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バンクーバー5輪から10年、今日も元気なウィスラー

2020/02/24

Category: General
Posted by: b02
バンクーバー5輪からちょうど10年。
2月12日には図書館の前で簡単なセレモニーが開催された。

先住民族のセレモニーソングに続いて、オリンピアンのケーキカット。
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そしてマスコットだったクワッチが登場したので、僕も一緒に記念撮影。
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図書館の中にはオリンピックとパラリンピックのトーチリレーのトーチが飾ってある。この形は雪に残されたシュプールを形取ったもの。
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その時の写真も展示されているので、興味のある人は是非図書館を覗いてみてはどうだろう。
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ウィスラーではアルペンスキーやジャンプ、複合、ボブスレーなどの競技が行われた。
やはりオリンピックを開催できたことはとても良かったことだと思っている。

10年後の今年は東京5輪。
日本のニュースを見るとコロナウィルスの話題が多く、5輪の開催すら危ぶむ意見も散見する。
僕は単純に「大丈夫」と思っている。素晴らしい5輪を開催してほしい。

北米大陸もインフルエンザなど猛威を振るっているといえば振るっているのだが、世界中から元気で健康な人ばかりが集まってくるウィスラーでは、パウダーの話題ばっかりで能天気だ。
(能天気とは、頭の中が快晴であるという意味だが、空が澄み渡るように頭脳明晰であるということを言いたいのではなく、空に雲一つないようになにも考えていない様子を言い表している。普通の人間なら将来に不安を抱いたり、現状を思い悩んだりして、雲のふたつやみっつ空に浮かび、太陽もかげりを見せているだろうに、そうはなっていないことから、要するに頭の中が澄み渡るようにハッピーな状態を能天気と言うのであって、そんなお気楽な人を、どんよりと曇った頭を持ち日々愚痴と不満たらたらで過ごしている人が「このバカが」と思いつつも、うらやんで言う言葉である。)

2月中旬はアメリカのプレジデントウィーク。
とにかく陽気なアメリカ人がたくさん来てくれている。
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ゲレンデは大変賑やか。
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タイミングよく一番乗りすればゲレンデ内でも極上パウダー。
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落ちたら重大な結果(頭を40針縫うとか、腰の骨が折れてたとか)をもたらすという岩だらけの崖の上をトラバースしていけばそこも極上パウダー
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L: Lake Side Bowl S:K Kadono

1月23日の極パウでも一度紹介したけど、まだ人気の少ないブラッコム氷河のアイスケーブでは、陽気なカップル。
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とにかくみんな元気なウィスラー。

2月8日土曜日は”The Day”というにふさわしい日で、今シーズン初のエアジョーダン。
しっかりPIQUEという雑誌に取り上げられて賞賛されている。
(今週のフォトの6番)
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キャプション:
STOMP THE YARD
Whistler teen Leif Gascoige,a member of the Whistler Freeride Club, absolutely sent it off Air Jordan and the third step on Saturday,Feb 8th. Stomping every landing – to the delight of the crowd waiting in the Peak Chair line

FWTキッキングホースの15-18カテゴリーで2位になった友人の息子さんもこの日にエアジョーダンをクリアしている。15歳にしておそるべし。この日聞いた限りでは3人の才能ある若者がここに挑んだんだそうだ。
エピックな日だったと思う。

動画はこちら
https://www.facebook.com/PiqueNewsmagazine/videos/124134712333031/
[Video shot by Ryan Oakden on Saturday, Feb. 8]

ちなみに2月のプレジデントウィークにはベッカムさんご一家がウィスラーに来ていたみたい。
2月23日の今日、インスタにアップされていた。
"So happy to be back in Whistler"
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陽気で元気になりたかったらウィスラーに来て滑ってみてください。

2月23日 晴れ
新雪2cm 積雪248cm 山頂温度-9.1℃ ビレッジ温度−0.8℃

日本中のスキー場集めちゃったようなもんだなあ

2020/02/08

Category: General
Posted by: b02
某金メダリストのパパをガイドしたことがある。
群馬からの団体さんで、その中にいらっしゃった。
初めてのウィスラーなのに、ゴンドラ降りた途端にガイドの言うことは聞かずに、さっさと滑り始めて先に行ってしまう。小学校からのご友人は「オギは相変わらずだ」と言って笑っている。

飲み会に参加させていただいた時、話される内容の99%はH話で、お仲間も「変わんねえな」と笑っている。

そのパパはスキー場の経営にも携わっていたらしいが、一言だけ印象に残った言葉が表題の「ここのスキー場は日本中のスキー場を集めちゃったようなもんだなあ」という言葉。
滑っていて思わず出た言葉だろうけど、印象に残った。

2月上旬がまさにそれ。色々な意味で決して良いとは言えない状況から、2日後にはガラッと変わる。こちら7thヘブン。
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グレーシャーエクスプレスエリアも最高。
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僕らもブッシュラットからスダーンエリアへドロップイン。
北斜面で、陽が当たってない分最高のパウダーだった。
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L:Bushrat S:K.Shimizu

ウィスラーはジャパウのようないい時もあるし、ジャブパウという感じで、全山大雨というときもある。
基本的にはややこしいパウダーばかりで、硬いカチカチパウダーから包まれるようなふわふわパウダーまで全てあり。緩斜面から急斜面、ゲレンデ斜面も東西南北全てあり。
どんなに喜べない状況でも、「まあ、いいんじゃないの」って言っていると、いつかご褒美がもらえるし、雨のような悪い状況でもスラッシーなんかして遊んでいると、それがいつか語り草になる。そんなスキー場だ。
とにかく受け入れちゃいましょう。

