毎年クリスマス前に行われるウィスラーのサンタデイ。
ここ10年ぐらいの恒例行事だ。
先着100名のサンタにはゲレンデの一日券がもらえるとあってバンクーバーを始め、たくさんのサンタがやってくる。

中には一日券には全く関係なく「俺はサンタだ」とシーズンパスホルダーもサンタのコスチュームでやってくる。

毎年のことだが、「中身は何もの?」と思わせる素晴らしい滑りをするスキーサンタやボードサンタがいる。

数年前にはトナカイもいて、そのトナカイがものすごいかっとびトナカイで、並み居るサンタを置き去りにして行った。

「トナカイの役割をなんと心得る?」と僕は聞きたかったが中身は誰だったんだろう?




さて、今回はそれに参加するのではなく、その見学方法を書いてみたい。
サンタデイの日、大体朝の7時半過ぎにはGLC(ウィスラーゴンドラ乗り場の上にあるパブ)に続々とサンタがやってくる。そこが集合場所だ。

そして8時10分過ぎには一般の人に先駆けてサンタだけ先にゴンドラに乗り込んでいく。


そこからサンタの追っかけが始まる。サンタが乗り切ったらすぐに後に続こう。

集まったサンタ達は、山の上で記念撮影をしてから、最初の一本だけみんなで一緒に滑ることになっている。

こちらは一人二役トナカイサンタ。

滑る指示を出すのは、カメラマンやビデオを撮るWBスタッフだ。
最初の一本をみんなで滑ったら、サンタ達は自由行動になってしまうので、とにかくここに紛れ込むのがコツ。


サンタは何回か撮影をしながらエメラルドリフトまで移動する。

次のコツは、ここではサンタより先にリフトに乗ってしまうこと。
そうすれば、リフト上にサンタが乗っている写真を撮ることができる。


ところで、ウィスラーには本当にきれいな顔をしたシニアの人が多い。まさにその人の生きてきた生き方を表すようなきれいな笑顔だ。
サンタはそんなきれいな人の中でも、最もきれいな顔をした人じゃないかと思う。

ウィスラーでの基本的な価値観は、「雪がよければみんな幸せ」という浮世離れしたものだ。
というか「Never Bad Snow」(悪い雪なんてない)とウィスラーのシニアローカルはいう。

とにかくパウダーを滑るということが一番の目的。「今日のパウダーは硬かったね〜」という先輩の名言を思い出す。
「硬いパウダーってなんだ?」と思うのだが、時々割れるパウダーやうんこみたいなパウダーを楽しそうに滑られてしまうと何も言えない。

パウダーを滑るというということに集中するということ。
そもそも自分の活動を、正確に目的の方向に向ける時、人の心理的・生理的機能は最も完全に調和をきたすものではないか?
だからきれいに年をとる。(パウの格言より)

サンタデイでコスチュームを着て人を楽しませ、かつ自分も楽しみながら滑るというのはそういったことに意義があるのではないか?
そんなことを考えさせられるサンタデイであった。

サンタデイの動画はこちら

12月24日 新雪1cm 1週間で54cm 積雪174cm  山頂温度−12℃ ビレッジ温度−7℃

#サンタデイ #パウの格言 #極パウ