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極パウは世界を救う。

2017/04/24

Category: General
Posted by: b02
4月はWSSFとウィスラーカップが同時期に行われて、とても賑やかだったウィスラー。
そんなウィスラー山も11cmの新雪、361cmの積雪を残したまま4月23日に冬の営業を終えた。

4月23日の新雪


空飛ぶ女子スモーレスラー


レストランにスノボの鬼塚雅選手がいらっしゃったので一緒に写真を撮ってもらいました。


そしてゲレンデで見かけたなんだかふてぶてしい雷鳥。

人の板の上を乗り越えていきました。



ウィスラー山、ありがとう。


明日からはブラッコム山だけで5月22日までオープン。なので、まだまだ滑ります。

ウィスラー山は5月中旬にMTBのパークをオープンさせるためにはだいぶ除雪しなくてはならないだろうね。


本当に今年の4月は雪がずっと降り続いているので何かと忙しかった。
ちょっとおさらい。

WSSFの直前に、NCAF(New Canadian Air Force)の同窓会みたいなイベントも行われていた。



まだゲレンデには、パークとかHPとかがなかったときに、7thヘブンのウィンドリップや、ブラッコム氷河のブロウホールといった自然の地形を利用して飛んでいる人たちがいた。
そんな若者たちの遊び心や冒険心がツインチップを生み出し、その後のスキーシーンやオリンピックシーンまで変えて、世界をより一層楽しいものにしていった。

さて、先日の国連世界観光機関では、白馬村がその取り組みをPRしたという記事が出ていた。

「パウダースノーが強い誘客力をもち、観光の再生に寄与した雪質への関心が非常に強かった」との報告をしたとのこと。

これが極パウ。

現在の難しい世の中で、今ここでもう一度、人として何が大切で何を中心にしていかなくてはならないか、考え直す良い機会なんだと思う。


さて、WSSFの様子。
山の上では新しいモデルの試乗会


カンファレンスセンターではアートイベントの72時間フィルムメーカーショーダウン


ビレッジでは、なんだかよくわからないゆるキャラたち。



そしてウィスラーカップのパレードより。





WSSFとウィスラーカップの最終日前夜はファイアー&アイスショーとスタイルセッション。





来シーズンも今シーズンのように変わらぬ風景があるようにと願わずにはいられない。

今回をもって16-17シーズン、ウィスラーからの極パウ報告を終了いたします。

今シーズンもよもやま話におつきあいいただき本当にありがとうございました。
野口英雄



4月23日 雪 新雪11cm 積雪361cm シーズントータル1268cm
山頂温度-5℃ ビレッジ温度4℃

世界で一番楽しいところ

2017/04/10

Category: General
Posted by: b02
4月に入ったのに、今シーズン最高の積雪量を記録し続けるウィスラー。
春なのに春じゃない。
ゲレンデもバックカントリーも今が最高に楽しい。
こちらはブラッコムハイウエイと呼ばれるバックカントリーへの道。
この日もたくさんの人たちが上って行った。


そして、今年も4月7日から始まったWSSF。

この時期のウィスラーは世界で一番楽しいところ。

WSSF(World Ski & Snowboard Festival)とは北米のホワイトシーズンを締めくくるSports Music Artの総合イベントで、もう20年以上続いている。
もともとは、Doug Perryさんが日本のスキー技術選に出て、「こうイベントをウィスラーでやろう」と始めたのが22年前。当時The World Technical Skiing Championshipsと呼ばれていた。
アラスカのエキストリームスキー(当時の呼び方)のチャンピオン、ダグ・クームスやフィル・メイヤーなど往年のアルペン選手、当時日本の技術選で活躍したマティア・スベト、マーク・ガルシア、そして日本の技術選の人たちが参加して、超急斜面やらレース、コブ斜面など様々な斜面を滑って競い合っていた。


このWSSFをここ11年間プロデュースしてきて、今のWSSFに育て上げたWatermark Communications Incがステップダウンするという記事がPiqueにでていた。

プレジデントのSue さんは、ウィスラーマルチカルチャルなど様々なイベントをプロデュースしている人だ。
なんどもお会いしたわけではないがとても気さくな方で、今回ステップダウンするのはとても寂しく感じるし、来年はどうなるんだろうと気になる。

さて、山ではジュニアのフリースタイルスキーの大会が開催されている。
場所はブラッコム山のパーク。初日はスロープ、そしてビッグエアー、HPと続く。



ビレッジのカンファレンスセンターではState Of Artが始まっていて、これも無料で楽しめる。



今年の見所は昨年秋、わずか40歳で旅立ってしまったChili Thomの作品を見ること。

みんなから愛され続けたウィスラーローカルアーティスト。
彼の作品は、オデン美術館の企画展でも初夏から見ることができる予定だ。熱く駆け抜けた彼の生き様を、作品を通して感じてみたい。

そしてビレッジ広場では、ストリートパフォーマンス


マウンテン広場では無料の野外コンサートが10日間休みなく開催される。
これはカナダでは最大の音楽イベントになるとのことだ。

4月8日の土曜日はWalk Off The Earthのコンサート。



これが無料っていうのは本当にすごいことだ。

Sport Music Artに彩られる4月のWSSF。
今、世界で一番楽しいところはウィスラーだと思う。

4月9日 雪、そして晴れ間 新雪1cm 積雪357cm 1週間で58cm 
シーズン1023cm 山頂温度-8℃ ビレッジ温度2℃

Glory Turn

2017/04/03

Category: General
Posted by: b02
4月1日に再びビレッジまで雪に覆われたウィスラー。
今シーズンのウィスラーは本当にとどまるところを知らない。

先日もTHE DAY。
しばらく降り続いた雪がやみ、BLUE BIRD DAY

パトロールの雪崩コントロールの跡が生々しい。


ピークエクスプレスがオープンしてしばらくしたら大歓声。誰かがすかさずエアジョーダンをクリアしていった。

これが呼び水となったか、この日は何人もの人がエアジョーダンにチャレンジ。

こちらの人はエアジョーダンに素晴らしいターンを刻んで飛んでいった。







本当にGLORY TURNだ。

「できるかも」、そういった気持ちが伝播する。
もちろんみんなができるわけではない。

でもこれこそがウィスラーの良さかもしれない。

このような行いは見るものに大きなインパクトを与える。
その人の刻印が周囲に押されていく。

単純に「すごい」でいい。僕らはその場にいて、その人のその刻印を押され、その行いを肯定してゆく。

つまりは、その人はその人自身に囲まれていくようになる。

実は、人はそういうもので、良きに悪しきに周りに自分の刻印を押し付けているのではないか?

パウに刻まれたターンは、すぐに消えてしまうかもしれないが、それは紛れもなくその人自身なのだ。
つまり人は自分に囲まれて生きているのようなものなのではないか?
そんなことをパウは教えてくれる。

「イーハー!!」そんな感性が自分を幸せにしてくれる。


人は自分のためにそこに立つ。


今日も多くの人がパウに囲まれている。


パウに自分自身を刻みつけていく。


What a wonderful world.


そんなことを書いていたらお腹がすいてきた。
今回はグレーシャークリークレストランのステアフライをご紹介。

ご飯をベースにしたら、なんとなくチャーハン。
麺をベースにしたらなんとなく焼きそば。


$14.50なり。

4月2日 晴れ時々曇り 新雪5cm 積雪341cm  1週間で71cm 
シーズントータル1145cm
山頂温度-8℃  ビレッジ温度0℃