雪をまつもの。 投稿者:野口英雄 投稿日時:2007/04/24 04:14:00




積雪観測点にはまだ320cmの雪があるがウイスラー山の冬の営業も4月22日終了。23日からはブラックコム山のみで6月3日まで営業、6月4日からは夏の営業として7月29日まで滑れる。ウイスラー山は5月19日からMTBパークや夏のハイキングのために再オープン。今年は降雪量が多かったからいままでにないぐらい夏スキーが充実するんじゃないかと噂されている。
僕は次の仕事のナイアガラまで今のところひと月近く仕事が無い。これは神様が僕にもっと滑れと言っているのだろう。今年は150日ぐらい滑るかな?

TWSSFは、スノーボードのスーパーパイプで日本人が大活躍。女子は1位2位。男子は1位から3位まで独占。(http://www.dmksnowboard.com/)雪をともに楽しむものとしてはとても嬉しい。


4月22日の地球の日。この日は4月2日BC州北部で雪崩でなくなった松井大輔さんの誕生日だ。
僕は午前中、お隣ペンバートンのトレールランニングに参加。参加費はサーチ&レスキュー(遭難捜索救助隊)に寄付される。帰りにグリーンリバーモトクロス場では男女問わずたくさんの若者たちが練習していた。みていて気持ちがいい。

夜はウイスラーで行われた松井大輔さんの誕生日会に参加した。

“NO SNOW NO LIFE.GO FOR THE TRUTH”


TWSSFでは選手はみんな飛んでいた。広場ではMTBトライアルで飛んでいた。スケボーも飛んでいた。モトクロス場でも飛んでいた。僕は現実の体はともかく心はあのへんを飛んでいる。
かつて人間は神様と共にいた。いまも気がつかないだけで天の神様は僕らを愛してくれている。飛びたいのは人間の本性なのかもしれない。

冬滑るために夏の間鍛えているというたくさんの人を知っている。「ウイスラーに行こうというとお父さんが元気になるんですよ、ウイスラーのお陰で寿命が延びました。また来ます」とおっしゃられるお客様。

“雪をまつものは新たなる力を得、鷲のように翼をはってのぼることができる。走っても疲れることはなく、歩いても弱ることはない。”

ウイスラーで共にすごした仲間たち、お会いした方々もこれからの春、夏、秋のそれぞれの美しさをそれぞれの地で楽しみながら新たな雪の季節をまつことと思います。

今年も「極パウ」ウイスラー通信をお読みいただきありがとうございました。            野口英雄

写真1 TWSSFマウンテン広場にて。
写真2 グリーンリバーモトクロス場。
写真3 松井大輔さん。
写真4 松井大輔さんの誕生会より。











お知らせ、ピークツゥピーク・スカイキャビン。 投稿者:野口英雄 投稿日時:2007/04/22 12:23:11



ちょっと前の4月17日、オフィシャリーにピークツゥピーク・スカイキャビンが発表された。

これはこの10年以上の間にずいぶん冗談のネタやら噂になっていた。
マイル・ハイ・ゴンドラ(ブラックコム山のスキーエリアの標高差が1609mでちょうど1マイル)で本当に頂上と頂上を結ぶとか、フィッスル山の方にビレッジをつくって両山を結ぶとか。
今回はこの数年間に言われていたランデブーレストランとラウンドハウスレストランを結ぶスカイキャビンという形で発表された。

全長4.4km、所要時間11分とのことだ。2008年の12月オープン予定。


両山の“極パウ三昧”ツアーなんてできるかな?

