昨日、シーズン最終日。 投稿者:藤村知明 投稿日時:2007/04/17 12:06:52

昨日4月15日。今シーズン最終日となってしまいました。
あっという間に時が進み、改めて冬の短さに寂しい重いです。

今年は昨年と比べ、極パウの投稿する回数がめっきり減ってしまい、楽しみにしておられた方々には
大変申し訳御座いませんでした。というのも、ここファーニーとも今年が最後。
7年過ごしたファーニーとお別れとなります。そこでシーズンをしっかりと過ごして行きたいという身勝手な意向からシーズン最後の時間をパトロールに集中。極パウを味わうというか、雪崩の予報の勉強やフィールドチェック等に時間を費やし、なかなかいい写真やいい話がお届けできなかった事に関し改めてお詫び申し上げます。
しかし、なかなかうまい具合には進まないものです。

さて、今月はじめに悲しい事故がカナダで起き、ウィスラーのハイパーさんも少しは触れられていることですが、ほんとうに残念でたまりません。若き青年の命が絶たれたことが・・・すぐにこの件に関して書こうかと思いましたが、気持ちの整理ができず、今となりました。心から彼のご冥福をお祈りをすると共に彼の分まで雪崩リスクの軽減を目指し安全に滑って行こうと。

最後となりましたが、3月3日に無事カナダ雪崩協会レベル2雪崩予報官の資格を取得しました。これから新たな雪崩の勉強のスタート。頑張って参りますので今後ともご声援・ご支援のほどよろしくお願いいたします。
今後皆様とどのような形でお会いするかわかりませんが、現地情報をお届けし続けて行きます。
皆様方も安全に健康にお過ごしください。新たな門出へと。
先月のお話 投稿者:藤村 知明 投稿日時:2007/03/12 13:49:29



またまた、あっという間に1ヶ月近くが経ってしまい、時間の経過につくづく驚いてます。
1月下旬に日本から戻ってきて以来、ヘリスキー、キャットスキー、そして雪崩講習会などに
参加しており、なかなか極パウをお届けできなく申し訳御座いませんでした。

前回の続きで2月9日〜10日かけてのヘリガイドの話を少しさせてもらいます。

2月8日、ニセコのT氏が7名のお客様と共にNelsonにてBaldface Lodgeキャットライドをするという行程でアメリカのSpokane空港からカナダに入国。このツアーのコーディネイトとを昨年からさせてもらい、そして2月10日にはNelsonに在住のBuffさんとヘリライドをして来ました。2月6日が暖かい日だったのでどうなることかと心配でしたが、ヘリライドは雪質的には問題なし。しかし、雲や霧が発生し、結局2本しか滑られず。ただ、ほとんどのお客様たちはカナダの旅、そしてヘリライドも初めて。日本では考えられない気軽にヘリチャーターができることが不思議と共に興奮の一時を過ごされたようでした。
そして、残念なことに僕はBaldface Lodgeのキャットライドではなく、Nelsonから北へ1時間強のMeadow CreekにあるSelkirk Wilderness CAT skiingにてアシスタントガイド。こちらも標高が高いせいで極パウ。

そんな2月の上旬が過ぎ、2月25日からはカナダ雪崩講習会レベル2の最終試験1週間を過ごしてきたところ。

また、これに関しては今週にお知らせします。

写真
1枚目:BaffとGentem板
2枚目:T氏とご一行様 @ White Water Ski Hill
3枚目:Selkirk Wilderness CAT skiingでの極パウ
キャットスキーで極パウ 投稿者:藤村 知明 投稿日時:2007/01/08 13:17:51


Yahoo〜っと声があがる一日でした。昨日といい今日といい、フェイスショットの連続!やっぱり極パウ^^*
海岸線から約1800km離れているロッキーでは軽い雪が降り積もり、抵抗少なく、新雪は腰までどっぷりと。
ましてやハイスピードで滑り降りると軽い雪たちは顔のそばを過ぎ去っていく。なんか雲の中にいる感じ。

