08-09「極パウ」ウイスラー編。 投稿者:野口英雄 投稿日時:2009/01/16 14:21:30
08-09「極パウ」ウイスラー編はこちら(http://www.canada-info.jp/b02/)です。

よろしくお願いします。
OMAKEU 「極パウ」な5月。 投稿者:野口英雄 投稿日時:2008/05/13 02:10:53




 OMAKEUです。

 今年の春のウイスラー三寒四温ではなく、五寒二温ぐらいといった感じ。そんなわけで5月なのにまだまだパウダーを楽しめます。
 5月初旬、「極パウ・ウイスラー」の初代報告者の佐藤八起さんと共にゲレンデから簡単アクセスのスピアヘッド氷河方面にバックカントリーに行ってきた。(ちなみに佐藤八起さんとは埼玉の同じ高校出身)佐藤さんにとってスピアヘッドエリア氷河は“行きつけ”の場所だから、ガスがちょっと濃くてもクレバスの場所はだいたいわかっているので安心。
 他にも何組かバックカントリーのグループがいたけれど氷河上は避けてコロナボールかフスミ方面にストレートで行ってしまうコースを取っていた。 確かにちょっとガスが濃いので、クレバスの危険など考えるとスピアヘッド氷河の上を滑るのは賢い判断とは言えない。この選択はエリアを熟知した佐藤八起さんがいればこその選択。おかげで誰も滑っていない、ところにより腰パウのスピアヘッド氷河を二人だけで堪能。大満足の「極パウ」5月の始まり。

 春の風物、クマさんはというと、ビレッジの標高ではクマさん情報が続々届いています。
 ビレッジでもまだ結構寒いけど、クマさんも寒い寒いとばかり言っていられないようで、ブラックコム山ゴンドラの中間駅を過ぎたあたりがクマさんをよくみかけるポイント。HWY99号沿いの遊歩道でも夕方5時ごろクマさん発見。このクマさん、夜の9時ごろでも100mも移動していなくて一生懸命草を食べていた。
 ちなみにクマさんが食べているからといって、同じようにクマさんの草を食べても人間は消化できませんのでマネをしないように。

 そして先日は、カユ−シュ・クリークのキャビン(07-08極パウ:わが谷はオリンピック2年前参照)を使って一泊でバックカントリーを楽しんだ。キャビンにはウイスラーレジェンドのトレバー・ピーターソンのポスター。この日は僕ら3人だけで貸し切り状態。夜には新雪が降り始め、次の日には標高差600mぐらいハイクして、重々だけれどとても楽しい新雪を楽しんだ。

 今年は「極パウ」期間が長いので、OMAKEUでした。

“Snow, here today, gone tomorrow. But it comes again and again. We are totally lost without it ”

「雪が降り、そして融けて春、夏、秋が来る。そしてまた雪が降る。この自然の営みが繰り返され、途切れることなくずっとずっと続きますように」。5月11日 母の日において

新雪4cm 積雪238cm 年間降雪量1018cm 山頂温度-1℃ ビレッジ温度9℃

写真1 5月1日 スピアヘッド氷河にて (Skier> Yaoki Sato)
写真2 昨年につづき再び訪れたキャビンにて。(From Left, Maki Takada, Hideo Noguchi, Daisuke Sasaki)
写真3 カユーッシュバックカントリーにて初日、筆者。(Photo> Daisuke Sasaki)
写真4 カヨーッシュバックカントリーにて二日目。(Skier> Daisuke Sasaki Photo>Maki Takada)

ウイスラーでは7月一杯はホストマン氷河上で夏スキーができるのでスキーのオフというのはほんの数ヶ月だけ。今年は雪があまりに良いのでついついOMAKE報告をしてしまいました。

お読みいただき本当にありがとうございました。    
OMAKE 投稿者:野口英雄 投稿日時:2008/04/30 14:34:31


 「極パウ」通信ウイスラー編は前回をもって終了しています。が、本日12cmの新雪、昨日と合わせて19cmも降ってしまったのでオマケ。
 
前回、年間降雪量は987cmと報告したが、実は物足りなさを感じていた。ウイスラーの年間降雪量は少なくとも1000cmはいくはずだと。

 思っていたとおり降ってくれました。ついに1000cm越え。滑っている人が少ないので思い切り「極パウ」楽しませていただきました。

 最近のDVDにはBONUS映像がついていることが多いので「極パウ」通信もOMAKE.です。

 それではまた。

4月29日 新雪12cm 48時間で19cm 積雪248cm 年間降雪量1006cm 山頂温度-6℃ ビレッジ温度4℃

写真1 ブラックコム、パカロロエリア。
写真2 ブラックコム、シークレットボウルエリア。
    Skier>Taiyo Nakanishi
“Not Over Yet” 投稿者:野口英雄 投稿日時:2008/04/23 07:13:07