ここ連日でアップしています。毎日毎日の一日が3日分、4日分ぐらいに匹敵するぐらい超ヤバイとてもとても賑やかなウイスラーです。



4月21日 山頂温度−5℃ ビレッジ温度7度 新雪0cm 積雪319cm

写真1 ピークツゥピーク・スカイキャビン。
写真2 資料より。
写真3 今日(4/21)のスーパーヒットより。

そんなこんなの4月下旬のウイスラー。 投稿者:野口英雄 投稿日時:2007/04/21 15:42:36




最近の新雪:4/17 5cm,4/18 11cm, 4/19 0cm ハイアルパインは‐10℃前後の気温なのでミッドシーズンと変わらない状況。ビレッジは雪が急速に解けて花が咲き、急ぎ足で春の装いに変わってきている。

ツアーや撮影、大会などで往年のデモのイシイシュンイチさん、オノズカヨシヤスさん。
現役デモのサトウヒサヤ選手、マルヤマタカオ選手、カシワギ選手。
ササキダイスケさん、コダマタケシさん、サカモトタケヒロさん、フクシマノリコさん、ミツボシマナミさん。
シモムラモトキさん、ウエノユウタさん、ミズシマタカユキさん、カワグチテツさん、シバブキタカノリさん、マツナガトモヒロさん、ナミキキョウスケさんなどなど。
海外招待選手、スノーボードのそうそうたる選手たち。今のウイスラーは熱いですよ。

そろそろクマも出てくると思っていたらやはり出てきた。写真は4月17日、バンクーバーから帰ってくる途中のハイウエイ脇。17日は友人の右膝前十字靭帯手術のためにバンクーバーに行っていた。こちらでは日帰りで手術を受けられる。
そういえば前十字靭帯が切れていたにもかかわらず2年もスキーをしていて、どうしても調子が悪いので診てもらったら実は完全に断裂していたという別の友人もいる。僕の靭帯が切れたときにその友人は「靭帯なんてそう簡単に切れるものではない」と断言した。「そうかなあ?」と思い試しに水泳でバタフライや立ち泳ぎ、平泳ぎをした。「やはり変だ」と思い医者にいったら完全に切れていて即手術。
ウイスラーでは主人と一緒に走り回っていて、実は靭帯が切れて無くなっている犬も多いという話を聞いた。犬もきっと変だと思いつつも主人に付き合っているのではないか?
いずれにしても一刻も早い癒しが手術を受けた友人にありますように…。



最近のUSAや長崎などの暗いニュースには、ウイスラーで脳天気にしている僕のようなおじさんでも時に“怒り”を感じる。
そんなことをしている暇があるのなら滑れ!!
救いのノアの箱舟にはたくさんスキーやスノーボードを積んでおくべきだろう。

マルティン・ルターは「明日が地球のおわりでも、私は今日リンゴの木を植える」といった。僕のような細い枝っこでも大きな幹につながっていれば何か実を結ぶことができるのか?
お隣に住むリーは「今日はヘリスキーだ」とすごく嬉しそうに出て行った。僕も「明日が地球の終わりでも、私は今日とりあえず滑っておく」。


4月20日 山頂温度‐5℃ ビレッジ温度3℃ 新雪0cm(7日で63cm) 積雪324cm 年間降雪量1373cm

写真1 4/16 R: Hideo N L: Whistler Mt P: M. Kishimoto
写真2 4/17 Side of HWY99
写真3 4/18 R: Andy L: Blackcomb Mt Rescue RD
写真4 4/19 TWSSF Rail Session
世界で一番楽しいところ。 投稿者:野口英雄 投稿日時:2007/04/16 16:31:27




TESSFがはじまった。

詳しい情報や結果はウイスラーブラックコムのオフィシャルサイトや各メディア、各ウエブサイトに任せよう。というより飛び系こすり系にあまり詳しくないオジサンなのだ。
先週来られた北海道のYさんが「(空中を指差して)気持ちはこの辺を飛んでいるだけど、(地面を指差して)体はここなんだよ」と身振り手振りで話してくれた。僕も気持ちは高く飛んでいるのだが体は結構雪面に近い。

まあ何にしても新しいウエイブは見ているだけで気持ちがいい。
オールドスパイス・ビッグエアで優勝したTJ Schillerを見ていたガールズの歓声やストンピードをみて「カッコイイ!!」という女性たちの声を聞いていると、オジサンも「イッチョがんばってみるべか」という気持ちになる。

