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春のブラックタスクへ

2018/03/26

Category: General
Posted by: b02
今回は趣向を変えて、ウィスラーでの春のバックカントリー、数年前に行った5月のブラックタスクをご紹介。
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5月のウィスラーというと、ビレッジでは初夏を感じ、チューリップが綺麗な時期。
だけどウィスラー山では残雪も2mぐらいあり、基本的には春だが、時には雪が降り冬に舞い戻るような気候の時もある。
標高によって冬春夏の3つの季節を一気に楽しめるのが5月。

もちろん、時々くまも見かけるウィスラーで最も良い時期の一つだ。
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計画は1日目、標高610mの駐車場から1675mのブラックタスクメドーまで。
2日目がブラックタスク2316mまで往復。3日目に帰ってくるという2泊3日の工程。

この時は、後に日本のとある番組で、東野幸治さんが「ぶっ飛び夫婦」と驚いていたスキーベースジャンパーの佐々木大輔さんご夫婦、足フェチであり、足の専門家として一流アスリートの足を見ている吉田氏と4人で登った。
東野幸治さんが言っていたように、佐々木さんご夫婦はこの時にも「ぶっ飛び」の片鱗を見せておりました。
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こちら吉田氏
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この時期だと中には裸の日帰りハイカーもいる。
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またはガリバルディナベーというバックカントリーから帰ってくる荷物満載の人も見かける。
僕らも同様に雪のないところから登っていくので荷物は満載だ。
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途中から雪道になり、初めは歩いていたが最後はスキンをつけてアップ。
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登りが厳しく、初日は暗くなってキャンプサイトへ。
そこには無人のキャビンがあるのでそこで夕食。
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僕らの他にも単独行動の男性や、若い綺麗な女性グループもいて、それなりに賑やかな感じのキャンプサイトだった。
そんな中で、足の専門家である吉田氏を驚かせた事件があった。

三人組の若い女性グループが夕食後、一足先にテントに戻って行ったのだが、彼女らの使った食事用具や飲み残しているお酒の片付け方がこちら。
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吉田氏は、口につけるコップの上にインソールを置いて片付けている姿に驚愕して「口につけるものの上に、足に敷くものを置く?」としきり語っていた。

まあ、その辺の大雑把さがカナディアンと言えなくもない気がするのだが、、、。
次の日のそんな彼女らの後ろ姿。
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ちなみに食べ物はキャビンの中にロープで吊るすか、外のベアロープへ。
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さて、この朝は天気が良くツーリング日和。
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雪の上をブラックタスクに向かっていくと、後ろの方から賑やかな声が近づいてきた。
見ると若いグループのハイカー達。
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「パノラマリッジの方に行きたいんだけどどうやっていくの?」と声をかけてきた。
聞くと地図も何も持っていないそうだ。
そんな軽装で、雪の上をスタスタ歩いてきてしまう。

雪の上で、道も何もないので、「あっち」と答えるしかなかった。
さすが無敵のカナディアン。
もちろんそんな無謀でいいはずもなく、きちんとした装備と計画、トレーニングは絶対に必要。
けど「行ってみよう」と思ったらやってしまう冒険心、チャレンジ精神は学ばないといけない面もあるのだと思う。

僕は、基本的に高度計とコンパスを使っていくのだが、最近は携帯にGPSも
ついているので、雪の上とはいえ、夏のハイキングコースからもそんなに離れずに行けてしまうものなのだろう。

そんな彼らを横目に、僕らはガリバルディ山やテーブルマウンテンを見ながらブラックタスクへ。
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(P: Black tusk Mt Side S: Daisuke SASAKI)

最終日は青い空、緑の木々に白い雪。BC州らしい景色に子リス。
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春のバックカントリーは最高に楽しいのだった。

そんな日の夜はやっぱりウィスラー名物のスシにビールかな。
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春分の日を過ぎたからこそ、ますます楽しいウィスラー近辺のバックカントリーでした。

ちなみにゲレンデはまだまだ冬模様。北斜面の雪は最高です。


3月25日 新雪:2cm 1週間で48cm 積雪313cm シーズン1107cm
 山頂温度-12℃ ビレッジ温度0℃

デッカーレイクへ

2018/03/18

Category: General
Posted by: b02
3月18日はGlobal Recycling Dayなのだそうだ。ロンドンやヨハネスブルグ、ドバイ、シドニーなどでイベントが行われるとの記事がPIQUEに載っていた。
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簡単にいうと、記事の目的はPlanet First
なるべくリサイクルしてゴミを減らしましょう、ということだ。