そんな経験を今日は地元のキャットスキーで味わってきました。
今年からファーニーの地元キャットスキー会社、Fernie Wilderness Adventureにてガイドとしてお世話になることに。パトロールとの兼業なので今ごろですがガイドトレーニング。もちろん、午前中に2本ほど滑り、パウダーをたしなめて昼頃からビーコン捜索。4つほどのビーコンを75cmと1m下に埋めての捜索。今年最初のビーコントレーニングでやはり苦手なDeep捜索方法^^;に手間がかかりました。今シーズン、アナログからデジタルに買い換える予定ですが、アナログでの捜索に10分ほどかかりまずまずのスタート。これからもっと技術を向上せねばと思わさせられました。

そして午後にはロッジにてのレスキュー手順の話、そして夜にはヘリコプターでの救助方法とみっちりと一日を
過ごしてきたところです。

明日は休み返上でパトロールに出かけ、雪崩コントロールに参加。まだまだ雪が降り続く予報ですよ。
今年は1997年以来の当たり年!楽しい日々を過ごしてま〜す。

ファーニーウィルダネスキャットスキー
http://www.fernieadventures.com/snow_cat_adventures.html
積雪:197cm FP:75cm

2007年01月07日現在
ファーニー:積雪228cm、新雪0cm(12時間内)0cm(24時間内)、7日間降雪量97cm 最高気温0℃最低気温−8℃

ファーニー天気予報:
http://www.weathernetwork.com/weather/cities/can/Pages/CABC0094.htm
Powder Week!! 投稿者:藤村 知明 投稿日時:2007/01/07 13:05:59




元旦からあっという間に1週間が経ってしまいました。
パウダーの日にはブログを書く予定でしたがあまりにも降り過ぎてパウダー写真も撮れず・・・
この1週間仕事場では雪崩コントロールで早朝7時に出動の日々。1月3日にはスキーパトロール全体で合計83発もの爆弾を使用し一日中雪崩コントロール。ある話では過去に100発以上ものコントロールの日もあるとのこと。その数には達さなかったが、この日のコントロールに使用した爆弾は金額にすると日本円で約200万円ほど。多額な金額を支出しての極パウ??でした。

明日の午後も20cmほどの予報が出ているので明日、または明後日にはパウダー写真を撮ってきますね。しかし地元民も言うように『When it is a powder day, we do not ski with friends』というほどパウダーでは個人優先。写真が撮れるかどうかどうなることやら。

写真:
一枚目:2007年1月4日早朝に使用する積雪観測情報。これにより雪崩コントロールミーティングが始まる。
二枚目:第一段目の爆弾準備。この後に色々な爆弾が登場。
三枚目:White Cap Cast Booster 1lb
四枚目:Milk JagにANFOと呼ばれる肥料を投入し3枚目の写真にあるWhite Capを入れてダイナマイトを作成。



2007年01月06日現在
ファーニー:積雪249cm、新雪39cm(12時間内)39cm(24時間内)、7日間降雪量97cm 最高気温0℃最低気温−5℃

ファーニー天気予報:
http://www.weathernetwork.com/weather/cities/can/Pages/CABC0094.htm
謹賀新年 投稿者:藤村 知明 投稿日時:2007/01/02 13:48:20




2007年元日

新年明けましておめでとうございます。
7年間ファーニーに住んでおりますが、元旦が休みになることは初めて。今シーズン新しく購入したGarmontのEner-G G-fitというブーツを新年早々に着用してゆっくりとテレマークを楽しませてもらいました。
皆さんはどう過ごされているのでしょうか?皆さんにとってよい年でありますよう心からお祈り申し上げます。