12日にはサルオガセのぶら下がるBC州らしい森の中でセッション。
14日は22cmの4月とは思えない軽いパウダー。
15日はスキー・スノーボードをして降りてくるとビレッジでは“BOB MARLY”の息子の“STEPHEN MARLY” のコンサートがおこなわれた。

そんな日々の中でスキーやスノーボードの指導者資格をとる試験も行われていた。英語のあまり得意でない友人も完全な英語環境の中でがんばってスノーボード指導者資格レベル1に合格した。
スキーやスノーボードの指導者って生徒に夢やできた!!っていう達成感や喜びを与える仕事だよね?
受かった友人もがんばった分だけ喜びと達成感が大きいんじゃないかな?

みんながそれぞれに、滑ったり飛んだり転んだり笑ったり飲んだりがんばったりして喜こび楽しんでいる。


今、世界で一番楽しいところはウイスラーなんじゃないかな?



4月15日 山頂温度‐8℃ ビレッジ温度4℃ 新雪0cm 一週間で44cm シーズントータル1345cm



写真1 4月12日 サルオガセのぶら下がる森の中でのセッション。P:Taiyo
写真2 4月14日 22cmの新雪の日 Skier:Toshiya Sato
写真3 4月14日夜 オールドスパイス・ビッグエアー大会。
写真4 スノーボード指導者資格レベル1 試験風景。
旧友再会。 投稿者:野口英雄 投稿日時:2007/04/11 16:13:40




イースターホリデイもおわりちょっと一息ついたウイスラー。今週末からはTWSSFがはじまる。4月9日には新雪が5cm。いい具合に山は冷え込んでいる。

昨年の4月は番外編(春だ冬だ夏だ3月7日投稿)でお知らせしたように極パウな4月だった。今年はどんなだろう?
毎年4月には日本からスキーやボードの関係者やライダー達が沢山やってくる。今年はアラスカにいっている日本人も多いそうだがだからあえてウイスラーにくるというライダーもいる。
そんな中に以前ウイスラーのガイド仲間だった佐藤寿哉さんがいる。現在はニセコのパトロールとして活躍し、DVDのRUWE(http://www.upas.jp/)にも出ているスキーヤーだ。今回は撮影もかけてウイスラーを訪ねてくれた。もう10年ぶりぐらいになるのだろうか? 久しぶりに再会。2児のパパにもなっているが以前と全然変わらない。

空手をやっていて、スキンヘッドの強面で、かつて僕がトラブルにあった時には「ふざけた奴ですね、俺が通り魔パンチくれてやりましょうか」と優しい人間だ。
僕が撮った佐藤さんの写真を、大前研一さんの“旅の極意、人生の極意”という本のウイスラー紹介の項で使って頂いた。

雪のウイスラーではスキーのインストラクターがキッズにボックスののり方を教えていた。キッズもこわごわやっていたが、できた時はとても嬉しそうだった。こんな中からTWSSFに出てくるようなライダーが生まれるんだろうなあ。

【ウイスラー番外編】チューリップとスターバックス1号店。
カナダのチューリップ・フェスティバルというとオタワが有名だ。2次大戦中、オランダの王室のユリアナ王女がカナダに疎開していた。1943年1月19日王女は疎開先のオタワ市民病院で女の子を出産した。オランダ王室の人間はオランダで生まれたオランダ市民でなければならなかったため、カナダ政府の配慮で王女の病室は一時的に「オランダ」とされ、戦後そのお礼としてオランダからチューリップの球根が送られた。

今回はそれとはまったく関係ないことだ。ウイスラーから3時間ほどのドライブでUSAに入れ、そこから1時間で春の風物詩であるスカジット・カウンティのチューリップ・フェスティバルを見に行ける。更に1時間でシアトル。スターバックスの1号店でコーヒーを飲んできました。
春のウイスラーはこんな楽しみもありますよぉ!!

