山で話が弾みます。 投稿者:野口英雄(ハイちゃん) 投稿日時:2007/01/16 10:33:30




1月10日から13日までレッドマウンテンで行われた‘カナディアンフリースキーイングチャンピオンシップ エピソード1・ビッグマウンテン大会’に行ってきた。

このレッドの大会参加は3年ぶり。最初にこういう大会に出始めたのは40歳になってからだ。
3年前は都合一人で参加したが、現地でニセコに住んでいるはずのMさんに会った。彼はカナダに移民する目的で嫁さんとワンちゃん2匹と入国。バンクーバーに入ったその足で車を購入。パウダー情報にいてもたってもいられずレッドまで徹夜で走ってきた。僕がMさんに会うのは13年ぶりぐらいのことだった。
またロードトリップの途中で大会に参加した日本人グループのHさんやIさん、Sさん、Mさん、Oさんに会った。再会する人、初対面の人やら山で話が弾んだ。

今回日本人はウイスラーから佐々木大ちゃん(十和田)とシモン君、僕の3人が参加した。ビッグマウンテンライダーのレジェンドである大ちゃんは友人が多く、たくさんの人との再会を楽しんでいた。シモン君も昨年のファーニー大会でのバックフリップ+クラッシュで知られている。
大会参加の3分の1ぐらいがウイスラーから参加していた。隣町ペンバートンベースのキャピタルスキーオーナーのグレッグも自ら大会参加。僕は興奮して「このスキー知ってる。前にオーナーに会ったことあるよ、確かオーナーは…」と本人の前でオオボケをかました。とまあいずれにしても山で話は弾んだのだった。

1963年1月15日、自分の誕生日にマーティン・ルーサー・キング牧師はワシントンDCで「私には夢がある」という有名な演説をした。
僕は基本的には超プラス思考だと思う。女性運も良い。大会は「うまいやつが多い。レベルが上がっている」これが正直な感想。そんな中で僕は予選突破を出来なかったが、前回より攻めのラインをとりスコアと順位は前回より上がった。いわゆる陸上競技者曰くところの‘自己新’だ。そういった意味では楽しかった。でも僕にも夢がある。こういった大会に限定した意味でなく、もっともっと自分をプッシュしていろんな意味で上を目指したい。その方が絶対に楽しい。
明日は自分の誕生日だがこの年になると今更の一年は若いときの一年ほどの変化はもうないような気がする。このまま元気にいこう!!

ちなみに男子は4位までウイスラーの人間で占められた。1位はクリスチャン・ボーシャー。160cmぐらいの小さい人なのにスゴイ滑りだった。様子はhttp://www.biglines.com/articles_readmore.php?article=1&read=3342
ちなみにエピソード2は夜のパーティーのことだった。

番外:レッドマウンテン 1月15日 山頂温度-9℃ ベース-14℃ 新雪0cm スノーベース196cm           http://www.redresort.com/
   ウイスラー 1月15日 山頂温度 –6℃ ビレッジ-8℃ 新雪0cm 7日間23cmトータル878cm

P1:日本人大会参加者。
P2:キャピタルスキーオーナーのグレッグさん。
P3:準決勝・決勝会場のMt Robert
P4:シモン君の準決勝ランより。http://www.simond009.com/
Heart Print 投稿者:野口英雄(ハイちゃん) 投稿日時:2007/01/09 04:20:40




今シーズンはじめの日本のスキー雑誌で‘ちょっと気になった’と感じた記事にダグ・クームスさんの追悼記事がある。アラスカで行われたエキストリームスキー大会の初代チャンピオンで、アラスカへリスキーのレジェンドだったダグ・クームスさんが06年4月3日に亡くなった(48歳)。

91年5月にブラックコム山で行われたエキストリームスキー大会にもダグ・クームスさんは参加していた。私事だが大会に先立つ数日前にエキストリームスキークリニックというのが行われ、ダグ・クームスさんがインストラクターだった。その時僕はそのクリニックに参加させてもらった。
大会の様子はグレッグ・スタンプの‘グローブ’というビデオに収録されているが、友人がその大会の様子を収録していて、編集の段階で僕の滑りなんかも同じビデオに収録した。そのビデオを見ると当時の興奮や喜びが思い出される。ほんの数時間のクリニックだけの出会いだったが、参加者のスキー技術によって斜面を注意深く選んでくれたダグさんの心の優しさに触れた思いがした。

ところで人間には指紋(Finger Print)というのがあり、触れるものにその跡を残していく事はよく知られた事実だ。また記憶力などないような血液でさえ免疫という記憶があり、過去の病気を覚えていて同じ病気に対して耐性を得る。
気がつかない内に僕らはいろいろなことに自分のハート(Heart)をプリント(Print)しているのではないか?

