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Singing Pass (Pilgrimage)

2019/02/23

Category: General
Posted by: b02
ウィスラーで一番お気軽なバックカントリースキーだと思われるシンギングパスに行ってきた。

日曜日の混雑しているゲレンデを避けていくには、ちょうど良い気軽さで楽しめるところだ。
もちろんゲレンデで色々楽しむのもありで、クリフバーがブースを出していたので試食。出発前に軽くカロリーを取ることができた。
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ピークエクスプレス周辺のエキスパートレッスンでは、子供達が我先にクリフに向かいジャンプの下見。結構固くて高そう。
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頂上付近のダブルブラックエントリーでも大人向けのレッスンが行われていた。
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ピークエクスプレスからシンフォニーエクスプレスにのりピッコロ山の頂上へ。
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そのままフルート山の登り口に向かうとたくさんの人が準備中。
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以前は、バウンダリーの外に出る時に設置されていたビーコンチェッカーが
ゲレンデ内登り口に設置されている。
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フルート山の頂上まではゲレンデ内なので、登るルートも一度圧雪車が入ってくれていて、シールをつけて登る人やつぼ足で登る人などそれぞれ自由。
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なんだか聖地巡礼を思わせるような雰囲気。

とりあえずはフルート山の頂上で記念撮影。
ここはまだゲレンデ内なので、結構ファンシーなスタイルで登ってくるカップルも多い。
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ここから先がゲレンデ外。バックカントリーだ。
そこになぜか自転車禁止のマークが。
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最近は、ファットタイアMTBで雪道を走る人や、夏にバイク禁止のトレールを走る人もいるのでこういう看板もあるのだろう。罰金$115。

ゲレンデ内からアクセスすれば、基本的には滑ってビレッジまで帰るだけ。
もちろん登り返して滑るのもあり。
フルート山からオーボエ山、さらにはカウボーイリッジと呼ばれる奥の方まで遠征するのもあり。
場合によってはフィッスル山まで遠征する人もいる。
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それぞれの楽しみ方がある。

帰り道は夏のハイキングトレールであるシンギングパスを帰るのだが、山から滑り降りてくると、そのトレールを見つけ損なって降りすぎる危険もある。
トレールが分からず、降りすぎてしまうとかなり面倒なことになる。
なのでこんな看板も設置されていた。
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そしてオレンジ色のトレールマーカーを見つけたらそこから外れないように下山。
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パウダーの後は森の中、8kmぐらいのビッグトラバース。

谷底に落ちそうな危険箇所には注意の印。
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落っこちる人もいるっていうことですね。

のこり数キロでビレッジに戻れるところでピーク2ピークを見上げながらランチを食べていると色々な人に出会った。
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全く頓珍漢に「シンフォニーエクスプレスはこっちか」と聞いてきた3人組。
「あと数キロぐらいでビレッジだ。そこからゴンドラに乗って行ったほうが早い」と教えてあげたが、この3人組は人のトレースに構わずついてきてプチ遭難なのか?
もしくはジョークで聞いてきたのか?
この日は天気が良くてよかったね。

またはビレッジから登ってくるカップル。山岳マラソンの練習かなと思われるアスリートなスタイルの若者が軽量のスキーで軽快に飛ばして登ってくる。

最近は、窓口でリフト券を買おうとすると一日券が$178だ。もちろんオンラインや早割で買えば随分お得に買える。
スキー場の規模や安全管理その他を考えると止むおえない値段かもしれないが、
決してお気軽な値段ではない。

どうせ麓からハイクアップでバックカントリーに行くならもっと色々なエリアがあるが、お気軽にパウダーを楽しみたいなら、このシンギングパスを使って登ってフルート山やオーボエ山を楽しむのは良いアイデアじゃないかな?

ちなみに先週のPIQUEに紹介されていた記事がこちら。
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the AdventureSmart Trip App
というアプリの紹介。
これにトリッププランやコンタクトパーソンを入力。
予定通りに戻れない場合、コンタクトパーソンに連絡が行き、応答がなかったら近くの警察に連絡が行きサーチ&レスキューが開始されるみたい。
もちろんそれ以前の問題として、プランが適しているものなのか、必須備品などの準備ができているかなどいろいろな情報ももらえるみたい。
これによりそれまで数日かかっていたレスキューが数時間ですむことも期待できるとのこと。
とにかく安全第一。

さて、僕がフルート山に登りはじめてからパウダーを楽しみ、2時間少々でビレッジに戻った。
そこでは早めに滑りおえた若者たちが昼間からロングホーンパブで盛り上がっている。

この日はビレッジでも-10℃ぐらいだったが、どんなに寒くても室内より野外の方が混んでいるのはカナダらしいところ。
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健全だなあ。

さて、また今日の新雪が7cm。まだまだ降り続いています。週末は極パウです。

2月22日 雪  新雪7cm 積雪250cm 山頂温度-12℃ ビレッジ温度-4℃

the powder are calling and we must go.

