晴れの予想。僕らは第三のチャンスを得ることだろう。
1月15日 新雪47cm 積雪283cm 山頂温度-5℃ ビレッジ温度1℃
それは“Miracle on the Hudson”と賞賛され、乗客は“We have a second chance in life”(第2の人生のチャンスを得た)とシンプルに喜んだ。
その同じ日の今年、今日のウィスラーは47cmの新雪。人々はフレッシュトラックに殺到した。
僕の後ろにいたオーストラリアの女性は初めてのフレッシュトラック。「これって、食べてから滑るの?それとも滑ってから食べるの?」って聞いてきた。「友達から誘われて、時間通りに来たのに、友達は勝手にずっと前の方に並んじゃっているの」って困っていた。“パウダーの日には友達はいない”と普段から言われているが、まさにその通りの行動。
ゴンドラに乗ったら、「おい、クローズドされているオリンピックコースは絶対にいいパウダーだぞ」。「そんなところはいったらテーザーガン(電気銃みたいなもの)でやられるぞ」(以前、テーザーガンの使用に関していろいろ議論された事件があった)ってジョークを言い合って盛り上がっている。オリンピックに関してはいろいろなジョークも生まれているようだが、今日のウィスラーは“Miracle on the Whistler”といえるような日になるはずだった。
しかしながら、強風とあまりの降雪のために、ゲレンデ内のなんでもないような所でも雪崩発生。天気が落ち着き、ゲレンデ内のチェックが終わるまで、ウィスラー山もブラックコム山もクローズドされた。
僕らは折角ラウンドハウスまで上がったのに、そこから滑ることができず、ゴンドラ中間駅までゴンドラダウンすることになった。
しかしながら第二のチャンスはすぐさま昼前にやってきた。急速に天気が回復し青空が覗く。そしてゲレンデは少しずつだがオープンされはじめた。ハイアルパインに行くことができないので、今日はソーラーコースター・チェアー(ゲレンデの中腹にある)にすごいラインアップ。
ソーラーコースター・チェアーのラインナップ。
ツリーランには重いけれど楽しい47cmのパウダー。
L:Around Easy Out Area S:Unknown
そして今日降った47cmのパウダー、両山のハイアルパインエリアは完璧にアンタッチで残された。
完璧にリセットされたブラックコム山のクーラーエキストリームエリア。
今日の午前中は10年に一度もないような大変な天気であったが、午後には晴れ間。そして明日は晴れの予想。僕らは第三のチャンスを得ることだろう。
1月15日 新雪47cm 積雪283cm 山頂温度-5℃ ビレッジ温度1℃
Mother Nature.
2010/01/15
母なる自然の脅威が吹き荒れている。カナダの全国紙でもハイチの地震の記事がトップ記事になっている。全世界から救援の手が差し伸べられようとしている。ウィスラーからもそういった動きは始まっていることと思う。
カナダ全国紙より。
ウィスラーでは違った意味で母なる自然が暴れている、といって良いものかどうか分からないが、ビレッジはここ1週間雨ばかり降っている。モーグルなどのオリンピック会場のサイプレス山も大雨に雪がやられてクローズドしたとのこと。山に残った雪をオリンピック会場に集めて準備するらしい。
日本からインターネットだけで情報を集めていると、「ウィスラーは雨か?」「雪もひどいだろう」なんて思っているかもしれない。
確かにその通り。
“津軽には7つの雪が降る”なんて歌もあったが、ウィスラーには7つのパウダーが降るともいえる。底打ちしないボトムレス・パウダー、ちょっと硬めのパックド・パウダー、たまには素敵なアスピリンのようなパウダー。いろいろあるが最近降っているパウダーは、勝手に名前をつけさせていただくとコンクリート・パウダー。滑っていると足元が固められて抜け出すのに一苦労するという、まるでコンクリートに固められたようになるパウダー。ビレッジが雨で、山が重い大雪という今のウィスラーの状況でスキーが楽しめたら、世界中どこの山に行ってもスキーを楽しむ事ができると思う。
写真:7thヘブンの重いパウダー。
しかしながら、ビレッジは雨でも実際山にあがってみるといい意味で裏切られることが多い。数日前にも青空が覗いたし、久しぶりにオープンしたウィスラーのウィスラーTバーには、オープンしたとたんに長打の列。
写真:ウィスラーTバーに並ぶ長蛇の列 。
写真:数日前には青空が覗いた。
Tバーからみて裏側のハーモニーボウルエリアは、重々の極パウ。ハーモニーチェアーができる前みたいにちょっと歩いてハーモニーボウルへ移動。ハーモニーチェアーが動いていないので、そこはパウダーの競争率の少ない古き時代のウィスラーだった。
“Mother Nature Is Always Boss, But We Play ”-母なる自然はいつでもボス。僕らは楽しむだけ-
雨だからと嘆いていては楽しめない。またウィスラーは滑るだけが楽しみでないのも事実。ブティックやパブ、美味しいレストランもあればB級グルメも沢山ある。