話はかわるがウイスラーにリゾートキャブが走り始めたのが数年前。オーナーは教会の副牧師さんだ。女性達がクラブとかで遊んだ後、$1.50のバス代をケチってヒッチハイクで帰ろうとして事件に巻き込まれそうになった等、あまり表に出てこない事実がある。オーナーはウイスラー内なら同じ方向同士で乗り合えばバス代より安く家に帰れるようにと7人乗りのキャブでこの事業を始めたという。心に触れる話だった。

僕達はスキーヤーとして“極パウ”を最初に滑り、自分を刻み付けることを極上の喜びとしている。“No Friends in Powder Day ”という言葉がある。「パウダーの日に友達はいない」という意味だ。さて、ウイスラーは今日もパウダーだ。人を押しのけてでも一番に滑ってやる。

2007年1月9日 山頂温度:-11℃  ウイスラービレッジ:-3℃  積雪量:310cm 
       新雪:23cm(48h)158cm(Week)シーズントータル850cm
P1 R:Doug Cooms L:Blackcomb Mt Climax
P2 Whistler Resort Cab
P3 R:Speedy L:Whistler Mt Headwall
P4 7th heaven(1980年ゲレンデとしてオープンする前はヘリスキーのエリアだった。この日もヘリスキー状態だっ  た)















あけましておめでとうございます。 投稿者:野口英雄(ハイちゃん) 投稿日時:2007/01/02 13:07:22


12月31日のカウントダウンに行ってきた。ウイスラーのビレッジ広場でたくさんの人が集まってカウントダウンをした。新年が明けてすぐに花火がウイスラー山にあがった。

こっちのカウントダウンでは新年が明けたら誰かれかまわず抱き合ってキスをしていいのだ。もちろん口と口ではないのがこれはすばらしい習慣だと思う。というわけでもないのだが今年もカウントダウンに繰り出した。

僕の時計では2007年があけて少なくとも2分は経ってからアナウンサーが「これから新年だ、10,9,8,7,6,5、4,3、2、1、ハッピーニューイヤー」となった。やはりほかの人に聞いても数分は経っていたらしいが細かいことは気にしてはいけない。

ハッピーニューイヤー!!と叫んでいたら、前方からすごく大きな(横に)白人女性が両手を広げてハッピーニューイヤー!!とさけびながらきたの思わず抱き合ってしまった。ほんの数秒だったが2007年最初の極上のパフパフを味わったのだった。

2007年1月1日 山頂温度:-4℃  ウイスラービレッジ:-0℃  積雪量:255cm 
       新雪:23cm シーズントータル714cm さらに10cm〜15cm
この勢いは73-74シーズンに5メートルの積雪を記録したときに匹敵するらしい。今年もよい年になりそうだ。

P1:カウントダウン
P2:ハッピーニューイヤー!!
Joy To The World 投稿者:野口英雄(ハイちゃん) 投稿日時:2007/01/02 12:04:11




Joy To The World

クリスマスイブには、シャトーホテルのバンケットルームの中でツーリストやローカル対象で行われたクリスマス礼拝に参加した。
「イエスがこの世にきたのは喜びをもたらすためで、実際にそうしたのでした。クリスマスはもっとも喜びを見出すときです。(中略)ところで自分が“Joy”のある人かどうかは次の点をみるとわかるかと思います。1、笑う。2、歌う。3、踊る。子供のときはスキップしたのに大人になるとどうしてやめるのでしょうか? スキー、スノーボードもその一部かもしれません」同時通訳:松永昌穂。
礼拝の最後にサイレント・ナイトを歌ったときは静かな気持ちになれた。