4月9日 山頂温度‐5℃ ビレッジ0℃ 新雪5cm 積雪296cmシーズントータル1306cm 

写真1 大前研一さんの“旅の極意、人生の極意”のウイスラーの項、写真にサインをしてもらった。
写真2 ボックスにトライするキッズ(4月9日)。
写真3 スカジット・カウンティのチューリップ。
写真4 スターバックス1号店 ロゴの違いに注意!!



永遠の少年。 投稿者:野口英雄 投稿日時:2007/04/06 13:50:54


ウイスラーで週に一回発行されているマガジン、PIQUEの今週号にBC州北部で4月2日(月)におきた雪崩事故の記事がのった。雪崩により二人の若い生命が奪われた。“27-years-old Daisuke Matsui and 24-years-old Kimberly Manchip”

Matsuiさんには昨年の春にウイスラーでお会いした。僕が書かせていただいているこの“極パウ”の担当者なのだ。
Matsuiさんは「明後日の飛行機で日本に帰るんだけど、今からオレゴンのマウントフッドまで車で行って、一日滑って飛行機にのります」といいながら何人かのライダーとともに夜のウイスラーを出て行った。たしか全部で1000km以上の移動のはずだ。Matsuiさんの上司のOさんもあきれて笑っていたが、僕も“この人の情熱はすごいな”と思った。

おりしも今はイースターホリデイ。復活祭だ。2000年ほど前にイエスという青年が言葉の贈りものをばら撒いて、多くの人を喜ばせ、とうとう死にましたが、それ以後も2000年にわたり多くの人に喜ばれ、したわれ、愛されている。復活祭はこの青年が死後に復活し天にあげられたことを祝う祭りだ。イースターエッグは復活の象徴なのだ。
難しすぎてわからないことを言われるより「自分のことのように他の人を愛せ」とかこの青年の教えは難しくなかった。できるかできないかは別として…。しかしこの青年の教えが多くの人を救ってきたのは事実だ。
宗教ということになってしまうと僕はよくわからない。ただ「復活し天にあげられた」ということは信じている。暗いことより明るいことを無邪気に信じていたい。

人間は誰でも死亡率100%なのである。Matsuiさんは僕にとっては“永遠の少年”のままになった。僕だっていつかは死ぬが、死んでからまた元気なカラダのもどって先にいったMatsuiさんともスキーをして滑って遊んでみたいと思う。

心よりなくなったお二人のご冥福をお祈りいたします。

ボーナス・デイ 投稿者:野口英雄 投稿日時:2007/04/04 16:40:15



4月2日、イースターホリデイで賑やかなウイスラーだ。

今日は、軽く雪が降る程度という天気予報がいいほうにはずれ8cmの新雪。山上は朝方-15℃と冷え込んだ。
ここ一週間晴れ続きで新雪に飢えていたローカルをはじめホリデイに来ている人たちが一目散に山にあがった。4月とは思えない冷え込み。雪が軽かった。場所によっては20cmを越える極上のパウダーにありついた。もう最高!!
まさにボーナス・デイだ。
「ファンタスティック!!」「アメージング!!」「スイート!!」「グッド!!」もちろんフランス語やらドイツ語なども飛び交っていただろう。

ひとしきり滑った昼ごろ、何人かの友達に会った。「あっちで誰見た、こっちに誰がいた」というがこんな日は“No Friend on Powder Day”。みんなとりあえず自分がすべること優先。

昼ごろに大ちゃん(佐々木大輔)にあう。「午前中CBCの方、攻めていたけど誰も入ってこなかったですよ」ってパウダー三昧だった様子。

ブラックコム氷河で写真を撮らせてもらう。いいパウダーでした。大ちゃんの携帯のカメラで僕の写真も撮ってもらう。日本の携帯電話って僕はまだ持ったことないけど、性能いいですね。

もうすぐウイスラーカップ(ジュニアの大会、20ヶ国より参加予定)。そしてTWSSFがはじまる。ウイスラーが一番楽しいのって今からかもしれない。
隣のスコーミッシュでクライミングを始める人、MTBに乗りはじめる人、街角の大道芸人。山上は真冬でも、ビレッジには春が確実にきている。あそべるアウトドアがどんどん増えていく。5月になればシーカヤックなんかもできるようになる。日本から出戻ってきてしまった友人もいる。