図書館や博物館もあるし先住民の文化を展示している会館もある。ローカルの中には、ビレッジに雪がないからと、MTBを持ち出しているのもいる。
ウィスラーに来る人はここのライフスタイルも含めて楽しんじゃってほしい。
あと、もう一つのニュース。アルペンのオリンピックコース、デイブ・マリー・ダウンヒル・コースの名前に冠されたデイブ・マリー氏の娘さんが、ちょっと前のスキークロスで2位になった。1位もウィスラーのローカル選手だった。
写真:ウィスラーのPIQUEマガジンより。
今度のオリンピックで、ウィスラーという小さな町から何人のメダリストが出るか楽しみだ。
僕は、カナディアンはその時に始まったオリンピックの新種目に強いという気がしている。長野の時、スノーボードの大回転はウィスラーのロス選手がゴールドだったし、シドニーの時にはトライアスロン男子でカナダ人がゴールド。今回の新種目のスキークロスでもやるんじゃないかと、なんとなくそんな気がしている。
もちろん日本の選手には一番頑張ってもらいたいし、メダルを少なくとも5個ぐらいは取るんじゃないかと期待している。
さあ、オリンピックまで一ヶ月を切りました。選手の皆様頑張って下さい。
1月14日 新雪11cm 7日で55cm 積雪253cm 山頂温度-5℃ ビレッジ温度1℃
☆明日は25cmの極パウ予報、久々にビレッジまで雪に覆われている。☆
カナダ全国紙より。
ウィスラーでは違った意味で母なる自然が暴れている、といって良いものかどうか分からないが、ビレッジはここ1週間雨ばかり降っている。モーグルなどのオリンピック会場のサイプレス山も大雨に雪がやられてクローズドしたとのこと。山に残った雪をオリンピック会場に集めて準備するらしい。
日本からインターネットだけで情報を集めていると、「ウィスラーは雨か?」「雪もひどいだろう」なんて思っているかもしれない。
確かにその通り。
“津軽には7つの雪が降る”なんて歌もあったが、ウィスラーには7つのパウダーが降るともいえる。底打ちしないボトムレス・パウダー、ちょっと硬めのパックド・パウダー、たまには素敵なアスピリンのようなパウダー。いろいろあるが最近降っているパウダーは、勝手に名前をつけさせていただくとコンクリート・パウダー。滑っていると足元が固められて抜け出すのに一苦労するという、まるでコンクリートに固められたようになるパウダー。ビレッジが雨で、山が重い大雪という今のウィスラーの状況でスキーが楽しめたら、世界中どこの山に行ってもスキーを楽しむ事ができると思う。
写真:7thヘブンの重いパウダー。
しかしながら、ビレッジは雨でも実際山にあがってみるといい意味で裏切られることが多い。数日前にも青空が覗いたし、久しぶりにオープンしたウィスラーのウィスラーTバーには、オープンしたとたんに長打の列。
写真:ウィスラーTバーに並ぶ長蛇の列 。
写真:数日前には青空が覗いた。
Tバーからみて裏側のハーモニーボウルエリアは、重々の極パウ。ハーモニーチェアーができる前みたいにちょっと歩いてハーモニーボウルへ移動。ハーモニーチェアーが動いていないので、そこはパウダーの競争率の少ない古き時代のウィスラーだった。
“Mother Nature Is Always Boss, But We Play ”-母なる自然はいつでもボス。僕らは楽しむだけ-
雨だからと嘆いていては楽しめない。またウィスラーは滑るだけが楽しみでないのも事実。ブティックやパブ、美味しいレストランもあればB級グルメも沢山ある。
図書館や博物館もあるし先住民の文化を展示している会館もある。ローカルの中には、ビレッジに雪がないからと、MTBを持ち出しているのもいる。
ウィスラーに来る人はここのライフスタイルも含めて楽しんじゃってほしい。
あと、もう一つのニュース。アルペンのオリンピックコース、デイブ・マリー・ダウンヒル・コースの名前に冠されたデイブ・マリー氏の娘さんが、ちょっと前のスキークロスで2位になった。1位もウィスラーのローカル選手だった。
写真:ウィスラーのPIQUEマガジンより。
今度のオリンピックで、ウィスラーという小さな町から何人のメダリストが出るか楽しみだ。
僕は、カナディアンはその時に始まったオリンピックの新種目に強いという気がしている。長野の時、スノーボードの大回転はウィスラーのロス選手がゴールドだったし、シドニーの時にはトライアスロン男子でカナダ人がゴールド。今回の新種目のスキークロスでもやるんじゃないかと、なんとなくそんな気がしている。
もちろん日本の選手には一番頑張ってもらいたいし、メダルを少なくとも5個ぐらいは取るんじゃないかと期待している。
さあ、オリンピックまで一ヶ月を切りました。選手の皆様頑張って下さい。
1月14日 新雪11cm 7日で55cm 積雪253cm 山頂温度-5℃ ビレッジ温度1℃
☆明日は25cmの極パウ予報、久々にビレッジまで雪に覆われている。☆
レベルストーク。Sliding, Gliding ,and Soaring.
