降っちゃ晴れ、降っちゃ晴れという日が二日続いた。
今シーズン最高の二日間。
その二日目の1月28日、パウダーハンターの八起さんよりバックカントリーのお誘い。
メンバーは、スパイシースポーツに今年から働いているドイツ人のマルカスくんと僕の3人。
マルカスくんは午後3時からの仕事。僕も午後4時からの仕事、八起さんにも用事があるので、予定は午前9時ウィスラーゴンドラ前集合で午後2時ごろにはビレッジに戻ってきたいので、その範囲で楽しもうというもの。

早速ゴンドラに乗り、ハイアルパインのショーケースTバーがオープンするまでグレーシャークリークレストランで休憩。このとき本日の予定を教えてもらう。
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15分ぐらいするとグレーシャーリフトがオープン。景色が最高。
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ショーケースTバーもすぐにオープンして、ブラッコム氷河のエントランスが間も無くオープン。
エントランスで待機していた人たちが一斉にハイクアップ。
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ブラッコム氷河では、バックカントリーに行くものとブラッコム氷河を滑るものとでそれぞれ。
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バックカントリーの登り口でスキンをつけていると、先頭集団は既にはるか上へハイクしている。
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先頭はラッセルで大変なはずなのに、2番手を引き離してグイグイ登っていく。後から行く僕らはそのトレースを辿れば良いのでとてもありがたい。

スピアヘッド山のコルについたところで、八起さんが、デッカー山方面の雪崩状況など説明。八起さんは二日続けてきているので、前日にはなかった雪崩跡について「雪庇崩れの雪崩かなあ」と推察していた。
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ディジーズリッジからはすでに綺麗なシュプールが刻まれている。
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僕らの滑るところは、スピアヘッド氷河エントランス下部よりサークルレイクへ。
まずは八起さん。
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続いてマルカスくん。
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僕ら3人のシュプールがこちら。
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ほんと、今シーズン一番のパウダー。

近くでは当て込みをして遊んでいたり、
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マーケッティングターンの撮影をしたりそれぞれ楽しんでいた。
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僕らも、メインは滑ったので、時間を見ながら急斜面を滑ったりしながら帰路であるボディーバッグボウルへ移動。

雪庇を崩して入り口を探っていたら、近くに黄色いバックパックを発見。
誰もいないので、ここに置いて登ってどこか滑っているんだろうと思いながボディーバッグボウルへ。
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ボディーバッグボウルのショルダーではクリフジャンプの撮影やパウダーを滑っている人たちもいて楽しそうだ。
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そんなのを見ながらゲレンデ内へ戻ろうとしていたら、「エクスキューズミー」との声。聞くと、「バックパックを置いて滑ってきてしまったからクライミングスキンを貸してくれ」とのこと。
僕らがバックパックのところから滑ってきたので、声をかけてきたらしい。

スキンも全て置いて滑ってきてしまうという大失態で、極パウ日とはいえ、何も考えずに滑ってしまうというさすが陽気なアメリカ人。

その場で携帯番号を交換して、「あとで僕の働いているスマイルギフトに持ってきてくれ」と約束してスキンを貸してあげた。
まあ、僕のスキンは古いので新しいのが欲しいから、あげちゃってもいいやと思っていたけど、きちんとスマイルギフトに戻してくれた。
しかも隣のパブの50ドル分のギフト券もくっつけてくれた。

ありがとうパトリック。“You are good guy!”


2020年の1月は、ひと月で500cmぐらいの降雪があった。記録的な降雪だったと思う。
雪かきはもちろん大変だったけど、とても良い1ヶ月だった。

1月31日 山は雪、ビレッジは雨 新雪18cm 積雪258cm シーズントータル653cm 山頂温度-2.9℃ ビレッジ温度0℃