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Bigger is always better

2017/03/29

Category: General
Posted by: b02
“Bigger is always better“、元スノーボードW杯のアスリートだったDan Raymondさんはレッスンで語っていた。

“Snow is better than everything”スキー場のゴンドラの中ではおじさんが力説する。

キッズに「パウダーの滑り方は?」と聞くと、真剣な顔で5歳の子供が「曲がってはダメだ」と答える。

とにかくウィスラーでは考え方がシンプルだ。

インストラクターもパウダーの日には崖の上に立っているのを良く見かける。



Faster is beautiful
これもよく知られた真実だ。
GMCレースセンターでは無料でポールが楽しめる。


先日はピンクゴジラのインストラクター発見。


とにかく楽しむこと、もてなすことに関してはウィスラーの人たちは本当にプロフェッショナルだと思う。

不平不満は自分と他人を蝕む。
とりあえず文句を言わず滑ることや飛ぶことが大切なんだと感じさせる文化がここにはある。

リフティーの人たちが毎日いろいろとトリビアを描いてくれるのもとてもうれしいおもてなし。


今までで一番大きかった雪だるまは12階建てのビルディングと一緒?


3月下旬だというのに、まだまだ積雪量は更新されている。3月29日の本日345cmは今シーズンの最高積雪量でビレッジまで雪が降っている。

今シーズンは今が一番楽しいぞ。
そんな毎日だ。


もうどうなってしまうんだろう。

先日は用があってバンクーバーに行ってきたが、たまたまMECで記者会見が開かれていた。
カナダ建国150周年の今年は、キャンプシーズンを前にBC州で350以上のキャンプサイトを整備すると発表。


その日に見かけたのがトラックに乗っかる恐竜くん。


なんだかどうやって留めていたのかよくわからず。ちょっとこのトラックの後ろは走りたくなかったが、こんなのが落ちてしまっても笑い話で済まされそうなのがカナダ流。


さて最後は恒例のゲレンデメニュー。

今回はEDAMAME MAC&CHEESE
(枝豆マカロニチーズ)

是非お試しあれ。

3月29日 雪 新雪5cm 積雪345cm 1週間で88cm 
シーズン1106cm 山頂温度-1℃ ビレッジ温度0℃


3月下旬は二つの季節。特に賑やかだった週末。

2017/03/22

Category: General
Posted by: b02
今年の3月は山ではまだまだ冬だ。降雪量もついに1000cmを超え、積雪量も増えている。こちらは3月18日(土)のスノーリポート。


とはいえ、ビレッジの標高では雪が降っても、そんな降雪の中からソングスパローなどの綺麗な鳴き声が聞こえてくる。

沈黙ではないウィスラーの春。

週末にブラッコム山のGMCレースセンターに行ったらなんだか賑やかな人たちがいた。
よくよく見るとシェーンザックさん。

その日は何でもファミリースキーの日なんだとか。

シェーンさんのファミリーはとにかく国際色豊か。
シェーンさんはフリースキーのレジェントとしても知られているが、とてもフリーマインドな人で、彼の世界は本当にフリーワールドだと思う。
シェーンさんの世界観がもっと多くの人に広がってほしいなって思う。

そして3月16日〜19日はジュニアフリースキーチャレンジが開催されていた。
予選会場はTHE BITE、そして決勝会場はCOULOUR EXTREME。
決勝会場でラインをチェックするジュニア達。


その日はブーツパウだったこともあり、このCOULOUR EXTREMEはとっても人気のライン取りだった。
スノースクールのキッヅたちがこの急斜面をガシガシ滑ってくる。


ちなみにこのCOULOUR EXTREMEは上部の平均斜度は42度と言われている急斜面。

彼らはそのままパウダーに消えていった。


日曜日は新雪2cmで晴れたこともあり、ウィスラー山のピークチェアーの土台となっているクリフで、何人かの若者がクリフの狭いシュートをジャンプして滑っていった。


ちょっと拡大。



シンフォニーエリアまで行くと、フルート山をハイクアップする行列が。


とにかく賑やかなウィスラー。

ビレッジの標高では、春の歌声が聞こえ、山ではまだまだ真冬。
二つの季節が同時進行中のウィスラー、とっても楽しい日々。

最後にゲレンデのランデブーレストランより。
タコス。

3つのタコスにそれぞれ別のミートを載せることもできる。
この時は、ビーフ、ポーク、フィッシュを載せて。
お値段は$15.50 3人でシェアでもいいかも。

3月21日 新雪1cm積雪308cm シーズン降雪1014cm
山頂温度-2℃ ビレッジ温度0℃  天気:雪時々晴れ間。

雪友楽園

2017/03/16

Category: General
Posted by: b02
「雪は友だち--トモさんの身障者スキー教室」という本が、スキー関連の本では一番初めに読んだ本かもしれない。
その著者、三笠宮寛仁親王殿下。殿下の冠された大会で、今も美瑛で行われている宮様スキーマラソンに1980年代に出たことがある。
これが三笠宮寛仁親王殿下も一緒に走る大会とはよく理解していなくて、とにかく一生懸命走ったことだけ覚えている。