 “人間は基本的なニーズが満たされれば、あとはどれだけ余分なお金がはいろうと、幸せを感じることとお金を持っていることの間にはたいした関連性がない”という結果が出たというトピックを読んだ。またお金は人のために使ったほうが人は幸せを感じるとのこと。(http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2369188/2771067

 ウイスラーでの基本的なニーズはパウダーか?
 人はパウダーを滑れれば、お金を持っていることと幸せを感じることには関連性がない。
 逆にお金を持っていてもパウダーを滑れないと幸せを感じない。

  悲観主義者は極パウの中に小石を見つけて嘆くが、楽観主義者は崖や岩だらけの中にちょっとパウダーを見つけたら喜んで入っていく。どう見てもアイスバーンなのに「硬いパウダー」と表現する人もいる。またウイスラーではリフト下や崖とびも基本的なニーズとして認められている。ウイスラーには楽観主義者が多い。

 カナダの偉大なる指導者だったトルドー首相もウイスラーを訪れ、ジム・マッコンキー氏と一緒に滑っていた。そのトルドー首相が三浦雄一郎氏のエベレスト大滑降に感動して、「カナダにもいいスキー場があるから是非滑ってくれ」と三浦氏ご一家をウイスラーや他のスキー場に招いたのが70年代のこと。
 このウイスラーは自然との調和はひとつのテーマであり、遊歩道からみるフィッツシモンズ・クリークの護岸工事は大きな石をゴロゴロ並べて自然と調和させている。
 このクリークにかかる屋根付橋のそばにウイスラーの子供たちのつくったタイルが飾られていて、“Love, Peace, Friend”漢字でも“愛、平、友”そんな言葉が描かれている。
 「子供たちは、見せ掛けではない大人の本当の姿を映す鏡」と言う言葉があるが、子供たちにはいつもこんな言葉と絵を描いてほしい。

 同じバス路線だったウイスラーの市長さんが今朝、颯爽とMTBで出勤?していった。山の気温は低くても気分は春。TWSSFの終了とともにウイスラー山が終了、今日からはブラックコム山だけの営業でスキー場は6月8日まで続く。その後はサマースキーやMTB、ハイキング、観光として再オープン。

 これからウイスラーが益々楽しくなってきます。地元の人たちにとってはスキー、ボード、バックカントリー、テニス、自転車、クライミング、ハイキング、ゴルフ、カヌー、シーカヤックなど等より忙しくなっていく。

 “Not Over Yet”地元の人の言葉だ。 ウイスラーの楽しみはまだまだ続きます。

 「生まれ変わったら今度は3歳から滑ろう」ってウイスラーのAさんが言っていたけれど、20歳から滑り始めた僕も賛成。

 パウダーを滑ることが基本的なニーズとして世界から認められて、いつか世界中のみんなと一緒に滑りたいなあなんて思いつつ07-08の「極パウ・ウイスラー通信」終了させて頂きます。

 「極パウ」報告をさせて頂いたことに感謝します。また読んでいただいた皆さま、本当にありがとうございます。                                               野口英雄


4月21日 新雪0cm 1週間で13cm 積雪243cm 年間降雪987cm 山頂温度-15℃ ビレッジ温度-6℃

写真1:ハーモニーハットにある写真。右からジム・マッコンキー氏、ピエール・トルドー氏。
写真2:フィッツシモンズ・クリークの石ころゴロゴロ護岸工事。
写真3:屋根付橋のそばの子供たちのタイル。
写真4:TWSSFより、スーパーパイプ。
会っちゃいました。 投稿者:野口英雄 投稿日時:2008/04/19 22:32:05


 今日は新雪5cm。

 TWSSF続いています。アート、スポーツ、ミュージックの祭典といってもよく知らないことも多い。でも見に行きました。最後のほうだけだったけどジュリアン・マーリーのコンサート。父親であるボブ・マーリーの曲のカバーを歌ってくれていました。
 僕はボブ・マーリーその人自体も良く知らないけれど会場全体がすごい心地よさに包まれました。