さすがにウイスラーでの礼拝だけあってスキーやスノーボードの例えはとても分かりやすい。
ウイスラーに住む住人を100人の村にたとえたら多分99人はスキーヤーかスノーボーダーだろう。夏はやはり99人はマウンテンバイカーかゴルファーではないか?
とにかく冬はローカルに会うと「今日は滑ったかどうか?」「雪はよかったかどうか?」「どこを滑ったか」「またそこにはどんなにいいパウダーがあったか」。大体そんな話題で情報交換しあったり自慢しあったり。

PIQUEというウイスラーのローカルマガジンの今週号はべスト・オブ・ウイスラーの特集だ。そこに“遅刻することの言い訳”というのがある。ウイスラーの雇用者が答えているが、ここで働く人間が遅刻したときの言い訳でもっとも多いのが「今日はパウダーだった」というもの。20cmルールと言うのがある(20cmパウダーが降ったら朝滑りにいって仕事に遅れるのはやむをえないこととされるルール)。もちろんこれは正式なものではないが誰もこの暗黙のルールを破る者はいない。
乳飲み子を抱えるマザーもソワソワして子供をデイケアに預けてパウダーを滑りに行ってしまうという話しも聞いた。
夏の遅刻の理由で最も多いのは「熊が家の前にいたから家から出られなかった」というもの。
http://www.piquenewsmagazine.com/pique/index.php

先日会った児玉毅さんが「今年世界でもっともパウダーが降っているのはこの辺じゃないか?今年のウイスラーはヤバイっしょ」と言っていた。

        ウイスラーには“Joy”が溢れている。

2006年12月29日 山頂温度:-11℃  ウイスラービレッジ:-1℃  積雪量:239cm 
 新雪:0cm 7日間で:54cm シーズントータル684cm

P1:Illumination
P2:Takeshi&Yumi Kodama@Fresh Track and Breakfast L: Whistler Mt
P3:Takeshi Kodama  L: Whistler Mt
P4:Daisuke Sasaki (Towada) L: Blackcomb Mt 
Good Things Go Around 投稿者:野口英雄 投稿日時:2006/12/24 15:57:26




こんにちは。ウイスラー在住18年目に突入しました現地ガイドのノグチです。昨年同様今年もよろしくお願いします。

さて、今シーズンのウイスラーを簡単におさらいしてみよう。11月は観測至上最高の降雪量を記録した。11月のトータルは415cmの降雪量。これは昨シーズンの1月に記録した1月の最大降雪量にちかい。僕は毎日毎日車を出すのに雪をかいてもかいても大雪だった。日本に帰って太った分一気にやせることができたので体の調子が例年になくいい。

12月15日には24時間で58cm。この大雪の影響でウイスラーのインターネットが5日間不通になるというおまけまでついた。15日が週末なので修復工事は週明けになるだろうと言われていた。だが、週明け月曜はパウダーだったので「工事人は絶対にパウダーを滑っているから今日はなおらない」との噂どおり月曜には直らなかった。火曜日、「今日は天気がいいから絶対にすべりに行っているから今日もなおらない」とあきらめていた。
ところがこの日の夕方にインターネット復旧。やるときにはやるカナディアン。

オープンしてから一ヶ月。スノーベースは一時期240cmを越えた。すでにトップシーズンの極上状況だ。今年はカナダにすべりにこない手はないと思う。
12月16日にはシンフォニーチェアーがオープン。ピッコロ山よりアクセスするインバウンド・バックカントリーのフルート山がより近くなった。また、今まで見ることのなかったチャカムス湖も眼下に見下ろすことができる新しい景色が広がった。

 さて今シーズンはどんな年になるのだろう。楽しみだ。

自分がしてほしいことを人にしてあげる。良いことは回りまわって自分に帰ってくる。今年もともかく毎日、お客様や友達といっしょに極パウを楽しむことだ。

           Good Things Go Around, and Merry Christmas!!

2006年12月23日 山頂温度:-9℃  ウイスラービレッジ:-1℃
          積雪量: 234cm  新雪:6cm


P1:ウイスラーと言えば佐々木大輔(十和田)さん。今年も来ています。
P2:58cmの新雪の日。
P3:シンフォニーチェアーオープン。NさんAさんUさん一番乗り。赤いリボンがかわいい。
P4:メリークリスマス!!。







05-06シーズンバックナンバー


Copyright(C) 2005-2006 CAST all right reserved.
Powerd by www.canada-info.jp