24時間で25cmの大雪が降ったウィスラー。実は明日からパラリンピックが始まります。
 
 開会に先立ってダウンヒルの公式トレーニングも始まっている。日本チームもダウンヒルの公式トレーニングやスラロームの調整など行っていた。

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P:3月9日、日本選手がスラロームの調整をしていた。


 3月8日には日本選手団の入村式が行われたが、同じ日パラリンピックのトーチリレーも行われていた。
 よく晴れ渡ったこの日。トーチはウィスラーの先住民文化センターを昼前にでて、ブラッコム山のウィザードチェアー、ソーラーコースターチェアーと上って来て、雪山をバックにリレーされた。そしてP2Pゴンドラでウィスラーに移動したトーチはウィスラー山山頂へ。


P:雪山をバックにリレーされるトーチ。


P:今週のPIQUEの表紙を飾るトーチ。ウィスラー山山頂のベアリアーはPHIL CHEW氏

 その後ウィスラーゴンドラでビレッジに到着したトーチは、ライブバンドの歓迎コンサートの行われるビレッジ広場とスキーヤーズプラザを何人もの手によってリレーされた。

 その中に日本人が一人いた。

 カナダ観光局の招待ランナーとしてウィスラーにきた安直樹さん。安さんは車椅子バスケ選手でアテネパラリンピックの代表だったとのこと。2007年には日本人ではじめてプロ選手としてイタリア・リーグのPDMトレビゾに移籍し活躍中とのこと。


P:巧みにチェアーを操りトーチを運ぶ安直樹さん。

 安さんはウィスラー山にも上り、初めてチェアースキーに挑戦したとの事。周りの人が「初めてとは思えない」と驚いていたとの事。「ウィスラーって街も自然もきれい」って言っていた安さん、この際だから夏も冬もパラリンピックの選手として活躍して欲しいなって思いました。
 車椅子マラソンの選手がチェアスキーマラソンもやって、夏冬両方のパラリンピックに出ている例はあるらしいので、車椅子バスケとアルペン・チェアースキーもありでしょう。
 パラリンに出てくるような選手はもともとものすごく運動神経の発達した人達だから。

 
 3月11日の今日はウィスラーのCSBAで日本選手を招いての激励会が行われた。


P:選手や監督、CSBAの生徒やOB、応援に駆けつけた人々。

 監督の松井さんは「バイクやスキーの事故でけがをしたことには不注意があったかもしれないが、今またこういう舞台で日の丸を揚げることができる。みんなの応援が選手の力になる」と、CSBA主催の激励会に感謝の言葉を述べていた。


 ところで、明日も大雪の予想。ダウンヒルの公式トレーニングはキャンセル。
 13日の本番の午前中に公式トレーニングをして午後にホンちゃんのレース予定だとパラリンピックのあるスーパーバイザーが言っていた。
 
 毎日忙しそうにパラリンピックの運営に携わっているスーパーバイザー。「明日の公式トレーニングがキャンセルだから、俺は明日の朝はパウダーでも滑りに行くよ」とちょっと嬉しそうでした。
 
 3月12日はオープニングセレモニーです。


3月11日 新雪25cm 積雪313cm 降雪量1177cm 山頂温度-7℃ ビレッジ温度1℃