当時お世話になっていた旭川の石井先生は、三笠宮様に同行して北欧に行かれたことがあり、「ひげの本が出たから読め」と勧められたのを覚えている。

石井先生はアルペンスキーで活躍されたのち、結核を煩いアルペンを断念。その後30代半ばで大学に入り、卒業後北欧で半年ホームステイをして過ごす。本場での雪の文化に触れた石井先生は帰国後、北海道東海大学の旭川キャンパスができると聞き、学長に直談判して大学の先生になった人だ。

その石井先生が学生時代に飲み会をやったとき、集まった人たちにはジョッキが配られた。「ビールは?」と聞くと「風呂場に行け」と言われ風呂場に行くと風呂桶にビールが注がれていて、そこからジョッキで飲むという飲み会だったという。
そのときには既に結婚されていて、奥様は働きながら石井先生を支えていた。仕事から帰るとき、家の方が騒がしいから「嫌な予感がする、と思ったら案の定家だった」。と笑って話されていたのを覚えている。

雪にまつわる漢(オトコ)には、熱き漢が多い。

ちょっと前ウィスラーのゴンドラであったGerryさんは85歳、現役のシニアスキーのチームコーチだ。


噂には聞いていたが「この人か」と思った。

そしてちょっと前のPIQUEには91歳の現役スキーレーサー・オーエンさんの記事が出ていた。


ピーク・ツウ・バレー・レース、このレースは4人がチームを組み、4人の合計タイムで争われる。年齢の高い人からスタートして、180旗門、5,5km、標高差1443mを滑り切る。
元オリンピック選手もでるエリートレースだ。

オーエンさんのコメントは“I actually have a feeling that I’m skiing better today than I ever have”(今までで一番うまく滑った感覚だった)

本当に雪から学ぶことは多い。

今年のウィスラーは3月なのにまだまだ冬だ。


ウィスラー山


エアージョーダンのファーストクリフ。

(S:UNKNOWN)

セカンドクリフは360でクリアした。

S:UNKNOWN)

今日のブラッコム山では、スチューピッド・フェイスに何人もの人がいた。


エメラルドボウル下のこの超急斜面には、ほとんどひとが入るのを見たことがない。


この楽しさはいつまで続くんだろう。


先日、某ホテルではShannon Fordさんのライブアートが行われていた。


見ていたら「描いてみる?」って筆をわたされた。
ほんの一筆ですが、描かせてもらった。


そして現在オデン美術館では5月21日までアンリ・マティスのドローイングの企画展をやっている。


これは見に行く価値あり。
ウィスラーって、スキーやボードだけではなくいろいろ楽しめる雪友楽園。
是非みんなに来てもらいたい。


最後にグレーシャークリークレストランのUDONを紹介。



食べた友人曰く「美味しいよ」とのこと。

3月15日 新雪1cm 積雪291cm シーズン963cm  
山頂温度-6℃ ビレッジ温度2℃  お天気:雪

パウ学の実践、ラセットレイク編

2017/03/09

Category: General
Posted by: b02
国連世界観光機構(UNWTO)は2016年の国際観光客到着数は、前年比3.9%増の12億3500万人と発表した。
テロの影響などで外国旅行を控える動きがあるが、世界的な経済成長とグローバリズムで7年連続のプラスで過去最高を更新している。
(大前研一氏のメルマガより)

日本も2020年には観光客4000万人を目指している。

ちなみにウィスラーでは、数年前は年間200万人と言われていたビジター数が、昨年当たりから250万人とも270万人とも言われている。時には300万人という数字も出てくる。
実数はどのくらいかわからないが、とにかく人が多いなという実感がある。

そういった時代の中で、どこに落ちてくるかわからないような飛び道具や、ドクガスの脅威にさらされるような現況があるというのはおかしいのではないか?

人として何を中心に据え、何を周りに散りばめていけば良いのか?

やはりパウ学を実践するのは書斎の中に埋まっているのではなく、われわれの頭脳を生かし身体を働かすものとなって初めて生きてくるのではないか?

