かつて、ブラッコム山の伝説的なレースとしてスダーン・クーラー
スキーレース・ヱキストリームというのがあった。(スダーンレース)
スダーン・クーラーというコース自体がとある雑誌で、世界10大急斜面の一つとして選ばれている42度の急斜面だ。
そこで行われるレースなので、世界で最も急斜面で行われるGSレースと言われていた。
当時のポスターがこちら。(一部)
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30年近く前のポスターだが、ヘルメットを被り滑る姿は、先進性と斬新性があった。

その名前の元となるシルバイン・スダーンは、世界23カ所の超急斜面でのファーストデッセントを行なっている。特に1982年、パキスタンのヒドンピークのスキー滑降はグネスブックにも載っているとのこと。

今回の話は、一時はこの名称を使うことを禁止されていたのだが、今年のゲレンデマップにこの名前が復活したというお話。
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11月のウィスラークエスチョンにもその経緯が載っていたし、ネットでもニュースになっていた。
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僕もこのレースには何度かチャレンジしたことがある。
GSレースでありながら、急斜面すぎて圧雪車がはいれない岩場で、みんなでコースを慣らしながら下見をした。
実際にポールが張られても、すぐ脇が岩場なので、緊張したレースだったことを覚えている。

現在北米で活躍する日本人テレマーカー中○順○さんも、このレースに出ていたと記憶している。しかも彼はその年にテレマークを始めたばかりだったと思う。「すごい人がいるものだな」と驚かされたが、現在の彼の活躍ぶりの一端がその頃から芽生えていたと思う。

先日、このエリア、地図でいうクリフエリアの張り出した雪庇を利用してレスキュートレーニングが行われていた。
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スダーン・クーラー自体はダブルブラックダイアモンドの超上級コースだが、クリフエリアでは、ゲレンデマップに載らないトリプルブラックダイアモンドのウルトラ超上級コースもある。
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さらに、このエリアを使って行われたビッグマウンテン・フリースキーの大会では、スキーベースジャンパーの佐々木大輔さんは、かつてこんな岩の正面を突破してきている。
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色々な物語がここで生まれたが、このスダーン・クーラーという名前が復活したのはいいことだなあって思う。


最後に、ゲレンデレストランのハンバーガーをご紹介。
ハンバーガーは定番中の定番だ。ゲレンデのバーガーはとにかく肉肉しいのが特徴。満足度の高いバーガーだ。
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お値段は$15.50


1月14日 晴れ 新雪ocm 1週間で36cm 積雪186cm
山頂温度-2℃ ビレッジ温度1℃