 その後、知り合いの方に連れていった頂いたビレッジ外れのレストランで、たまたまそのミュージシャン達に会ったので一緒に写真に写ってもらいました。
 どう声をかけて良いか分からないから撮った写真を見せて「これはあなたですか?」って聞いて、「そうだよ」って言うから「一緒に写真に写ってください。あなたの髪の毛私にください」って言ったら笑いながら「次の機会にね」って一緒に写ってもらいました。

 この時期のウイスラーは「あれ、また会いましたね!!」っていうことが多くて楽しいです。10年ぶりぐらいにたまたま会った友達とも、待ち合わせもしてないのに「え、何でこんなに偶然会えるの?」っていうぐらい毎日出会ったりしました。

 偶然も含めて人との出会いが多いウイスラー、やっぱり楽しいところです。 


4月18日 新雪5cm 積雪242cm、年間降雪量986cm 山頂温度-16℃ ビレッジ温度-2℃ 山は寒いですよ。

写真1 ジュリアン・マーリーの野外コンサート。
写真2 ジュリアン・マーリーさんと。

ビッグ・エアー大会。 投稿者:野口英雄 投稿日時:2008/04/16 14:14:24




 ミュージック、アート、スポーツの祭典。TWSSF(Telus Ski & Snowboard Festival)が始まっています。毎日いろいろなことが盛りだくさん。
 ミュージックは毎日野外コンサート(無料)が行われている、4月18日にはボブ・マーリーの息子の一人、ジュリアン・マーリーのコンサートも予定されているのでちょっと楽しみ。
 
 ブレイブアートの展示も期間中ずっと行われていて、以前「極パウ」で紹介した日本人のTAKAさんが会場でライブアートを行っていた。

 
 みなさ〜ん、ウイスラーに遊びにくるべきですよ〜。

 
 
 ゲレンデの状況は、急に春のシャバ雪になったり次の日にはカチカチに硬くなったりで結構ややこしいです。
 女性のアスリートばかりの“If ULLR was a girl”( http://ifullrwasagirl.com/) のビッグマウンテンのコンペも予定された日がたまたまカチカチになって、「この状況でチェーンソーリッジ使うのかなあ?危険なんじゃないかな?」なんて勝手に思いつつ、「それにしてもアスリート、みんなカワイイな」ってミーティングをしているところを見に行ったらスノーボーダーの上田ユキエさんがいた(http://www.lilroom.com/)。今回はジャッジでウイスラーに来ているとのこと。みなさ〜ん、頑張ってください。

 4月12日の夜にはビッグ・エアー大会が行われました。
 日本人の長田慎士選手が4位入賞。すごいです。
 本選には残らなかったけれど津田健太朗選手、池田雄貴選手、寺田斉史選手、太野垣達他選手も参加。

 まだまだイベント盛りだくさんで続きます。サイトはこちら。http://whistler.mtv.ca/

 そんなこの頃、4月20日には日本人スノーボードライダーのYUJIさんのオーガナイズでオフィシャルではないけど“CHOICE”というイベント、フェスティバル中ですが「楽しくゴミ拾い」を一緒にしませんか?というのが予定されています。興味のある人は11時30分にパンパシフィックホテル(ブラックコムゴンドラ乗り場側)前に集合。

 4月15日 新雪2cm 1週間で13cm 積雪247cm 降雪981cm 山頂温度-7℃ ビレッジ温度7℃

写真1:TAKAさん、ライブアート中。
写真2:ビッグ・エアー大会本選練習中。
写真3:ビッグ・エアー大会本選練習中の長田選手。
写真4:ライトアップの中での本選本番。
@WORK 投稿者:野口英雄 投稿日時:2008/04/11 16:19:16




 アート、ミュージック、スポーツの祭典TWSSF(Telus World Ski & Snowboard Festival)がもうすぐ始まる。
 今年のウイスラーは、春なのにまだまだ山は寒くて冬の様。雪質が結構いい。天気も、このところ不安定なのでバックカントリーが荒らされてなくてまだまだいいパウダーにありつける。
 ビレッジレベルの標高では雪解けが進んでいるので近所の散歩も楽しくなってきた。で、「今年目立つなあ」って感じたのがビーバーの齧り倒した木。ウイスラーではビーバーが増えているのかな?「以前はこんなところの木が齧られてなかったよな」っていうところの木が齧られている。ウイスラーのビーバーワールドも建築ラッシュか?