さて、年末の12月30日、ファーニーを離れ、キンバリーという市の近辺へバックカントリーをしに足を運びんできました。'96年ごろからのカナダ人の知人とスノーモービルで約20kmのアクセスをし、バックカントリーに行ってきました。そこは下界とは異なり雲海の上の晴天。日差しの下では気温も暖かく、テレマークで気持ちのよい極パウを味わってきました。本数的に3本ほどでしたが満足の行くバックカントリー。しかも知人とのバックカントリーは4年ぶり。話も弾み楽しいひと時を山の友と過ごせたことに嬉しく、これからももっともっとバックカントリーを純粋にしたいと思って新年を迎えたところです。

明日から再びパトロールですが予報では雪。最高15cmほどの降雪予報が出ているのですがどうなることやら。まずは雪崩コントロールの為明日は7時出勤です。パウダー写真が撮れたらまた報告しま〜す。お楽しみに。

今年度もどうぞよろしくお願いします。

写真:
一枚目:山の朝焼け。見上げて左手にグリズの顔と右手にはそのグリズの影。グリズとはここファーニー寓話に登場する雪を降らす伝説人物。
二枚目:バックカントリーに出かけたときの登り風景
三枚目:夕方3時過ぎ。お月さんが東の空に。
四枚目:夕方4時過ぎ。最後のターン。

2007年01月01日現在
ファーニー:積雪172cm、新雪0cm(12時間内)0cm(24時間内)、7日間降雪量34cm 最高気温−6℃最低気温−8℃

ファーニー天気予報:
http://www.weathernetwork.com/weather/cities/can/Pages/CABC0094.htm
久しぶりのBlue Bird 投稿者:藤村 知明 投稿日時:2006/12/29 14:53:47




昨日まで降っていた雪は夜明け前までには止み、早朝は久しぶりに太陽の光がさしてきた朝だった。
今まで3日間ほど積もった雪、そして気温の低さを考えると青空の下での極パウの日。ある場所は膝上までの新雪。こんな日は地元のパウダージャンキーたちは朝一から滑りに来る。もちろん、年末の休日も重なり合い、リゾート内は色々なタイプの人たちがそれぞれのパウダーを楽しんでいた。

しかし、今朝9時くらいに事件が・・・

今朝、Avalanche Controlにより、すべてのパトロールが朝7時から山に登り、雪崩コントロールをしたのだ。そして順調に朝一の大砲を撃ち終え、地上部隊のパトロール達が爆弾をそれぞれの尾根から投下し、爆発によって雪崩を誘発したり、スキーカットをして雪崩を誘発していた。そして、8時45分ごろ。三名のパトロールがヘリによってPolar Peakの頂上へ運ばれた。(ある意味へリスキー?)そしてスキーカットをしながら頂上から滑走してきた。そのとき事件がおきた。2名のパトロールが雪崩に巻き込まれたのだ。そのうち1名がスキーとゴーグルをなくしただけで幸いに2名とも無傷。
助かったのだ。

パウダーの日は楽しい反面、その裏手には雪崩という危険性があるということを
改めて教えられた。特に晴天の日は気持ちが高ぶり、危険性の認知度が薄れる。
気をつけなければと。

写真:
一枚目:今朝、スキーカットによって誘発された雪崩
二枚目:早朝の大砲による雪崩誘発のデブリとプロパトロールが誘発した人為的誘発雪崩の後
三枚目:午後のヘリボム(ヘリコプターから投下される爆弾)準備風景
四枚目:ヘリに搭乗

2006年12月28日現在
ファーニー:積雪193cm、新雪14cm(12時間内)16cm(24時間内)、7日間降雪量50cm 最高気温−2℃最低気温−7℃
Selkirk Wildernss:積雪165cm、新雪2cm
Baldface Lodge:情報なし
2006/07年度シーズンもどうぞよろしくお願いします。 投稿者:藤村 知明 投稿日時:2006/12/26 09:22:28




Merry Christmas!