そんな日を前にして、先日デッカー氷河下部にできたデッカーレイクへバックカントリーに行ってきた。

もちろん正式にはデッカーレイクなんてなくて、15年前ぐらいのマップにはそんな湖は載っていない。
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バックカントリーに行った数日前には7cmの新雪(ウィスラー山の観測所にて)だったので雪の安定したこの日は、多くの人がバックカントリーへ出かけて行った。
ここはおなじみのブラッコムハイウエイと呼ばれる登り口。
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左へ登ればスピアヘッド氷河へ。右へずっと登ればデッカー氷河やDOAといった急斜面のシュートへ。
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ハイウエイを登りきったコルから遠方に見えるチャカムス氷河、そこには雪崩の跡も確認できる。
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そしてこちらはデッカー氷河に向かう手前のディジーズリッジ。
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デッカー氷河からの帰りに、この写真の右側の急斜面を滑って帰る強者も多い。
ちなみに岩の間のシュートには、梅毒や淋病、ヘルペス、クラミジア、エイズといった名前がついていて、その下部にあるボウルにはボディバッグボウル(死体入れ袋)という名前がついている。
見るからに、ややこしい感じのリッジだ。

そんなのを横目に、デッカーレイクの方に向かっていくと、楽しそうな斜面の下に氷河の先端がとっても綺麗に見える。
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見ていたら、氷河の先端を利用してクリフジャンプを楽しんでいる人たちがいた。
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氷河に近づくと青々としてとても綺麗だ。
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今回は、こういった景色を眺めるのが主な目的なので、ここまできただけでも満足。

帰り際に、このエリアを撮った写真がこちら。
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で実は2年前にも同じような目的でここにきていて、その時に撮った写真がこちら。
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よく見ないとわからないかもしれないが、2年で随分氷河も減っているなって思う。

その時のことも極パウ2016年4月7日で書いているので、よかったらこちらをご覧ください。


たまたまウィスラーに住んで定点観測みたいなことができたので、今回は比較して見た。

このエリアのバックカントリーに行ったら、やっぱり訪れるのはフリースキーのパイオニア、芳沢秀雄さんのHIDEOロックだ。
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ここに来ると、その年の雪の深さがわかる。

ちょっと離れたところでは、ボディーバックボウルの雪庇からジャンプしてパウダーを巻き上げながらスキーヤーが滑って行った。
そんな姿をHIDEOロックは見ている。
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ここにいる僕らはやはり滑りましょう。

最後に、ブラッコム山の山頂にある山小屋風レストランのホストマンハットメニューより。
この山小屋風レストランは晴れた日は最高の景色が見れちゃいます。
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軽く食べるならハム&チーズクロワッサン、$5.95
がっつり食べるならビーフパイやチキンパイ。マッシュポテトやサラダなど載せて$14.50
このほかにもゴーラッシュなどスープ&シチューもおすすめ。

3月18日 曇り時々晴れ 新雪0cm 積雪294cm 山頂温度-7℃ ビレッジ温度-3℃

まだまだ極パウ

2018/03/13

Category: General
Posted by: b02
まだまだ極パウな日が続くウィスラー。
もちろんゲレンデから気軽に行けるバックカントリーエリアでも極パウな日が続いたのだが、ゲレンデ内でも十分楽しめちゃいます。

これからは数日前の11cmの新雪の日から。

パトロールのスキーカット跡の残るピークエリア。
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そしてオープンと同時に一番のパウダーへ飛び込む人。
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雪を蹴り落として、次の崖の飛び出し口を確認してからの
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ジャンプ。
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そして3つ目のクリフへ。
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ここまでくると、動なのだが静。
崖道というか、道を極める聖人のようにも見えてくるから不思議だ。

良いものを見たら、それぞれの場所で精進しましょう。
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お気軽、隠れ家パウダーもあります。
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そんな頃、キッズエリアにはパイレーツも出現。
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ハンマーヘッドシャークもいてとても危険。
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本当にウィスラーはテーマパークのようだ。

つい最近には、「カルロスゴーンを見た」と教えてもらったが、実際に来ていたんだろうなって思う。

ちなみに極パウを読んでいると時事問題にも強くなると言われているので、カナダの全国紙より。
日本でも話題ですが、カナダでも全国紙です。
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またカナダの話題にも強くなってください。
ということで、昨年のカナダ建国150周年で、初めて決まったカナダの国鳥をご紹介。

グレイ(灰色)カケス、もしくはウィスキージャック。
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実はカナダは昨年まで国鳥が決まっていなくて、The Royal Canadian Geographic Societyが、2年間で5万人の投票を集めたコンテストで決まったもの。
他の候補としては、1ドルコインに掘られているルーン(アビ)、かつて50ドル札のデザインにもなったスノーウィーオール(雪フクロウ)など。

ウィスラキージャックが選ばれた理由は、
1,カナダ全土に生息している。
2,夏も冬も元気。
3,カナダ人が誇るSmart, Tough, Friendlyを表しているから。だそうです。

ウィスラーに来るとほぼ必ず見かけることができるお馴染みの鳥。

最後に昨年できた人気のレストラン、ハンターギャザー。
まず自分で席を取って、キャッシャーに行って、その場でメニューを注文してお支払い。カフェテリアみたいな感じです。

メニューは10ドル少々のものが多くて、ビーフ、ポーク、チキンを頼んで食べたけど美味しかったですよ〜
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3月13日 晴れ、曇りのち雪 新雪0cm 積雪296cm 山頂温度-1℃ ビレッジ温度1℃

アニマルピーポー?