 スキーヤープラザの前ではキャット(Caterpillar:圧雪車)が一生懸命ビッグエアー台を作っている。「これではリフトの支柱の上を飛んでいくよ、」っていう勢い。
 街角では、本格的な春の装いのために若者たちが芝や花など園芸の準備を始めている。同じように工事現場みたいな反射板を来てビレッジのゴミを拾い集める仕事もある。ここではゴミ拾いもとてもかっこいい。東京ディズニーランドでは600人のカストーリアル(掃除専任キャスト)が15分に一回掃除をしている。キャスト(役者)はお掃除というショーを演じるのだとマニュアルに書いてあるとのこと。まあ、どんな仕事でも自信をもってやっていればかっこいい。

 ところで春のウイスラーは怪我人が多いが、僕も街角でつまずいて軽い捻挫をした。ちょっと足首がいたい。“健康って体のどこかが意識に上る時点で本当の健康ではない”っていう言葉をどこかで読んだ。
 話は飛ぶが、2008年3月1日から『社会保障に関する日本国とカナダとの間の協定』が発効したとのこと。なにか年金に関する協定らしい、詳しくはわからないが良い事だ。

 「頼みます。楽しく過ごした私の老後」。

 未来なんて初めから無いと思えば未来に対する不安も無いのだが、みんなが老後や保険など、何かの不安が意識に上るのだったら国そのものも不健康な証拠。
 僕は多分まだまだ滑ります、できる範囲で働きます、ですので担当の方々私の今後をよろしくお願いします。

 ビーバーもキャットもニンゲンも働くウイスラーの春より。

4月10日 新雪0cm 積雪264cm 年間降雪974cm(まだまだ降りますよ、きっと)山頂温度-6℃ ビレッジ温度7℃

写真1:ビーバー@WORK
写真2:キャット@WORK
写真3:ニンゲン@WORK
写真4:4月9日BC技術選より。この日ゲレンデでデジカメを落としました。どこで落としたか分からなくて、ゲレンデを探して半分あきらめたけど、見つけた人がリフト乗り場まで届けてくれていました。とても感謝。
 
【番外編】ラストフロンティア 投稿者:野口英雄 投稿日時:2008/04/10 20:58:10



 ウイスラーでは、晴れ間が見えたり小雪がふったりいう天気が続いています。山の上はまだまだ冬、ところによりブーツの深さのパウダーが楽しめています。今年は冬の良い状態が長く続いています。

でも今回は【番外編】。

 これはもう「是非行ってみてください」。としか言いようがありません。

ラストフロンティア・ヘリスキー。
HP: http://www.lastfrontierheli.com/
日本語での問い合わせはこちら。
HP: http://www.japanada.com/wopt/special/heli_ski_LFH.html

こんな山奥にもネコちゃんがいて可愛いですよ。

4月9日 新雪2cm 積雪263cm 降雪量971cm 山頂温度-7℃ ビレッジ温度4℃

写真1:ラストフロンティアその1。
写真2:ラストフロンティアその2。
写真3:ラストフロンティアのネコ。










追:行方不明だったイトウアイさんが発見されました。残念ながら亡くなっていましたが、ご家族の方のウイスラー滞在中に見つけられたことが少しだけ慰めです。気にかけていましたが、たまたま発見された夢をみたその日に正夢になってしまったことには驚きました。イトウアイさんのご冥福を心よりお祈りいたします。

クマさん、ベアさん。 投稿者:野口英雄 投稿日時:2008/04/07 02:59:38


 4月4日、今年も春のクマさん発見。ウイスラー発祥の地といわれるレインボーパークにネーチャーウオークにいった時、まだ凍っているアルタレイクの上を、ドンツクドンツククマさんが歩いていました。遠目にも結構でかいクマさん。なるべく悟られないように写真撮影。でも近くを散歩中の人達が連れていたでかい犬達に気づかれて、「ワンワンワンワン」思いきり吼えられてドンツクドンツク逃げていきました。興奮してクマを追って行った犬も「ロメオ(どうもワンちゃんの名前らしい)、ノー、ロメオ、ノー」と怒られていました。