そんなわけでやはり今日も滑りに行かなければならない。

ただ、今回は特別編で、数年前に行った5月のウィスラーでの実践を紹介したい。
それは春のバックカントリースキー。

5月のウィスラーというとチューリップが咲き、タラの芽の種類もとれて天ぷらにするととても美味しい。
山は春、もしくは冬の状況もありうる。ビレッジは初夏。3つの季節を楽しめるのが5月のウィスラー。


一緒に行ったMrY氏の顔は真っ黒。


ウィスラーゴンドラの下には冬眠から覚めたクマ。


この時目指したのはラセットレイク。

ピッコロ山のそばには巨大なキッカーが出来ていた。


フルート山から先はバックカントリー。


華麗にテレマークを決めるMrY氏。

雪質は春のコーンスノー。


休憩中、手を出したら飛んできたウィスキージャック。


ウィスラー山をでて、ゆっくり歩いて4時間ぐらいだろうか?
フィッスル山の麓にあるラセットレイクの無人小屋に到着。

今夜はラムミックスで乾杯


小屋の中の書き込み帳には、日本の某有名スキーヤーの書き込みが。
 

そうこうするうちに、ブラッコム山サイドからスピアヘッドトラバースをしてきたグループがきて、小屋の外に個室を作った。


この時期なら、時間がかかるが雪道を掘れるぐらいの積雪もある。

「キャッキャ、キャッキャ」という元気な声が聞こえてきたと思ったら、若い綺麗な女性グループが、スノーシューを履いてビレッジから登ってきた。


中には足がびっしょりになっている女性もいた。「乾かさなきゃ」と言っていたが、予想より雪が多く結構大変だったらしい。でもとりあえずきてしまうポジティブ思考。



その日は、山小屋に一緒に泊まった綺麗な女性の寝息も聴きながらのんびりぐっすり眠って僕らは次の日、春のコーンスノーや、遠くに見える氷河の景色を楽しんだ。




やはりパウ学の実践には、世界の平和が欠かせないことを再認識するのであった。

パウの格言:
Calm my spirit in the storm, Pow.
Grant me Your peace and the strength
To walk through this day.


さて、今年はまだまだ冬真っ最中のウィスラー。
今が一番積雪量も増えて、冬らしい冬のウィスラーだ。

3月8日 雪時々晴れ間 新雪7cm 積雪295cm 一週間で新雪107cm  
シーズン降雪量910cm 山頂温度-14℃ ビレッジ温度-6℃ 

パウ学のススメ

2017/03/02

Category: General
Posted by: b02
調査期間は2017年1月12日〜14日、18歳〜59歳を対象として2066名の有効回答。

ウインタースポーツをしている人は全体の15%。20代若者の4人に一人がスキーかスノボをしていて、40代、50代では6割が過去にいていたが今はしていない。というアンケート結果を日本のネットで見かけた。


ウィスラーだと12000人いる人口のうち、若者の中では数%は滑らない人もいるだろうと推測される。
古くからウィスラーにいる40代50代では、滑らない人というのは稀だと、僕はそう感じている。

「滑るのは良いことだ」。というシンプルな価値観で生活が成立するウィスラーはやはり浮世離れしているんだろうなって思う。

人間のどの部分を中心として、他のあらゆる部分をその周りに配置するのか?
我々の活動のうちで最も重要なのはいずれか?

経済的、政治的、社会的、精神的、身体的活動、そういったことに関わるあらゆる学問をどうとらえ直すかがパウ学と言えるだろう。

まあ、そんなことは考える人に考えてもらえれば良いだろう。

とりあえず“Because Pow is there ” だから今日も滑りに行く。


今日の新雪は6cm。
硬くかたまった上に新雪が6cmというのは微妙だがとりあえず行ってみた。

今日は日本から5年ぶりにぐらいにやってきたGさんと滑る。
Gさんは日本ではないような超急斜面が好きなコアなスキーヤーで、20年ほど前にウィスラーでガイドをしていた友人だ。

6cmの新雪と言えど、風下など結構たまっていて、視界も時々良く当たりの1日だった。


ところどころ下が硬くこういうこともあった。


“硬い!”からのリカバリー。


ハーモニーエリアのウオーターフォールあたりも狙い目。




すごいぞと思ったら下が“硬い!”。

からのリカバリー。


なかなかの出来の良い日だった。

今週のウィスラーは毎日新雪の予定。結構忙しくなりそうである。

最後にブラッコム山のグレーシャーレストランの朝食メニューより。
その場で作ってくれるオムレツ。



いい感じです。

3月1日 雪、曇り、時々青空
新雪6cm 積雪248cm 山頂温度−11℃ ビレッジ温−1℃