2010/01/10
レベルストーク・スキー場へ行ってきた。
現在大きく生まれ変わろうとしているこのレベルストーク。1月6日から10日にかけて開催されるカナディアン・フリースキーイング・チャンピオンシップを見るためと、カナダの雪崩研究の中心地であるこの町を見るため。
2009年の秋に、藤村知明さんと佐々木大輔(ウィスラー)さんにより、「カナダ史上最悪の雪崩大惨事100回忌慰霊祭にむけて」という題目で日本各地においてトーク巡業が開催された。
僕は、バンクーバーの日系新聞のライターとして、この巡業の記事を書かせていただいた。
今回は、そのレベルストークでパトロールをしている藤村知明さんにとてもお世話になった。
藤村知明さん。
レベルストークにおけるスキーの歴史は古く、それは100年以上前に遡る。また1900年代初めはスキージャンプの開催地として知られ、この地において何度も何度も世界記録が塗り替えられるという歴史を持つ。
この地において再びフリースキーイングの歴史が刻まれていくのは必然のことのように思う。
また車で1時間ぐらいのところには温泉もあり、日本人としてはたまらない環境にあるスキー場といえると思う。
今回のフリースキーイング・チャンピオンシップには一足スキーヤーのカナディアンも参加していた。本当にサムライ精神だと思う。
S:Jeff Foss from Sun Peaks
もちろん日本人も参加しています。
佐々木大輔(ウィスラー)さん。
ウェブサイトはこちら。
そしてもう一人、こういった大会初参加の佐々木悠さん。
ウェブサイトはこちら。
今回、僕の中では二本立てのレベルストーク。本当に素敵な経験をさせていただきました。雪崩に関しては、多くの人の犠牲とその上になりたつ研究や努力、そこに今の自分の“極パウ”があるんだということを繰り返し繰り返し思い起こしたいと思います。
1月9日 ウィスラー新雪2cm 積雪229cm 山頂温度-1℃ ビレッジ4℃
現在大きく生まれ変わろうとしているこのレベルストーク。1月6日から10日にかけて開催されるカナディアン・フリースキーイング・チャンピオンシップを見るためと、カナダの雪崩研究の中心地であるこの町を見るため。
2009年の秋に、藤村知明さんと佐々木大輔(ウィスラー)さんにより、「カナダ史上最悪の雪崩大惨事100回忌慰霊祭にむけて」という題目で日本各地においてトーク巡業が開催された。
僕は、バンクーバーの日系新聞のライターとして、この巡業の記事を書かせていただいた。
今回は、そのレベルストークでパトロールをしている藤村知明さんにとてもお世話になった。
藤村知明さん。
レベルストークにおけるスキーの歴史は古く、それは100年以上前に遡る。また1900年代初めはスキージャンプの開催地として知られ、この地において何度も何度も世界記録が塗り替えられるという歴史を持つ。
この地において再びフリースキーイングの歴史が刻まれていくのは必然のことのように思う。
また車で1時間ぐらいのところには温泉もあり、日本人としてはたまらない環境にあるスキー場といえると思う。
今回のフリースキーイング・チャンピオンシップには一足スキーヤーのカナディアンも参加していた。本当にサムライ精神だと思う。
S:Jeff Foss from Sun Peaks
もちろん日本人も参加しています。
佐々木大輔(ウィスラー)さん。
ウェブサイトはこちら。
そしてもう一人、こういった大会初参加の佐々木悠さん。
ウェブサイトはこちら。
今回、僕の中では二本立てのレベルストーク。本当に素敵な経験をさせていただきました。雪崩に関しては、多くの人の犠牲とその上になりたつ研究や努力、そこに今の自分の“極パウ”があるんだということを繰り返し繰り返し思い起こしたいと思います。
1月9日 ウィスラー新雪2cm 積雪229cm 山頂温度-1℃ ビレッジ4℃
非圧雪山の勧め。
2010/01/04
一年の計は元旦にあり。とすればとても素晴らしい2010年の幕開けとなった。
1月1日は朝の新雪は9cmだったが、その日はずっと降り続けていたので、溜まるところにはすごい勢いで新雪が溜まっていた。
ウィスラー山のハイアルパインエリアは、強風と視界不良のために、ハーモニーチェアーやピークチェアーはクローズドのまま。雪崩コントロールも、雪が落ち着くまでしないのかダイナマイトの音もなし。
しかしながら雪はいい。こんな時ローカルはおとなしく滑っているわけもなし。
登る登る、老いも若きも男も女も。
Hike up toward Peak to Creek Run.
