4月に入ったのに、今シーズン最高の積雪量を記録し続けるウィスラー。
春なのに春じゃない。
ゲレンデもバックカントリーも今が最高に楽しい。
こちらはブラッコムハイウエイと呼ばれるバックカントリーへの道。
この日もたくさんの人たちが上って行った。


そして、今年も4月7日から始まったWSSF。

この時期のウィスラーは世界で一番楽しいところ。

WSSF(World Ski & Snowboard Festival)とは北米のホワイトシーズンを締めくくるSports Music Artの総合イベントで、もう20年以上続いている。
もともとは、Doug Perryさんが日本のスキー技術選に出て、「こうイベントをウィスラーでやろう」と始めたのが22年前。当時The World Technical Skiing Championshipsと呼ばれていた。
アラスカのエキストリームスキー(当時の呼び方)のチャンピオン、ダグ・クームスやフィル・メイヤーなど往年のアルペン選手、当時日本の技術選で活躍したマティア・スベト、マーク・ガルシア、そして日本の技術選の人たちが参加して、超急斜面やらレース、コブ斜面など様々な斜面を滑って競い合っていた。


このWSSFをここ11年間プロデュースしてきて、今のWSSFに育て上げたWatermark Communications Incがステップダウンするという記事がPiqueにでていた。

プレジデントのSue さんは、ウィスラーマルチカルチャルなど様々なイベントをプロデュースしている人だ。
なんどもお会いしたわけではないがとても気さくな方で、今回ステップダウンするのはとても寂しく感じるし、来年はどうなるんだろうと気になる。

さて、山ではジュニアのフリースタイルスキーの大会が開催されている。
場所はブラッコム山のパーク。初日はスロープ、そしてビッグエアー、HPと続く。



ビレッジのカンファレンスセンターではState Of Artが始まっていて、これも無料で楽しめる。



今年の見所は昨年秋、わずか40歳で旅立ってしまったChili Thomの作品を見ること。

みんなから愛され続けたウィスラーローカルアーティスト。
彼の作品は、オデン美術館の企画展でも初夏から見ることができる予定だ。熱く駆け抜けた彼の生き様を、作品を通して感じてみたい。

そしてビレッジ広場では、ストリートパフォーマンス


マウンテン広場では無料の野外コンサートが10日間休みなく開催される。
これはカナダでは最大の音楽イベントになるとのことだ。

4月8日の土曜日はWalk Off The Earthのコンサート。



これが無料っていうのは本当にすごいことだ。

Sport Music Artに彩られる4月のWSSF。
今、世界で一番楽しいところはウィスラーだと思う。

4月9日 雪、そして晴れ間 新雪1cm 積雪357cm 1週間で58cm 
シーズン1023cm 山頂温度-8℃ ビレッジ温度2℃