2019/02/16

Category: General
Posted by: b02
the mountains are calling and i must goというTシャツがウィスラーで売られている。
「山が私を呼んでいる。私は行かねばならない」
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北米の人はそれを見てウケている。
なぜウケるんだろうかと調べてみた。

そしたら自然保護の父、ジョン・ミューアという人の名言だということがわかった。
そのTシャツを見ながら母親が子供にジョン・ミューアの話をしているところにも出会った。

北米では、この言葉は相当有名で教科書にも載っているような、誰でも知る言葉だということが理解できた。
日本では例えば板垣退助の「板垣死すとも自由は死なず」や福沢諭吉の「天は人の上に人を作らず人の下に人を作らず」にも匹敵する言葉だということらしい。

まあ僕たちは「〇〇死すとも粉雪は死なず」、「天は人の上に粉雪を降らし、人の下に粉雪を与えた」とかなんとか言いながら滑り倒すとしますか?
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L:Parking Lot Of Powder Day
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L:Entrance of Chimney

ところで、日本ではお年を召したご婦人が「海が私を呼んでいる」と語ったと聞いている。こちらは沖縄の海。
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「バッチャ〜ン、バッチャ〜ン、バアチャ〜ン」

海が呼ぼうが山が呼ぼうが、やはり人間は自然の呼び声に応えて行くべきではないのかと思う。
なぜなら、目的ある野外活動は精神と身体に調和をもたらすと考えられるから

パウダーを滑ろうと思ったら、夏の間に体を鍛え、冬に次の日が極パウと予想されたら、いかに早く滑り倒すか知恵を絞り前日から準備する。
当日も仕事や学校よりパウダーを優先する。

やはり人間は、脳だけで考えるのではなく身体全体で考える。
身体が喜び楽しむことが、脳に良い影響を与えるのは間違えないことだろう。

とにかくぐちゃぐちゃ考えるより滑りましょう。

こちらは2月13日、山上はまだ-14℃と寒かったが、その前の−20℃以下が続いた時に比べれば最高の日和。これ全部ゲレンデ内,新雪は10cm.

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L:Above Xhiggy’s Medow
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L:Entrance of Chimney Area
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L:Towards Sapphire Bowl

先週末は、ホームタウンホッケーというイベントがオリンピックプラザで開催されていた。
ビレッジでも−10℃以下と冷え込んでいたが、近隣からたくさんのご家族が訪れてきて、有名選手のサイン会やコンサートなど楽しんでいた。
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最後に、おすすめ軽食。
ゴーンベーカリーのゴーンクラシック。$11.25
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2月15日 雪 新雪6cm 積雪260cn 山頂温度-9℃ ビレッジ温度-6℃

DOA (Dead On Arrival)

2019/02/09

Category: General
Posted by: b02
2月4日、ブラッコム山のDOA(Dead on Arrival)というシュートにYSさんとバックカントリーに行ってきた。

朝方、山上はマイナス20℃以下でとても寒かったので、中止にするかためらったが行って大正解。

DOAは一番狭いところで、スキーの板一本分、平均斜度40度、標高差200mの聳え立つ岩の間を滑りおりるエピックなシュート。

この日は激寒にも関わらず、結構多くの人たちがバックカントリーに入っていた。
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ブラッコム山の山頂は、最後は急なのでつぼ足でアップ。
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山の頂上には、僕ら以外にもいくつかのグループがいる。
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やっぱり、何回か来たことがあっても頂上っていうのはいいもの。

そしてあまり知られていないことだが、頂上付近の岩には1996年に雪崩で亡くなったトレバー・ピーターソンのアックスが取り付けられている。
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そこにはTrevor Would Do It(トレバーならやっていたぜ)というステッカーが貼ってある。
様々な超急斜面の初滑走をやり遂げたレジェンドの生き様がこの一言に現れている。

「生きる」ということは、こういうことなんだなあって思わされる言葉だ。
そんな言葉にパワーをもらい、頂上から少し下がったところのDOAの入り口へ。
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そのまま続くシュート
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S:H.Noguchi
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S:Y.Skier

大満足のシュートを終えると、少し広がった斜面にでる。
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S:Y.Skier
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S:Y.Skier

通常はそのままファールラインに沿って降りていくが、僕らはあえてスキーヤーズレフトの方へ。
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S:Y.Skier

そこには、日本のフリースキーのレジェンド、芳沢秀雄さんのHIDEO ROCKがあるから。
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当日−20℃以下の極寒だったにも関わらず、そこは風を受けず、太陽の光の中でゆっくりランチをとることができた。


10時半頃から登り始めて、ブラッコム山頂上で少し時間を取り、DOAを滑り降りて、12時半にはランチ。
こんな気軽にエピックなバックカントリーに行くことができる、ウィスラーのポテンシャルの高さに改めて感謝。

滑ったところを見上げると、僕らの後からDOAを滑ったグループが見えた。
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僕らの当日のルートはこんな感じ。
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P:Y.Skier

2月8日 晴れ まだまだ極寒の日々
新雪0cm 積雪250cm 山頂温度-14℃ ビレッジ温度-10℃