今からのウイスラー、マジでヤバイですよ。

4月2日 山上温度-15℃ ビレッジ温度-3℃ 新雪8cm 積雪322cm シーズントータル1299cm
P1 R: Unknown L: Around Stupid Face Area Blackcomb Mt
P2 R: Daisuke Sasaki L: Blackcomb Glacier
P3 R: Hideo Noguchi L: Blackcomb Glacier

いっぱいあそぼう!! 投稿者:野口英雄 投稿日時:2007/03/28 13:34:39




最近ずっと天気がいい。ずっとと言っても数日なのだが気分はずっといい天気。春になったら春が好き。ビレッジは春、山は冬。ウイスラーのもっともいい時期だと思う。

14、5年前、僕がウイスラーに来てまだ数年目の春。春になると仕事がないのが当たり前だった。7月8月には多少仕事はあるのだが、4月ごろから6月ごろまでは基本的にいつも暇。今のようにインターネットもない時代。暇と体力はあるが金はない。毎日のようにスキーだ、クライミングだ、カヌーだ、ハイキングだと遊んでいた。
その頃の友人の一人にJさんがいて、よくお互いに朝、電話していた「今日暇でしょ?」。
たまたま仕事があると、仕事のない方が「こんなに天気がいいんだから仕事なんかしてる場合じゃないでしょう」と相手を説得する。
水戸黄門の替え歌をつくって「じいんせぇいぃらくばかぁり」なんて歌っていた。これに関しては天罰としか思えないような事件も起こったのだが、ここでは僕は詳述はしない。

最近は多少忙しくなり、なかなか皆で一緒に遊べない。まあ、遊びが仕事のようになってはいるのだが…。
今日はミツ君と僕がカメラをもって、タイヨウ君やテツ君、アンディ、ユッコちゃんたちと写真撮影セッションをして遊んだ。ブラックコム山スキー場。
お互いにアイディアを出し合って、あちこちで急斜面を滑ったり雪庇をとんだり。
笑いをくれたみんなに感謝。

ホントにこのスキーエリアのポテンシャルの高さを感じる。ナチュラルなアイテムがたくさんあり、想像力を働かせるだけで色々遊べる。楽しいですよぉ。


【人生いかに楽しく過ごせるか?】
こんな話を聞いた事がある。かつて、ある有名なコメディアンが亡くなった。彼は自分の死期を悟っていた。人々を楽しませ続けた彼も終には亡くなったのだが、彼の死後も“爪と髪の毛が伸び続けた”そうだ。
そのコメディアンは死んでからも人を驚かし楽しませ続けたのだった。天国で笑っていたんじゃないかな?

Life’s path is short. I would like to be. Let love, joy and piece be my guide. Live to Give.

3月27日 山頂温度-8℃ ビレッジ温度-3℃ 新雪0cm(42cm/week) 積雪329cm シーズントータル1290cm

P1 Mitsu & Yukko L: above 7th Heaven
P2 Taiyo L: around Jump For Joy
P3 Tetsu L: off crystal rd
P4 Andy L: around Regulator
山の楽しさ、重雪、粉雪。 投稿者:野口英雄 投稿日時:2007/03/23 01:38:35




さりげなく雪の降り続けるこのころのウイスラー。重いパウダーかと思いきや次の日にはすごく軽い粉雪。まだまだいろいろな雪を楽しめる。とりあえず滑れる日は滑っておこう。もうすぐ滑走日数100日。友人はすでに100日を越えて150日を目指している。僕はケガの分遅れた。でも山に立てるだけで運がいい。

3月18日にはスロープスタイルのローカル大会が行われた。アスリートは100人ぐらい参加。スキーは17歳未満20人ぐらい、17歳以上が30人ぐらい参加。その中で日本人のユウ君が3位入賞。今度は日本の苗場の大会に参加するとのこと、アップカマーだ。