2018/03/10

Category: General
Posted by: b02
3月11日から夏時間に変わるカナダ。
最近はアニマルピーポー? をよく見かけるようになった。

もちろん厳冬期でもパーティーアニマルが群雄割拠しているのがウィスラーだが、ここにきてアニマル願望が高いのか、着ぐるみアニマルが本当に多い。

大阪のおばちゃんではないけど、ヒョウ柄。
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このヒョウ柄、実は男性で、ガチなスキーウエアだったのだ。
市販されているのだろう。斬新なデザインだ。

このライオンくんは可愛かった。
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後ろ向きで失礼。ゼブラくん。
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101匹ワンちゃんのダルメシアン。
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愛想のいいカウズなカップル。
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そしてタイガー
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ピカチュウやらなんやら変身中。
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彼は、本能的なアニマル?気温は氷点下でも晴れると暑いのか、上半身裸。
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さてこちらはU14のクロスの大会に集まるキッズ達。
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スキークロスはカナダのお家芸だと思っているが、今回の平昌でもスキークロス女子はカナダが優勝。2010年に正式種目になって以来、スキークロス女子金メダルはカナダ人しか取っていない。

普段、男と一緒に滑りまくっているし、パウダーが降れば森やら崖やら関係なくみんなで滑りまくっているので、決められたコースをたった4人で滑るクロスは彼女らにとって、全く楽なのだろうと思う。

そしてクロス会場の隣にできているハーフパイプ。
スキー、ボード関係なく、パイプの中をかっ飛びまくっていて、そこに普通に斜面があるかのようだ。
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通常のゲレンデ内でも、スダーンクーラーエリアのトリプルブラックダイアモンド(ウルトラ超上級)のHAWAI 5-0 (Skiing for the ultra-hard core. Don’t Fall)
50度ぐらいあると言われる急斜面のクーロアールを滑る人たち。
今年は雪付きがいいので、こういったエリアを滑る人も増えている。
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そしてPipelineと呼ばれるゲレンデマップにないダブルブラック(超上級)に娘を連れてきたパパ。
岩だらけのギタギタなクーロアールだった。
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北米のアニマルピーポーは全てにおいてアニマルスピリットだなって思う。

そしてこちらはバックカントリー。
ステアマスターからのブラッコム氷河へのライン。

これはあまり見かけないラインで、しかも雪崩の危険を顧みず一人で滑ったのがわかるラインが刻まれていた。
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ちょっと拡大。
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最後に、何はともあれビールで乾杯。
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3月9日 晴れ時々曇り 新雪7cm 積雪305cm シーズントータル1047cm
     山頂温度−12℃ ビレッジ温度0℃

新雪、12時間で45cm。今日はThe Dayっしょ!!

2018/03/02

Category: General
Posted by: b02
3月1日、新雪12時間で45cm。しかも山頂は−9℃。
「今日はThe Dayっしょ!!」。「そだね〜」っていうことで山へ。

みんないそいそと山へ。
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その中でなぜか半ズボン野郎は逆へ。
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どんなに寒くてもよく見かけるのが半ズボン野郎。
まあ、彼には0℃は暑いんでしょうね。

朝の8時半にはゴンドラ乗り場は長蛇の列。
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ハイアルパインがオープンするまでは森やゴンドラ線下でウオームアップ。
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ピークエクスプレスはオープン1時時間以上前から長蛇の列。
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10時30分ごろのオープン間も無く、いつものように誰かが飛んでくれるエアジョーダン。
ファーストクリフは正統的なアンギュレーション
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を決めてからのセカンドクリフ。
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安定感抜群。ソリッドなテクニックを披露。

そしてこちらはピーク下の狭いシュートへ群がる人たち。
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みんな流れるように決めていった。
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昼過ぎにはシンフォニーエクスプレスがオープンし、ピッコロ山へ。

着いて見るといつのまには標高が5mも縮んだピッコロ山。
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(今シーズンの極パウ12月21日のブログのピッコロ山は2035mでした)
まあ、5mぐらいは標高も変わるものなのだろう。

こちらはフルートショルダーを最初に攻める人たち。
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拡大すると、巧みなターンが刻まれている。
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フルート山へは時間ギリギリまでたくさんの人が登っていった。
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フルート山のメインボールはどんどん荒らされてしまったが、レッサーフルートの方は最後まで結構いいパウダー。
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今日は晴れたり曇ったり天気の変わりやすい1日だった。
まあ、3月1日でも45cmの新雪。今日はThe Dayって言って良いっしょ。

最後に、HOKKAIDO(何故か縦書き)のステッカーが貼ってあったスキーを見かけました。
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3月1日 新雪12時間で45cm 積雪335cm シーズン1036cm
山頂温度—9℃ ビレッジ温度0℃