あっという間にクリスマスが到来。今年も無事にファーニーにてホワイトクリスマスを迎えました。
今シーズン、3年目となる『極パウ』ブログ掲載。今年もファーニーを拠点にブリティッシュコロンビア州内陸部にあるリゾートやキャットスキーの現地情報を満載してお送り致しますのでどうぞよろしくお願いします。

今シーズン、カナダ西部はいい状況ですよ。ウィスラー&ブラッコムをはじめ、ファーニーやその他カナダ西部にあるリゾート、そしてキャットスキーのオペレーションでは雪が豊富にあり、いい状況でシーズンイン。ヨーロッパや日本では暖冬だと聞いていますので今年はぜひカナダに来てください!

さて、そんないいシーズンインの最中、僕は9月から編入入学したKamloops市にある大学Thompson Rivers Universityにて3年目の『Bachelor of Tourism Management』を専攻していた。今年は前期4ヶ月のみとはいえ、12月13日まで前期期末試験に苦しんでいた。その間運動は一切できず。そんな不満が貯まる中、無事試験を終えた僕は暴風雪にもかかわらず12月14日&15日と計15時間ほどかけて車を走らせKamloopsからNelsonへ移動。もちろんパウダースキーを求めてだ。

そして15日お昼にNelsonに到着後、Baldface Lodgeキャットスキーのオーナーと面接。今シーズンはパートタイムだがBaldfaceにてアシスタントスキーガイドとして雇ってくれるとの嬉しいニュース。その後、すぐにNelsonを出発し昨シーズンお世話になったSelkirk Wilderness CAT skiingへ約1時間半かけて車を走らせた。そして12月16&17日とSelkirkにてスタッフ紹介、雪崩レスキューの訓練、そしてサーチ&レスキューと緊急レスキューの訓練などなどをトレーニングしてきた。もちろん数本フリースキーを堪能し8ヶ月ぶりの極パウにホロリっと。やはりパウダーは気持ちがいい。

翌日12月18日、Selkirkを出発し5時間ほどかけてファーニーへ。そして次の日19日から早速パトロールの業務を開始した。ファーニーはすでに12月9日からオープンしており僕は10日ほど遅れでの参加。それでもスキーパトロールのメンバー達は温かく迎え入れてくれたのだ。嬉しい限りだ。しかし、今シーズンのパトロールの顔つきや雰囲気が例年に比べて違う。というのも、昨シーズン、リゾート内外で雪崩が多発したことを教訓にすでにファーニーのパトロール達は真剣に訓練を繰り返して行っていたのだ。先週水曜日20日にも今シーズン2回目となる雪崩レスキューの訓練。午前8時半から行われた訓練では6名(うち1名のみビーコン装着)が雪崩によって埋まったという想定ですべての部署を巻き込みながら開始された。そこでは、Site Commander(現場部隊長)を筆頭に、ビーコン捜索、Recco捜索、プローブライン捜索、そして雪崩救助犬捜索が行われ約35分ほどで埋没者を救出。その後、心配停止や低体温床などを想定しての緊急処置法の処理などの流れが実施された。その後、ミーティングもあり向上すべき点などをディスカッション。緊張感のあるシーズンスタートをきった。

自分でいうのもなんだが、やはりこのような訓練のおかげで、ファーニーではヘリスキー級の極パウをリフトアクセスで楽しめることだと。今回の訓練を通して今シーズン安全にパウダーを楽しみ、ホットな情報をお送りできればと思ってます。今シーズンもどうぞよろしくお願いします。


写真:
一枚目:Selkirk CAT skiingにてガイドのScott
二枚目:今シーズンから新しいパトロールのジャケット。パンプキンチームと呼んでいる。
三枚目:雪崩レスキュー時に行われていた緊急処置の様子
四枚目:冬至の日の夕焼け

2006年12月25日現在
ファーニー:積雪175cm、新雪4cm(12時間内)9cm(24時間内)、7日間降雪量27cm 最高気温−2℃、最低気温−4℃
Selkirk Wildernss:積雪165cm、新雪2cm
Baldface Lodge:情報なし

セルカーク・ウイルダネス・キャットスキーサイト
http://www.selkirkwilderness.com/

バルドフェイス・キャットスキーサイト
http://www.baldface.net/



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