そんな中ビレッジでは雪解けが進んでいる。
ウイスラー発祥の地、レインボーパーク近くではビーバーのかじり倒した木の跡が見られる。赤い○が比較的新しいかじり跡。ウイスラーのオフィシャルフラワーのスカンクキャベツ(カナダ版水芭蕉)も芽吹きだしている。
この花の根っこは炭水化物たっぷりなので、冬眠から目覚めたての熊のとってもよいカロリー源だそうだ。スカンクキャベツは初春から秋まで比較的長く咲いているので熊にとってはとてもよい非常食だと思う。でも人間は食べないほうがいい。

もうすぐ熊見られるかな?まだ早いかな?
通常4月中ごろには小熊が木に登って若葉を食べる姿や、道端の草花を食べる姿が見られる。前に熊が食べるならと木の若葉を食べてみた事があるが美味しくなかった。天ぷらにでもすれば食べる事が出来るかも知れないが、どうも熊とは胃腸の長さや消化酵素が違うようだ。

3月22日 山頂温度-6℃ ビレッジ温度2℃ 新雪1cm(55cm/week)積雪320cm 年間降雪量1249 cm

P1 From Slope style
P2 R:Taiyo L:Whistler Emerald Chair Area Date:Mar19th
P3 R:Yukko L:Whistler Emerald Chair Area Date:Mar19th
P4 Beaver Tree L:Rainbow Park
極パウ祭り、ヘリスキーだ。 投稿者:野口英雄 投稿日時:2007/03/16 23:36:12




3月14日、久しぶりにビレッジまでパウダーが降り続いた後の晴れ。完璧な条件の“THE DAY”だ。

今回はウイスラーからちょっと南のパウダーマウンテンへ。ヘリポートまではヘリスキーガイドの松永純一さんの運転するバスで移動。
僕はスイス人6人とドイツ人カップルのグループに入った。僕のガイドさんはヘレーニさん。出身はオーストリアでウイスラーへリスキーガイド暦19年の大ベテランガイドさんだ。
へレーニさんが「HIDEOは英語しかわからないから英語で説明するわね」。と言ってくれたがスイス人グループが「俺たちは英語がわからない」と言うことでドイツ語でのガイドになった。ときどきわかる単語は「ダンケ」とか「スイスホンデュー」とか。僕が「ホンデュー食べたときにスイスビールを飲んだら旨かった」と英語で言ったら大うけ。“なんだこいつら本当は英語わかるじゃないか”と思ったがヘレーニさんは大切なところではきちんと英語での説明してくれている。なんと言っても“極パウ”と“素晴らしい景色”という共通語があるのだ。「イーハー」「イェー」って叫んでいるだけで分かり合える。

ランチ時には3つのグループが一緒になってスープやサンドイッチ、ティーやデザートを楽しんだ。日本人やオーストラリア人、デンマーク人やら国際色豊か。「友達がこの間の秋にデンマークにいったんだよ」「アムステルダムっていうバーがウイスラーにある」とか。またみんな結構日本のことも知っていてくれて嬉しかった。もっともっといろいろな国のことを知りたいなと思った。

ランチの後にも2本滑走。パウダーマウンテンエリアのグリズリーやラットトラップというコース。ラットトラップはウイスラーへリスキー会社のポスターにもなっている名コースだ。
3つのグループの中から追加滑走希望者を募って最後はメタルドームというコースへ松永純一さんが案内してくれた。斜度、雪質とも本日のベストラン。僕らは「追加滑降しなかった人たちにこれがベストだった」と言わなければならない。とちょっと優越感に浸った。

「極パウ」といったら究極はやっぱりヘリスキーでしょう。

写真1 ヘリで核心部へ。
写真2 滑るのだ。
写真3 パウダーでしょ。R: Hideo N P: Darry B
写真4 グループの集合写真。前列左端がヘレーニさん。 P:Darry B

ウイスラーヘリHP http://www.heliskiwhistler.com/
日本語ブローシャー http://www.heliskiwhistler.com/japanese_brochure2007.pdf#search='%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%98%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC'






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