いつもなら圧雪のかかってしまうところも、今日はリフトが動いていないからパウダーだ。
僕らはウィスラー山のHWY86を登り、北米最長の中級者コースといわれるピーク・ツウ・クリークを滑ることにした。20分も登れば標高差1000m近くのパウダーが滑れる。
こんな日はむしろリフトは動かさないでほしい。ゲレンデの中であるにもかかわらず、ローカルだけの隠れ家コースがあちこちに出現する。
ウィスラーって、ウィスラー山とブラッコム山と、二つも大きな山のスキーエリアを擁しているんだから、一つぐらい“No Grooming Mountain”=“非圧雪山”として売り出してもいいんじゃないかな?
今、世界的にエコが叫ばれているし、今度のオリンピックもエコが一つのテーマだし、圧雪車走らせなければそれだけエコなんだから。圧雪をかけるとしたら本当の初心者コースだけで、帰ってくるためだけに圧雪しておく。どうでしょうかね???
L: Just side of Peak to Creek S: Yusuke Shinozaki
こちらは当日一緒に滑ったウィスラーのKawasakiさんから頂いた動画です。こんな極パウ
1月3日 新雪2cm 48時間で33cm 積雪239cm 山頂温度-4℃ ビレッジ温度2℃
1月1日は朝の新雪は9cmだったが、その日はずっと降り続けていたので、溜まるところにはすごい勢いで新雪が溜まっていた。
ウィスラー山のハイアルパインエリアは、強風と視界不良のために、ハーモニーチェアーやピークチェアーはクローズドのまま。雪崩コントロールも、雪が落ち着くまでしないのかダイナマイトの音もなし。
しかしながら雪はいい。こんな時ローカルはおとなしく滑っているわけもなし。
登る登る、老いも若きも男も女も。
Hike up toward Peak to Creek Run.
いつもなら圧雪のかかってしまうところも、今日はリフトが動いていないからパウダーだ。
僕らはウィスラー山のHWY86を登り、北米最長の中級者コースといわれるピーク・ツウ・クリークを滑ることにした。20分も登れば標高差1000m近くのパウダーが滑れる。
こんな日はむしろリフトは動かさないでほしい。ゲレンデの中であるにもかかわらず、ローカルだけの隠れ家コースがあちこちに出現する。
ウィスラーって、ウィスラー山とブラッコム山と、二つも大きな山のスキーエリアを擁しているんだから、一つぐらい“No Grooming Mountain”=“非圧雪山”として売り出してもいいんじゃないかな?
今、世界的にエコが叫ばれているし、今度のオリンピックもエコが一つのテーマだし、圧雪車走らせなければそれだけエコなんだから。圧雪をかけるとしたら本当の初心者コースだけで、帰ってくるためだけに圧雪しておく。どうでしょうかね???
L: Just side of Peak to Creek S: Yusuke Shinozaki
こちらは当日一緒に滑ったウィスラーのKawasakiさんから頂いた動画です。こんな極パウ
1月3日 新雪2cm 48時間で33cm 積雪239cm 山頂温度-4℃ ビレッジ温度2℃
あけましておめでとうございます。
2010/01/03
2010年、新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
ウィスラーのビレッジ・スクエアーのカウントダウンより。
ウィスラースキーヤーズ・プラザに上がった花火より。
1月1日元旦
新雪9cm 24時間で32cm 積雪245cm 年間降雪量749cm 山頂温度−5℃ ビレッジ温度1℃
今年もよろしくお願いいたします。
ウィスラーのビレッジ・スクエアーのカウントダウンより。
ウィスラースキーヤーズ・プラザに上がった花火より。
1月1日元旦
新雪9cm 24時間で32cm 積雪245cm 年間降雪量749cm 山頂温度−5℃ ビレッジ温度1℃