国連世界観光機構(UNWTO)は2016年の国際観光客到着数は、前年比3.9%増の12億3500万人と発表した。
テロの影響などで外国旅行を控える動きがあるが、世界的な経済成長とグローバリズムで7年連続のプラスで過去最高を更新している。
(大前研一氏のメルマガより)

日本も2020年には観光客4000万人を目指している。

ちなみにウィスラーでは、数年前は年間200万人と言われていたビジター数が、昨年当たりから250万人とも270万人とも言われている。時には300万人という数字も出てくる。
実数はどのくらいかわからないが、とにかく人が多いなという実感がある。

そういった時代の中で、どこに落ちてくるかわからないような飛び道具や、ドクガスの脅威にさらされるような現況があるというのはおかしいのではないか?

人として何を中心に据え、何を周りに散りばめていけば良いのか?

やはりパウ学を実践するのは書斎の中に埋まっているのではなく、われわれの頭脳を生かし身体を働かすものとなって初めて生きてくるのではないか?

そんなわけでやはり今日も滑りに行かなければならない。

ただ、今回は特別編で、数年前に行った5月のウィスラーでの実践を紹介したい。
それは春のバックカントリースキー。

5月のウィスラーというとチューリップが咲き、タラの芽の種類もとれて天ぷらにするととても美味しい。
山は春、もしくは冬の状況もありうる。ビレッジは初夏。3つの季節を楽しめるのが5月のウィスラー。


一緒に行ったMrY氏の顔は真っ黒。


ウィスラーゴンドラの下には冬眠から覚めたクマ。


この時目指したのはラセットレイク。

ピッコロ山のそばには巨大なキッカーが出来ていた。


フルート山から先はバックカントリー。


華麗にテレマークを決めるMrY氏。

雪質は春のコーンスノー。


休憩中、手を出したら飛んできたウィスキージャック。


ウィスラー山をでて、ゆっくり歩いて4時間ぐらいだろうか?
フィッスル山の麓にあるラセットレイクの無人小屋に到着。

今夜はラムミックスで乾杯


小屋の中の書き込み帳には、日本の某有名スキーヤーの書き込みが。
 

そうこうするうちに、ブラッコム山サイドからスピアヘッドトラバースをしてきたグループがきて、小屋の外に個室を作った。


この時期なら、時間がかかるが雪道を掘れるぐらいの積雪もある。

「キャッキャ、キャッキャ」という元気な声が聞こえてきたと思ったら、若い綺麗な女性グループが、スノーシューを履いてビレッジから登ってきた。


中には足がびっしょりになっている女性もいた。「乾かさなきゃ」と言っていたが、予想より雪が多く結構大変だったらしい。でもとりあえずきてしまうポジティブ思考。



その日は、山小屋に一緒に泊まった綺麗な女性の寝息も聴きながらのんびりぐっすり眠って僕らは次の日、春のコーンスノーや、遠くに見える氷河の景色を楽しんだ。




やはりパウ学の実践には、世界の平和が欠かせないことを再認識するのであった。

パウの格言:
Calm my spirit in the storm, Pow.
Grant me Your peace and the strength
To walk through this day.


さて、今年はまだまだ冬真っ最中のウィスラー。
今が一番積雪量も増えて、冬らしい冬のウィスラーだ。

3月8日 雪時々晴れ間 新雪7cm 積雪295cm 一週間で新雪107cm  
シーズン降雪量910cm 山頂温度-14℃ ビレッジ温度-6℃