さて、この数週間のウィスラー。

1月26日のオージーデイ。
消防士によるオーストラリアのブッシュファイアーへのファンドライジング。
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1月31日は雨の中プライドパレード(ゲイパレード)
僕が勝手に「カナダのマツコデラックス」と呼んでいるプライドウィークのアイコンの方も今年は来ていた。
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こちらは1月27日の極パウ日に見かけたポリスグループ。
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ウィスラーではとても混み合う週末など、時々ポリスが制服で山を見回っている。
彼らには特別手当も出ているだろうから、「いいなあ」って声をかけたら、「これでも大変なんだ」って笑いながらパウダー滑っていった。

話は変わるが、世界中で話題なのがクライメイト・チェンジ(気候変動)。
ウィスラーでも1月16日に図書館でとカジュアルな討論会が行われた。
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パーソナリー、ローカリー、グローバリーで何ができるか。パーソナリーレベルでは、「自転車を使って通勤しよう」とか、「ゴミを減らそう」とか。ローカルレベルでは、エデュケーションのこととか。
ウィスラーは4シーズンリゾート(冬だけではなく春夏秋も楽しい)として確立されてきている。
冬より夏の平均気温上昇の方が問題で、山火事などのリスクが討論されていた。

シンフォニーエクスプレスエリアが15年前にオープンしたが、そこはなるべく自然にインパクトを与えないように開発されたエリア。
こんな看板が立っているので、興味のある人は読んでみてください。
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そんなシンフォニー乗り場で、今年からよく目につくのがヘルメットにとまるウィスキージャック。
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僕のヘルメットにも乗っかっていたようだが気がつかなかった。どうも「ヘルメットにはとまれる」ということを学んでしまったようで、ますます図(頭)に乗ってきているウィスキージャック。

2月7日 雪から晴れへ 新雪1cm 積雪252cm 山頂温度-7.1℃ ビレッジ温度-0.4℃

サークル氷河へ

2020/02/01

Category: General
Posted by: b02
降っちゃ晴れ、降っちゃ晴れという日が二日続いた。
今シーズン最高の二日間。
その二日目の1月28日、パウダーハンターの八起さんよりバックカントリーのお誘い。
メンバーは、スパイシースポーツに今年から働いているドイツ人のマルカスくんと僕の3人。
マルカスくんは午後3時からの仕事。僕も午後4時からの仕事、八起さんにも用事があるので、予定は午前9時ウィスラーゴンドラ前集合で午後2時ごろにはビレッジに戻ってきたいので、その範囲で楽しもうというもの。

早速ゴンドラに乗り、ハイアルパインのショーケースTバーがオープンするまでグレーシャークリークレストランで休憩。このとき本日の予定を教えてもらう。
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15分ぐらいするとグレーシャーリフトがオープン。景色が最高。
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ショーケースTバーもすぐにオープンして、ブラッコム氷河のエントランスが間も無くオープン。
エントランスで待機していた人たちが一斉にハイクアップ。
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ブラッコム氷河では、バックカントリーに行くものとブラッコム氷河を滑るものとでそれぞれ。
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バックカントリーの登り口でスキンをつけていると、先頭集団は既にはるか上へハイクしている。
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先頭はラッセルで大変なはずなのに、2番手を引き離してグイグイ登っていく。後から行く僕らはそのトレースを辿れば良いのでとてもありがたい。

スピアヘッド山のコルについたところで、八起さんが、デッカー山方面の雪崩状況など説明。八起さんは二日続けてきているので、前日にはなかった雪崩跡について「雪庇崩れの雪崩かなあ」と推察していた。
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ディジーズリッジからはすでに綺麗なシュプールが刻まれている。
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僕らの滑るところは、スピアヘッド氷河エントランス下部よりサークルレイクへ。
まずは八起さん。
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続いてマルカスくん。
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僕ら3人のシュプールがこちら。
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ほんと、今シーズン一番のパウダー。

近くでは当て込みをして遊んでいたり、
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マーケッティングターンの撮影をしたりそれぞれ楽しんでいた。
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僕らも、メインは滑ったので、時間を見ながら急斜面を滑ったりしながら帰路であるボディーバッグボウルへ移動。

雪庇を崩して入り口を探っていたら、近くに黄色いバックパックを発見。
誰もいないので、ここに置いて登ってどこか滑っているんだろうと思いながボディーバッグボウルへ。
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ボディーバッグボウルのショルダーではクリフジャンプの撮影やパウダーを滑っている人たちもいて楽しそうだ。
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そんなのを見ながらゲレンデ内へ戻ろうとしていたら、「エクスキューズミー」との声。聞くと、「バックパックを置いて滑ってきてしまったからクライミングスキンを貸してくれ」とのこと。
僕らがバックパックのところから滑ってきたので、声をかけてきたらしい。

スキンも全て置いて滑ってきてしまうという大失態で、極パウ日とはいえ、何も考えずに滑ってしまうというさすが陽気なアメリカ人。

その場で携帯番号を交換して、「あとで僕の働いているスマイルギフトに持ってきてくれ」と約束してスキンを貸してあげた。
まあ、僕のスキンは古いので新しいのが欲しいから、あげちゃってもいいやと思っていたけど、きちんとスマイルギフトに戻してくれた。
しかも隣のパブの50ドル分のギフト券もくっつけてくれた。

ありがとうパトリック。“You are good guy!”


2020年の1月は、ひと月で500cmぐらいの降雪があった。記録的な降雪だったと思う。
雪かきはもちろん大変だったけど、とても良い1ヶ月だった。

1月31日 山は雪、ビレッジは雨 新雪18cm 積雪258cm シーズントータル653cm 山頂温度-2.9℃ ビレッジ温度0℃