 春らしいウイスラーの風景でした。

 以前、夏にクマさんに会ったとき、普通はクマさんの方で先に逃げて行ってくれるのに、僕らに気がついているのにゆっくり近づいてくるクマさんでした。「クマだ、クマだ、どうしよう、近づいてくる」って言っていたら、後ろからきたカナディアンのおじさんが「Go Bear!!」って大きな声で叫んでくれました。そしたらクマさん、ふっと顔を上げて脇のブッシュの中に逃げていってくれました。「そうか、カナダのクマは英語でなくてはだめなのか!?」って反省しました。

 クマさんとの正しい付き合い方はこちら。http://www.bearsmart.com/
 クマさんが冬眠しているライブビューはこちら。http://www.bearsmart.com/dencam.html

4月4日 新雪0cm 積雪260cm 年間降雪量959cm 山頂温度-8℃ ビレッジ温度2℃

写真1:凍っているアルタレイクの上をドンツク歩くクマさん。
写真2:犬に追われて湿地帯のほうに逃げていきました。その足跡。
ポジティブ・シンキング 投稿者:野口英雄 投稿日時:2008/04/02 12:09:31




 この2週間ぐらい山の上は-15℃ぐらいに冷えこんでいる。とても春とは思えないような山の気候だ。この間に今シーズンのベスト10に入れてもいいのではないかと思えるような日が何日もあった。
 先週末にはジュニアのフリーライドのコンプがブラックコム山で行われた。その前の週にはクロスの大会。来週はパークライダーセッション、そしてWSSFへとイベントが目白押しだ。
 やっぱりこの時期のウイスラーは世界で一番楽しいところだと思う。

 勿論「イベント中だから無礼講だ」ということはない。ウイスラー山とブラックコム山で多いときには2万人を超す人が滑っている。そこにはお互い楽しく過ごすためにルールがありマナーがある。ゴミをゲレンデに捨てない、初心者コースではゆっくり滑る、リフトは順番に等々。ゲレンデには本当の警察官がいます。POLICEとかいたジャケットを着て。

 ところで安全のために“オフピステでは一人で滑るな”というのがゲレンデマップに書いてあるルール。まあ、実際一人で滑るよりみんなで滑ったほうが楽しい。女性とならなお更だ。その女性たちの顔着、横腹、肩、鼻血ブーに備えて日頃から人工呼吸や心臓マッサージの練習に余念がないのが私たち。

 10年以上前の古い話だが、いまやカリスマ・インストラクターの某さんとみんなで滑った時に、僕らは「ここ確か崖だったよね」って崖のうえで止まっていたら某さんだけスピードを落とさずに思いっきり崖を飛んでいった。「すげえ」って思ったらやっぱり大爆発した。下から「崖だって教えてよ」って怒鳴っていた。「何年滑っているんだよ? 崖だって分かっているだろう!!」って言ったら「崖なんて動くだろう」って…。某さんはすごいアイスバーンのときに大会で高い崖を飛ぶ他の人に「硬いと思うから硬いんだよ」っていう迷言も言い放っていた。

 またオフピステに詳しい別の友人のガイドで一緒に滑ったときには「この先は時々崖ですから気をつけてください」って。「時々崖って何?」って聞いたら「本当に時々崖なんです」って。
 でも本当に降雪時の風向きや雪の湿度によっては崖が隠れることのある崖だった。
 更には「この先は良く分かりません」。「えっ、よく分からないの?」って聞くと「よく分からなくてもいいぐらい安全ですから大丈夫です」…。ウイスラーではとにかく油断がならない。

 まあ、ウイスラーでは何はなくともポジティブ・シンキングです。

4月1日 新雪1cm 1週間で26cm  積雪267cm 年間降雪量959cm 山頂温度-14℃ ビレッジ温度-7℃

写真1:本当のPOLICEです。エイプリルフールではありません。
写真2:未来のフリーライダー達。ウイスラーの佐々木大輔さん(緑のジャケット)と
ツリー、パーク、急斜面をかっとんでました。
写真3:数日前のピークチェアー。リセット後の“でっかいキャンパス”
写真4:3月30日、暖かい日差しの中、緑のアトリエでWSSF時のアートイベント作品を描くTAKAさん。HP: http://www.tifdyl.com/



06-07シーズンバックナンバー


Copyright(C) 2005-2006 CAST all right reserved.
Powerd by www.canada-info.jp